発酵ごはんからコスメまで！　麹のテーマパークで身体の内からきれいに

日本の伝統食品のひとつとして古くから親しまれてきた麹。最近では、味噌、しょうゆなどの発酵食品やお酒の原料としてばかりか、調味料や美肌＆健康効果を期待できる食品としての注目度が高まっています。そんな“麹パワー”を楽しみながら学び、美味しさも体験できる鹿児島県霧島市のテーマパークをご紹介します。

日本一の種麹屋によるテーマパーク＆レストラン

麹の歴史やそのパワーにつて学べる見学コース

九州のお酒といえば焼酎ですが、焼酎造りに欠かせないのが麹。さらに、この麹を作るためには「種麹（たねこうじ）」と呼ばれるものが必要です。鹿児島空港から車で3分に位置する「バレルバレー・プラハ＆GEN（ゲン）」は、全国シェア80％を誇る種麹屋が手がけるテーマパークです。創業者の河内源一郎さんが100年以上前に発見した麹菌は、その名前をとって「アルペルギルス・アワモリヴァル・カワチ」という学術名が付けられ、日本の焼酎ばかりか、海外のお酒の醸造や発酵食品にも使われているもの。大きな一升瓶の形をした入り口をくぐると、そこは麹のすべてを知ることができる見学コース。麹の歴史に始まり、種類、活用法、さらには知られざる麹パワーについても詳しく紹介しています。

腸活に効果あり!?　麹づくしメニューを召し上がれ

テーブルと掘りごたつ席があるレストラン店内

「麹づくしセット」（1730円）は1日20食限定のメニュー

敷地内に併設されたレストラン「こうじ蔵GEN」でぜひ味わってみたいのが、地元の食材と麹がコラボした「麹づくしセット」です。麹入りのエサで育てた魚、黒豚、鶏肉や卵、さらにそのたい肥で育た野菜をたっぷり使ったメニューは、美肌や整腸効果も期待できる体に優しいメニューとして、地元の女性たちにも人気。なかでも豚の角煮は箸で切れるほど柔らかいのに驚くほどあっさりしていて、脂身の部分のしつこさが感じられません。

本場チェコの醸造法で造るクラフトビール

チェコの古典的手法で作られる「霧島高原ビール」（各500円、IPA756円）

和モダンな麹のテーマーパークに併設されているのが、小さなヨーロッパの街を再現したチェコガーデンとクラフトビール工場です。ここではビールの本場・チェコの麦芽とホップを使用し、チェコで最も古典的な手法で「霧島高原ビール」を醸造。お土産として購入できることはもちろん、「こうじ蔵GEN」のレストランで味わうこともできます。

1日55個限定のシュークリーム

1日55限定の「麹シュークリーム」（300円）

麹づくしのメニューを味わった後は、お土産が気になります。麹で育てた鶏からその日の朝、採ったばかりの卵と塩麹を使い、世界的に有名なシェフとのコラボで生まれた「麹シュークリーム」は1日55個限定。濃厚なクリームとパリッとしたシュー皮の組み合わせが人気で、あっという間に売り切れてしまう人気商品です。確実に購入するには、事前に電話予約してから訪れるのがおすすめです。