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2015.12.09
都心の穴場紅葉スポットへー代官山「旧朝倉家住宅」の紅葉が見ごろを迎えています
都内でも紅葉の見ごろを迎え、紅葉スポットに多くの人が集まるこの季節。代官山駅近くの隠れた紅葉名所「旧朝倉家住宅」なら、休日でも静かなひとときが過ごせます。代官山のお店めぐりの途中に、紅葉狩りをしてみませんか?
代官山の紅葉スポットは今が見ごろ
客人用の玄関は堂々たる風格
東急東横線代官山駅から徒歩5分、旧山手通り沿いのヒルサイドテラス裏手に佇む「旧朝倉家住宅」には、ここが都心だとは信じられないほど静かな空間が広がっています。 1919年(大正8年)築の邸宅は、東京府議会議長や渋谷区議会議長などを歴任した朝倉虎治郎氏の住宅として建てられたもの。昭和22年までは朝倉家の住宅として実際に使われていましたが、現在は国の重要文化財として一般に公開されています。
真っ赤に色づく庭園内のイロハモミジ
客人をもてなすことに重きを置いて建てられた「旧朝倉家住宅」の敷地内には、石灯籠などの添景物を配した見事な回遊式庭園があり、春はサクラやツツジ、秋は紅葉など、四季折々の変化を楽しめるように工夫された造園が施されています。 今の季節はまさに紅葉が見ごろ。随所に植えられた150本のイロハモミジが庭園を色鮮やかに彩り、訪れる人の目を楽しませています。
部屋ごとに異なる景色が楽しめます
当主が選んだ杉がぜいたくに使われている1階の「杉の間」
大正モダンを建築で表したぜいたくな邸宅は、庭園に面した南側に主人用と接客用の部屋を配置。“雁行型”と呼ばれる斜めにずらして配した建物は、どの部屋からも見事な庭が眺められるように設計されています。 しかも、部屋ごとに全く違った庭の景色を楽しめるのが大きな特徴。1階の会議室から眺める庭は平坦で横の広がりを感じさせ、まるで1枚の大きな絵を見ているよう。一方、奥にある杉の間では深い山奥に来たような風景が広がり、ここが代官山だということを忘れてしまいそうです。
都心に居ながら、小旅行気分が味わえます
意匠を凝らした欄間やふすまも見どころ
代官山駅にほど近い場所にありながら、一歩敷地内に入ると都会の喧噪がはるか彼方に感じられる風光明媚な「旧朝倉家住宅」。わずか100円の入場料で小旅行気分が味わえる貴重なスポットです。 一般開放されている部屋は自由に入ることができるので、お気に入りの眺めを見つけてカメラに収めるのも楽しいかも。静寂な空間から眺める美しい紅葉は、忙しい日常で疲れた心に潤いを与えてくれそうです。
旧朝倉家住宅
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宮本さおり
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