ぶどうを持ったお薬師さまが奉られている寺院「ぶどう寺 大善寺」

JR中央本線勝沼ぶどう郷駅から車で5分のところにある「ぶどう寺 大善寺」は、手にぶどうを持ったちょっぴり珍しいお薬師さまが奉られているお寺です。行基によって、法薬のぶどうの作り方を広めたことが、甲州ぶどうの始まりと言い伝えられそのルーツとしてぶどう寺は開かれたそう。 本殿の薬師堂厨子は国宝にも指定されており、自然と調和する華厳な雰囲気を味わうことができます。また、高台に位置する境内からは甲州市の街並みを一望できるのも魅力の一つです。

参拝を終えたら、江戸初期の手法を特徴とする庭園を見渡せる客殿で一休みしましょう。時代を感じる柱や天井が広がる客殿では、甲州ワインやぶどうジュースをいただくこともできます。また、ぶどうの絵柄があしらわれたお守りや御朱印帳の販売もしているので、記念に１つ購入するのもおすすめです。

自慢のワインとのマリアージュを楽しむランチタイム

山梨県の特産品と言えば甲州ワイン。勝沼ぶどう郷には、たくさんのぶどう畑やワイナリーが点在しています。長い歴史を持った日本ワインの原点ともいえるブランド「シャトー･メルシャン」が運営する「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー」は、ワイナリーツアーをはじめ、ワインの試飲、食事ができるカフェが併設された体験型のワイナリーです。

入口を抜けると広々としたガーデンが広がっている

「ランチプレート」（1500円）※ワインセットはプラス300円

館内のレストラン「テイスティングカフェ」では、シャトー・メルシャン自慢のワインのテイスティングを中心に、ワインに合う食事を盛り合わせたランチプレートや、パスタ、スイーツが味わえます。山梨県産のポークを使ったローストビーフ、地元で人気のパン屋さんから仕入れたフランスパンなど食材にもこだわっています。

「2018日本ワインコンクール金賞セット」（1100円）

また、ワインのテイスティングセットも充実しており、シャトー・メルシャンを代表するワインの飲み比べのほかにも、日本ワインコンクールで金賞を受賞したワインのセットなど、好みに合わせたテイスティングができるのも魅力の一つです。

ワイン造りに潜入♪五感で楽しむワイナリーツアー

地下に広がる樽育成庫・瓶貯蔵庫

ワイナリーの見学ツアーでは、ワイン醸造や営業のキャリアを積んだ5名のメンバーで、全員がソムリエなどのワイン関連の資格を持つプロ集団「メルシャンおもてなしガイド（MOG）」が日替わりでご案内。ワイン造りへの思いや歴史の説明だけでなく、お客様を取り込んだ参加型のツアーは連日大人気なのだそう。ワイン初心者向けのスタンダードコースと、醸造施設やぶどう栽培も見学できるプレミアムコースの二種類を展開しており、自分の好みに合わせて楽しむことができます。

ぶどうの香りや温度・湿度などを感じることができるBセラーや、醸造用ブドウ20種類以上を栽培している祝村ヴィンヤードなど、普段は立ち入ることのできない貴重な施設を五感を使って楽しむことができます。

プレミアムコースでは6種のテイスティングが体験できる

ツアーの最後にはテイスティングも用意されています。スタンダードツアーには、「欧州系品種に日本固有品種をアサンブラージュする」という日本ならではの“調和”を目指したワインを3種、プレミアムコースでは、季節ごとにおすすめするシャトー・メルシャンのワインを6種味わえます。テイスティングの方法や各ワインの特徴も一緒に学びながら美味いワインをたしなみましょう。

気になったワインはお土産に

レストランに併設されているショップでは、たくさんの種類のワインがずらりと並んでおり、テイスティングで気になったワインをその場で購入することもできます。また、市場では出回っていない、貴重なワイナリー限定販売のワインにも運が良ければ出会えるかもしれません。

シーズンにはぶどう狩りも

夏から初秋にかけてのぶどうの収穫シーズンには、ぶどう狩りに立ち寄るのもおすすめです。巨峰、シャインマスカットをはじめ、様々な品種を一度に楽しめるぶどう園も多く、もぎたての新鮮なぶどうをお得に味わうことができますよ。

＊＊＊ いかがでしたか？ ワイナリーツアーやぶどうにまつわるお寺を訪れながらちょっぴり大人な週末旅にでかけてみませんか？