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2016.01.19
加賀麩や地物の野菜がたっぷり。薬草も入った体にやさしい金沢ごはん。
※こちらの記事は2016年1月19日に公開されたものです。 加賀藩の藩士たちの屋敷跡で金沢の代表的な観光地のひとつ、長町武家屋敷跡の路地裏にある百薬キッチンは、「食べるものすべてが薬になる」というコンセプトで名付けられたナチュラル志向のレストラン。 心を込めて育てられた石川産の米や野菜を使った、美味しくて体にやさしい料理が昼・夜ともに楽しめます。
金沢・長町武家屋敷から、ほんの一筋、路地裏へ

お店は金沢観光の定番スポット・長町武家屋敷跡からほんの一筋、裏手に入ったところにあります。観光ついでに徒歩で立ち寄れる立地が便利。 一方通行の多い界隈ですが、お店の前の通りは武家屋敷側から車でも入れます。駐車場はないので、近くにあるコインパーキングを利用しましょう。

住宅街の中にぽつんと佇む白い看板が目印です。隠れ家のようなレストラン、という言葉がぴったりの店構えで、庭木が茂る長いアプローチに期待感が高まります。
ご主人と奥様の人柄が伝わるオープンキッチン

店内は、白い壁にアンティーク調の家具が映える落ち着いたインテリア。 使い込まれたキッチンツールや薬草の入ったガラス瓶が、シャビーな雰囲気を醸し出しています。 カウンターの向こうにいらっしゃるのは店のご主人。黙々と料理をされているように見えますが「話し掛けるの大歓迎」とのこと。 ご主人も奥様もとても気さくに、食材のことなどを教えてくれました。
一番人気は、その日の野菜をたっぷり添えた「百薬御膳」

人気のランチメニューは「百薬御膳」(1400円)。メインの薬草豆腐ハンバーグは、豆腐と鶏肉を合わせたやさしい味わいのハンバーグ。 薬草をスパイスのように効かせた薬膳ソースが、味のアクセントになっています。たっぷりと添えられた旬の野菜はほとんどが、地元の農家で育てられたもの。 ご飯も契約農家で丁寧に育てられた玄米ご飯です。
加賀麩のデザートと薬草茶で、体も心もほっとします

百薬御膳のデザートは、加賀麩の老舗「宮田」のおやき。粒あんが、ヨモギを練り込んだモチモチの生麩で包まれています。 一緒に出てくる薬草茶は、ほんのり甘く、昔、おばあちゃんの家で飲んだような懐かしい香り。体によいだけでなく、心までほっとする味です。
自家製ソースなど販売中。滋味に富む味わいをおみやげに

レジの横では、お店で使用しているソースやドレッシング、お茶やドーナツなどの販売もしています。ソースを購入したら、おすすめの食べ方を記した小さなレシピが一緒にいただけました。 夜のメニューはみんなが大好きなおつまみを、素材にこだわり、まじめに作った「百薬ジャンクフード」。スパイスの効いたタコスやバーニャカウダが人気です。 ドリンクは、ちょっとクセになる薬草ビールや、10種類以上の野菜や果物をブレンドした百薬ジュースがおすすめです。 金沢のグルメは、海の幸だけではありません。里山育ちの米や野菜の滋味に富んだ味わいを、この店でぜひ堪能してくださいね。

百薬KITCHEN
ヒャクヤクキッチン
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中山由貴
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