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2019.11.06
美しいフォルムのモンブランを食べ比べ。歴史ある邸宅で非日常に浸る「喫茶室 山脈」
岐阜県各務原市にある古民家を改装した喫茶店で、ちょっと贅沢なひとときを過ごしてみませんか。名物はモンブランと自家焙煎のコーヒー。築80年以上の邸宅を活かした店内からはお庭を望むことができ、特別なコーヒータイムを楽しむことができますよ。
地元に残る邸宅をリノベーションしたお店
名鉄各務原線「二十軒駅」から徒歩5分ほどの場所に佇む、塀に囲まれた一軒の古民家。今回紹介するお店「喫茶室 山脈」は築80年以上になるこの建物を改装して作り上げたという喫茶店です。外観はあまり手を加えておらず、大きな看板も出ていないので、喫茶店とは気づかない人も。玄関を入ると風流な渡り廊下もあり、立派な邸宅であったことをうかがわせます。
古い建物ならではの味わいのある空間
店内に入ると中央は吹き抜けのようになっていて、古い梁や柱が建物を支えていることがわかります。その広い空間に新たにカウンターを作り、コーヒー専門店らしくリノベーションされています。ひとつひとつ異なるアンティークチェアも古い建物と調和していておしゃれ。ガラスの大きな窓が印象的な窓際にはゆったりと席を配置していて、くつろぎを大切にした空間となっています。
フォルムにもこだわった、個性溢れる3つのモンブラン
「山脈のモンブラン」(650円/税別)
店名の由来ともなっているお店の名物が、モンブラン。もともと店主の小木曽さんがモンブラン好きだったこともあり、コーヒーとも相性がよく、見た目も美しいオリジナルのモンブランを作りたいと試行錯誤。岐阜でモンブランのイベントを開催し、かわいいお菓子で人気を集めている菓子工房さっちんの矢島さんに監修してもらい、2つのオリジナルモンブランを完成させました。季節限定モンブランは、毎回矢島さんにレシピを考案してもらい、お店で手作りしています。
「栗と珈琲のモンブラン」(650円/税別)
てっぺんに栗の甘露煮をあしらった「山脈のモンブラン」は、和栗ペーストの中になめらかなシャンティクリームと抹茶のダコワーズ、さらに栗が一粒。和菓子のような味わいで、こっくりとした栗の甘みが、コーヒーを進ませます。 渦巻きのようにくるくるとクリームを絞り山型に仕上げた「栗と珈琲のモンブラン」は、フランス産マロンペーストに洋酒を効かせたクリームが口溶けなめらか。土台のタルトにはコーヒーを染み込ませ、香りも味わいも豊かに仕上げています。
「モンブラン山脈セット」(モンブラン3種と2ドリンク付き2800円/税別)
季節限定のモンブランは栗以外の食材を使ったものとなっていて、この秋は地元のさつまいも「紅優甘」を使った「さつまいものモンブラン」が並んでいました。ざくざくとした食感のブリゼ生地とキャラメルシューの上にほっくり優しい甘さのお芋のペーストをたっぷりと。山のようなフォルムにもこだわった一品です。春にはイチゴとホワイトチョコレート、夏には桃のモンブランなど、季節の食材が主役のモンブランが登場します。
標高ごとに楽しめる、山をテーマにしたコーヒー
食感や風味がまったく異なる3種類のモンブランとぜひ楽しんで欲しいのが、3種類あるブレンドコーヒー。豆が採れた標高ごとにブレンドしたもので、標高の低いものから順に1合目、2合目、3合目と名付けられています。 1合目は深炒りで仕上げていて、モンブランとの相性は抜群。フルーティで繊細な香りと味わいが楽しめる3合目もおすすめです。店内にある焙煎機で自家焙煎した豆を注文を受けてから挽き、丁寧にドリップした一杯を味わうことができます。
こだわりの味と空間で、幸せなひとときを
モーニングセット(ドリンクプラス250円/税別)
お店では特注のパンに自家製バターを添えたモーニングセットや、平日限定ですがスープやサラダを盛り合わせたブランチセットを提供しています。 コーヒー以外のドリンクも選びぬいた品ばかり。瑞浪市の茶園から取り寄せた和紅茶や洋酒を効かせたココアなどがあり、きっと迷ってしまいますよ。 趣きある邸宅の中で香り高い一杯を傾けながら、スイーツを楽しむひととき。休日のご褒美として、ぜひ楽しんでみてくださいね。
喫茶室 山脈
キッサシツサンミャク
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田口真由美
Writer
田口真由美
好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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