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2015.11.05
博多ベイエリアと夜の中洲。心に焼き付ける絶景旅
近代的なウォーターフロント、街の光が織りなす夜景、赤提灯に照らされる中洲の屋台…。 印象深い風景が、旅人の目を楽しませてくれる福岡市中心部。 今回はそんな素敵な景色を目当てに、市街のビューポイントをめぐる旅。 朝から夜まで、福岡の魅力をギュッっと詰め込んだ、濃い週末を過ごします。
福岡市街を丸ごと楽しむ、景観バスツアー「FUKUOKA OPEN TOP BUS」

市内をぐるっとめぐるのにおすすめなのが、二階建ての「FUKUOKA OPEN TOP BUS(フクオカオープントップバス)」。颯爽と風を切りながら、福岡市街を巡ります。いくつかのコースがあるなかで今回乗車したのは、海沿いの景色や福岡タワーなどをめぐる「シーサイドももちコース」。約60分(大人1540円)の絶景バスツアーです。

繁華街・天神を出発したバスは、まず開発が進むウォーターフロントを望み、世界の有名建築家による集合住宅エリア、福岡城の名残を残す緑豊かな舞鶴公園と、変化に富んだ風景の中を走ります。
福岡市の中心部は空港に近接しているため高い建物があまりなく、上空にはどこまでも広い青空が。風景と紐づけてガイドさんが説明してくれる街の歴史も、とても興味深いです。 その街を形作ってきた背景を知ることは、旅を楽しむ最高のスパイスになります。目の前を流れていく風景の、一つひとつにストーリーがある。そう思うと、ますます知的好奇心が掻き立てられ、さらに深く街を探索したくなってきました。
日常から隔離された、「ヒルトン福岡」天空のダイニングへ

次にやってきたのは、ヒルトン福岡シーホーク35階のバー&ダイニング「CLOUDS(クラウズ)」。 福岡で一番「空に近い」レストランで、贅沢なランチタイムを満喫しましょう。

窓辺の特等席から望むのは、地上123mからの絶景。眼下には博多中心部の街並み、背後には山々の稜線が連なり、博多湾の彼方に目を向ければ海と空がとけあう水平線が広がっています。また、福岡空港に離着陸する飛行機も真正面に。 そんな最高のロケーションを前に味わえるのは、ニューヨーク出身のシェフによるミールセット。繊細で創造的、贅をつくした一皿が、ランチならリーズナブルに味わえるのも嬉しい限りです。
儚くも美しい「福岡タワー」からのサンセット

陽が落ちる少し前の時間を見計らい、訪れたのは福岡タワー。全長234m、海浜タワーとしては日本一の高さを誇る、ベイエリアのランドマークです。

お目当ては、最上階展望室からのサンセット。山の向こうに陽が沈み、空を染めるオレンジが次第に闇夜に包まれていく。ほんの一瞬しか味わうことのできない儚い美しさを、しっかりと眼に焼き付けます。天候によっては出合えなかったかもしれない、まさに一期一会の風景。「旅運」というものがあるとしたら、今回の運気は最高かもしれません。初めての福岡で幸運がやってきた、その巡り合わせに感謝です。 やがて、眼下には眩い街明かりが灯り、福岡の街は夜の活気に包まれます。中洲・天神・博多、ひときわ華やかに煌めく繁華街の光は、まるで私たちを手招きしているよう。 長い夜の幕開けに、なんだかワクワクしてきました。
名店「小金ちゃん」でドキドキの屋台デビュー

福岡の夜といえば、やっぱり屋台は外せません。常連さんで賑わう屋台に乗り込むのは少し勇気がいるけれど、何事も経験。思い切って暖簾をくぐったのは、「小金ちゃん」。焼きラーメンの元祖として有名な、天神を代表する人気店です。 厨房をぐるりと囲む形でカウンターが配置され、賑やかな会話が飛び交う店内。最初はなかなかその輪に入れず、友人と二人、借りてきた猫になってしまいます。でも、女将さんがやさしく話しかけてくれてホッとひと安心。その後は常連さんとも話が弾み、上々の屋台デビューです。

その後も、見知らぬ人同士をさりげなく橋渡しする女将さんの絶妙なアシストは、本当にお見事でした。数々の酔客をおもてなししてきた、百戦錬磨の気遣いに脱帽です。 楽しい会話においしいお酒。素敵な時間はあっという間に過ぎていきます。やっぱり、勇気を出してよかった。せっかくの旅の空、恥はかき捨てです。失敗を怖がって、やりたい気持ちを封じ込めるなんてもったいない。それは、何より大切な旅の心得かもしれません。

焼きラーメン(700円)
いつまでも心に留めておきたい絶景

最後は酔い覚ましに中洲を散歩。川面に映るネオンの光を眺めながら、一日を振り返ります。 眼をとじると、今日巡った風景の一つひとつが瞼の裏に浮かんできます。同時に思い出されるのは、そこで起こった出来事や出会った人々のこと。 ただ漫然と眺めているだけでは、せっかくの風景もたちまち記憶から失われてしまいます。でも、印象深い旅の事象や出会いとともに心に留めておけば、その景色は色あせることなく、いつでも鮮明に思い出すことができるのではないでしょうか。 しっかりと心に焼き付けた福岡の絶景とともに、初めての方との様々な出会いの中で掘り出された、今まで自身でも気づかなかった“素の自分”も、素敵な旅の思い出となるはずです 。
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