156
2019.07.08
体験メニューも充実。アンティーク雑貨に囲まれて思い思いの時を過ごせる若林「喫茶 SALON ことたりぬ」
世田谷線の若林にある「喫茶 SALON ことたりぬ」は、デザイナーの弦間友裕さんが手掛ける一風変わったカフェ空間。メニュー表には、ドリンクなどのほかに、フィルムカメラの使い方や、名刺やチラシ制作などを学ぶワークショップなどの体験メニューがずらり15種類も。ドリンクを片手に、気軽にカメラやデザインなどについても学べます。
昭和な雰囲気漂うアンティークカフェ
ガラス扉が目印
世田谷線若林駅から徒歩1分。「喫茶 SALON ことたりぬ」は、アンティークな家具や棚が置かれた昭和の雰囲気漂う喫茶サロン。 店内には、古着や器、アクセサリーなどの雑貨がずらり並ぶほか、本や漫画の棚もあります。「お店の使い方はお客さん次第」と店主兼デザイナーの弦間友裕さん。パソコンで仕事をしたり、古着や器を選んだり、ドリンクを飲みながらのんびりしたり、さまざまな人の姿が見られます。
どこか懐かしい雰囲気の店内
1点物のアクセサリーや80年代の古着が並ぶ店内
お店では不定期に作家さんたちの展示会やイベントが開催されています。直近で開催されていた展示は、ステンドグラス作家・ナカムラマサ首さんのもの。 展示やイベントは、「作り手の本気度が伝わるものかどうか」を基準に選定しているそう。販売されている器やアクセサリー類は、ほとんどがお店で開催された展示会の作品たち。展示会が行われる度に、内観やガラス扉の扉絵などが変わるのもこのお店の魅力の一つです。
珈琲からアルコールまで。ドリンクメニューが約50種類
「ミルク珈琲」(600円)
下北沢の純喫茶「トロワ・シャンブル」でかつて働いていた弦間さん。その時の経験を生かして店内ではさまざまなドリンクメニューを提供しています。メニューは、珈琲やお茶、ソフトドリンクをはじめ、ビールやカクテル、焼酎、洋酒などのアルコール類が約50種類そろいます。 なかでもおすすめは、あわあわのミルクにコーヒーをなみなみ注いだ「ミルク珈琲」(600円)。泡立てたホイップクリームが口当たりなめらかでほっと癒されます。器はかつて展示していたお茶椀型の陶磁器を使っているそう。和の器でいただく珈琲も趣があります。
「アイリッシュ珈琲」(800円)
アルコールを楽しみたいなら、コーヒーの代表的なカクテル「アイリッシュ珈琲」(800円)を。砂糖をスコッチでフランベして、ネルドリップの濃いコーヒーを注ぎホイップクリームを浮かべたもの。底に沈んだ砂糖をお好みで溶かしながらホイップクリームの甘さで円やかな珈琲のほろ苦さとスコッチの香りを楽しむ大人のカクテルです。 アルコールが苦手な方はアルコールを抜いてシナモンの香りをつけた「ウインナ珈琲」(700円)もあります。
デザイン関連の体験メニューがいっぱい
「名刺製作」(4500円~印刷代除く)※一部
ドリンク以外にも、ユニークなメニューもあります。それが、デザイン関連のワークショップなどの体験メニュー。漆を使って器を修理する「金繕いをしてみよう」(ドリンク付き2160円)や「フィルムカメラを知ろう」(2000円)など全15種類をラインナップ。デザイン関連のワークショップは、デザイナーである弦間さんが教えてくれます。
お店にはかわいい2匹の看板猫も
事前予約が必要なものもありますが、その場で始められるものもあります。たとえば「名刺製作」(4500円~印刷代除く)や「ロゴマーク製作」(3500円~)。どんなものが欲しいかコンセプトを伝えたら、弦間さんが「伝わるデザイン」に落とし込んでくれます。目の前で確認しながら作ってくれるので、気軽に相談してみましょう。 思い思いの時間を楽しめる「喫茶 SALON ことたりぬ」。デザインに興味のある人はもちろん、非日常空間でのんびり過ごしたい人はぜひ足を運んでみてくださいね。
ことたりぬ
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
田賀井リエ 写真:小林利穂
Writer
田賀井リエ
東京都在住。フリーエディター&ライター。趣味は街歩きと食べること。
の人気記事