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2016.02.26
奥四万十を旅する(1) 日本最後の清流「四万十川」の過ごし方~絶景を眺めるサイクリングと、一望できるカフェ
高知県西部に位置する奥四万十地域は、四国カルストから四万十川、土佐の大海原へと広がる自然豊かな癒しのエリアです。日本の原風景が今も残る奥四万十のおすすめの過ごし方を、今回から3回にわたってご紹介。1回目は、四万十川中流域にたたずむ絶景カフェ&食堂と、川風感じるサイクリングの旅レポで、その魅力をお届けします。
日本の原風景が広がる、清流・四万十川の魅力とは
のどかな四万十川の景色
山あいを蛇行しながら196kmにわたって流れる日本最後の清流・四万十川。 その中流域を囲むように広がる四万十町は、茶畑や藁葺きの民家が数多く残るのどかな山里です。 深い緑と清流・四万十川の美しいコントラストが印象的です。
四万十中流域には茶畑が多くみられる
そんな四万十町には、地元の特産品である地栗や地紅茶、新鮮な朝採れ野菜やオリジナル商品などがずらりと並び、土地の魅力を凝縮した人気の観光スポット「道の駅 四万十とおわ」があります。 今回はその中から、絶景を一望でき、メニューにもこだわりが詰まったカフェや食堂3軒をご紹介します。
地栗スイーツと四万十紅茶を楽しめる「おちゃくりカフェ」
「しまんとモンブラン」を窓際の席でいただく
「おちゃくりカフェ」の店内に足を踏み入れると、まず驚くのが、なんと全面ガラス張りだということ! 絵に描いたような四万十川のリバービューが広がります。
ガラス張りの店内から四万十川を一望
眼下に広がる四万十川中流域のダイナミックな景色
カフェの看板メニューは、特産品の地栗を使ったスイーツと紅茶。栗の中でも甘みの強い「利平栗」を使った「しまんとモンブラン」(500円)や、口どけなめらかな地栗と紅茶のクリームを贅沢に楽しめる「しまんとロール」(400円)など、素材のおいしさを生かしたスイーツがそろいます。 天気のいい日は、テラス席もおすすめです。澄みわたる空気と心地よい風、川や野鳥が奏でるBGMに、心が洗われるような癒しのひと時が過ごせます。 ○おちゃくりカフェ [所]四万十町十和川口62-9 道の駅 四万十とおわ [TEL]0880-28-5528 [時間]11:00~15:00 [休]木曜
四季折々の四万十の恵みを味わう。かご膳ランチが人気の「とおわ食堂」
桜型のかごに盛り付けられた「かご膳ランチ」
「道の駅 四万十とおわ」には、地元の食材にこだわった人気の食堂もあります。 名物は、「四万十の風景を食べる」と言い表されるほど、十和地域の山と川の豊かな恵みをふんだんに使ったランチ「とおわかご膳」(1380円)。見た目もかわいい桜型のかごには、色とりどりの小鉢が並びます。 この日のメニューは、かおり米で仕込む十和錦の酒粕と手作りの田舎豆腐を合わせた「白和え」や、四万十柚子で風味を加えた「四万十鶏とさつまいもの炊き合わせ」、四万十地栗の甘さとホクホク感がたまらない「栗ご飯」など。この地域で昔から食べられている家庭料理が並びます。 季節ごとに内容が替わるので、何が出てくるかは行ってからのお楽しみ。 ○とおわ食堂 [所]四万十町十和川口62-9 道の駅 四万十とおわ [TEL]0880-28-5421 [時間]9:00~16:00(ランチは11:00~L.O.15:30) [休]水曜、毎月最終日曜(全館定休日あり)
おかみさんたちの心づくしの料理をいただく「おもてなしバイキング」
おかみさんたちが作る多彩な料理はどれもやさしい味わい
「とおわ食堂」では、毎週水曜限定で「おもてなしバイキング」が行なわれます。 これを主催しているのが「おかみさん市」。十和地区の生産者が集まって、地元の農産物や手作り料理でもてなしています。 そんな地元のおかみさんたちが腕を振るう「おもてなしバイキング」に並ぶのは、おばあちゃんの家で食べるような懐かしいメニュー約20種類。 たとえば「椎茸のタタキ」は、十和名産の原木シイタケをポン酢で和えた郷土料理で、肉厚でプリプリとしたシイタケの食感とポン酢のあっさり感がマッチ。朝採れ野菜を揚げただけの「野菜のかき揚げ」も、シンプルな味わいながら、素材の力強さが伝わってくる一品に仕上がっています。 寒天や米粉の蒸し菓子など、食後に食べたい素朴なおやつもお忘れなく。 ○おかみさん市(おもてなしバイキング) [所] 四万十町十和川口62-9 道の駅四万十とおわ(とおわ食堂内) [TEL]0880-28-5010(おかみさん市事務局) [開催日]水曜 [時間]11:00~14:00 [料金]1000円
サイクリングで新しい四万十川の魅力を発見
四万十川に架かる沈下橋を渡って心地いい風を感じよう
奥四万十の恵みを味わった後は、「道の駅 四万十とおわ」で自転車をレンタルして、絶景をより間近に感じられるサイクリングで四万十川をめぐりましょう。 四万十川を代表する景観のひとつ「沈下橋(ちんかばし)」は、四万十川にかかる欄干がない橋のこと。車1台ほどしか通れない幅の狭い橋を自転車で駆け抜ける爽快感は、四万十サイクリングならではの醍醐味のひとつです。 沈下橋に腰かけて四万十川を見下ろすと、里山に広がる雄大な景色と澄んだ清流の美しさに癒されます。自分のペースで気ままに楽しめるサイクリングで、四万十の魅力を感じてみませんか。 ○とおわおちゃくりサイクリング [所]四万十町十和川口62-9 道の駅四万十とおわ [TEL]0880-28-5421 [時間]8:30~17:00 [休]不定休 [料金]1時間200円 以降1時間100円(ツアーは事前予約が必要) *しまんとチャリ旅のHP
両側に川が迫る沈下橋
沈下橋に座って清流を眺める
清流の風が吹き抜ける癒しの四万十川中流域。 ロケーション抜群のカフェ&食堂で四万十のごちそうを味わったり、自転車に乗って四万十川を間近に感じたり。 非日常の時間が流れるこの場所で、絶景を訪ねる小さな旅へでかけてみませんか。
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井手口 陽子 写真:森 昌史
2016奥四万十博(平成28年4月10日[日]~12月25日[日])
「2016奥四万十博」は、高知県の高幡広域5市町(須崎市/中土佐町/四万十町/梼原町/津野町)で開催する旅のキャンペーンです。「すっぴんデトックス」をテーマに、清流四万十川流域の山川海が生み出す豊かな自然のめぐみで心身をリフレッシュできる旅を案内します。 詳しくは、公式ホームページへ
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