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2019.01.01
椿をあしらったお守りや絵馬がかわいい♪ 縁結びの聖地、三重・鈴鹿「椿大神社」へ
三重県鈴鹿市にある「椿大神社」はこの地域で親しまれている歴史ある神社。境内には縁結びのパワースポットとして知られる「椿岸神社」があり、椿があしらわれたお守りや絵馬もかわいいことから、女性に人気を集めています。凛とした山の空気がすがすがしく、特に冬は境内のあちこちで椿がほころぶ季節。門前では地元の名物を味わうこともできますよ。
鈴鹿インターを降りると巨大な鳥居を発見
椿大神社へは、この鳥居から車で約10分
鈴鹿サーキットで知られる三重県鈴鹿市にある「椿大神社(つばきおおかみやしろ)」は、2000年以上の歴史を持つと伝えられる神社。東名阪自動車道・鈴鹿インターチェンジを降りるとすぐに巨大な鳥居を見つけることができますが、これも「椿大神社」のもの。この鳥居から約5km山間へと入っていった場所に神社はあります。
みちびきの神、猿田彦大神を祀る日本最古の神社のひとつ
「椿大神社」は全国にある猿田彦神社の本宮として信仰を集めてきた社。鈴鹿山系中央部にある入道ヶ岳の麓に広がる境内には樹齢1000年以上の木々もあり、神聖な空気に包まれています。その名の通り、さまざまな品種の椿の木も植えられていて、冬には赤、白、ピンクなど色とりどりの椿で境内が彩られます。「椿大神社」の名前の由来は諸説ありますが、仁徳天皇の夢枕に一夜にして咲き誇る椿が現れたことから名づけられたとも言われています。
そんな木々が立ち並ぶ参道を歩き、まずは本殿で参詣を。ここに祀られている猿田彦大神はあらゆる生き物の平和と幸福を招く「みちびきの祖神」とされ、交通安全や旅行安全、縁結び、安産などの守り神として信仰を集めています。
「椿恋みくじ」(300円)
拝殿で参詣を済ませたら、社務所でおみくじを引いて運試しを。椿の形をしたおみくじは、恋占いとなっていて、中にはかわいい椿のお守りも入っていますよ。
椿のお守りなど多彩な授与品を参詣の記念に
社務所にはほかにもお札やお守りといった授与品が並んでいて、その多くには椿があしらわれています。スマートフォンに装着できるお守りなどもあり種類豊富です。紋付袴と白無垢をモチーフにした夫婦守りもあり、こちらは「椿大神社」で結婚式を挙げた人に贈呈しているとか。もちろん一般の人にも授与していて、とても人気を集めています。
「夫婦守」(1000円)
縁結びの評判を集める「かなえ滝」で絵馬を奉納
本殿を参詣した後は、参道脇にある小径を抜け別宮である「椿岸神社」へ。ここは猿田彦大神の妻神を祀る神社で、夫婦円満、縁結び、芸事の神として信仰されています。本殿横には「かなえ滝」と呼ばれている山の湧き水が流れ落ちる滝があり、この滝の写真を待ち受け画面にすると縁結びの願いを叶えてくれるとも。椿が描かれたかわいい絵馬もあるので、ぜひ願いを書いて奉納しましょう。
山の空気を感じられる茶室でひと息
「椿岸神社」から延びる小路をさらに入っていくと森の中に茶室がたたずんでいます。松下幸之助氏が寄進した「鈴松庵」と呼ばれる庵で、山の自然と一体となった庭園が季節を感じさせてくれる場所です。神水と呼ばれてきた山の湧き水で点てたお茶をいただきながら、静かなひと時を過ごすことができますよ。
一服800円(和菓子、銘々皿付き)
門前の通りでは地元の名物や神社ゆかりの味を楽しんで
「椿とりめし」(1折500円)
「椿大神社」の門前には休憩所や茶店が数軒あり、お土産探しや食事を楽しめます。地元の名物である伊勢茶を使った品が多く並んでて「かぶせ茶」と呼ばれる深い味わいのお茶がおすすめです。参詣者の休憩所となっている「椿会館」では名物「椿とりめし」をどうそ。参詣者をもてなすために作られてきたこの地の郷土料理で、60年以上前のレシピが今も受け継がれています。 年末年始には門前通り沿いに屋台が立ち並び、多くの人で賑わう「椿大神社」。椿が咲き、凛とした空気が漂う冬の時期にこそ、ぜひ訪れてほしい神社です。
椿大神社
ツバキオオカミヤシロ
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田口真由美
Writer
田口真由美
好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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