鎌倉五山の名刹・建長寺の門前にある一軒家

北鎌倉駅から一本道、建長寺のすぐ横

大きな屋根とうっそうと茂る木々。風格が漂い歴史を感じさせる古民家とは裏腹に、店先にはメニューを案内する黒板が出ていてパスタやデザードなどもありトラットリアのようにカジュアルな雰囲気です。

ゆったり過ごす畳の広間

窓から建長寺の総門が見える

30畳もある畳敷きの大広間は、葉っぱの模様の欄間や木枠の窓など、伝統的な日本家屋の温かさを感じます。靴を脱いであがるので歩き疲れた足には畳のやわらかさが気持ちよく、自然と体もリラックス。 各テーブルにおかれたデトックスウォーターには、カラフルな鎌倉野菜とミント、レモンが入り体の中からリフレッシュできますよ。

石臼でひきたての抹茶を「抹茶ティラミス」に

広間のほかにも個室もあり、座布団に座ってくつろぐとまるで我が家にいるようです。 掛けられている書は、建長寺の老師のによるもの。文字の意味を考えながら軸を拝見すると、北鎌倉の文化をより吸収できそうですね。

四季を映す丸窓のある座禅堂で穏やかに過ごすひととき

座禅が組みやすいよう、二つ折りの座布団は下側が長い

カフェのような気軽な食事処でありながら広間の奥へと進むと静かな座禅堂があります。ここでは自由に座禅を組むことができて、鎌倉らしさをより一層体感できます。まぶしい庭の緑がみえる丸窓に向かって、食事の準備を待つ間や食後にゆっくりと過ごされてはいかがでしょうか。 建長寺と同じ座禅用の座布団が用意され、座禅をした前と後ではデトックスウォーターの味に違いがあるのを感じる人が多いのだとか。ぜひお試しください。

地元の素材をふんだんに使ったはちみつカレー

元気なビタミンカラー「湘南野菜の鎌倉はちみつカレー」（1500円）

カレースパイスにチーズと生クリームをブレンドし、そこに自家製のはちみつを混ぜて煮詰めるカレーは、コクがあってとてもまろやか。甘味のあとからカレー独特のヒリヒリとした辛さを感じるオリジナルカレーです。 近隣の農家が栽培する季節の湘南野菜は、野菜によって煮る、焼く、あるいはそのままで添えられ、バーニャカウダーのようにカレールーをつけていただくと、お互いの味が引き立ちます。ごはんとの相性も良く、北大路魯山人の窯を継ぐ作家の器がすべての素材をやさしく包んでまとめます。

北鎌倉の自然を集める

自然が豊富な北鎌倉の山中

お店で使用しているはちみつは、専門のスタッフが建長寺から奥に入った山中の養蜂場で採蜜いているもの。緑豊かな北鎌倉の自然がもたらすはちみつは、きれいな透明感のある純度100%。この天然はちみつを料理に使ってカレーやプリンを作ります。

素材を厳選したスイーツ

「苔パフェ」（750円）

抹茶を使ったティラミスなどのスイーツも人気です。座禅堂の丸窓から見える苔庭をイメージした「苔パフェ」は、抹茶をふんだんに使ったデザート。自家製抹茶アイスクリームとバニラアイス、スポンジケーキ、抹茶ムースの3層からなり抹茶のほろ苦さとアイスクリームの甘さがよくあいます。 自家製はちみつをじっくり味わいたい方は「鎌倉はちみつプリン」（700円）をどうぞ。

北鎌倉の恵みがいっぱい

「鎌倉蜂蜜」瓶入り（3200円）、中（1300円）

北鎌倉産のはちみつはお土産にもおすすめです。現在、日本で流通するはちみつの中で純国産のものは5%と少ないので、この無添加・非加熱のはちみつは希少価値がありますよ。