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2020.03.15
桜色に染まる春。鶴岡八幡宮周辺をめぐる鎌倉さんぽ
春の鎌倉と言えば、桜をはじめ艶やかな季節の花を楽しめる絶好の花めぐりシーズン。 今も昔も鎌倉の象徴「鶴岡八幡宮」にも3月中旬~下旬にかけて、桜色に染まる絶好の鎌倉さんぽの時期がやってきます。 今回は、「鶴岡八幡宮」の桜と一緒に楽しみたい周辺の気になるスポットをご紹介。今度の休日は春の陽気を感じながら鎌倉さんぽをしてみませんか?
段葛の桜のアーチに誘われて
今も昔も鎌倉の象徴「鶴岡八幡宮」。源氏池のほとりをはじめ、鶴岡八幡宮境内の桜は種類が多く、咲く時期がずれているため、さまざまな場所で桜の花を長く愛でることができます。 また、二ノ鳥居から三ノ鳥居まで続く段葛には、みごとな桜並木があり、お花見散歩にもってこいの場所です。歩行者専用の参道なのでゆっくり楽しめるのもいいですね。
鶴岡八幡宮
ツルガオカハチマングウ
モダニズムと日本の伝統がもたらす空間美にひたって
遊歩道からのぞむ南正面の全貌。真っ白な外 壁が緑に映え、まるで建物が宙に浮いているかのような軽やかなたたずまいが印象的。
鶴岡八幡宮の境内に、2019年6月、日本の戦後モダニズム建築の象徴ともいうべき名建築が再生しました。それが「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」です。 前身は、近代建築の巨匠、ル・コルビュジエに師事した坂倉準三が設計し、2016年3月に惜しまれつつ閉館した「旧神奈川県立近代美術館 鎌倉」。この歴史的建築の意匠を継承しつつ、最新の技術を駆使して行われた改修工事により、新たな息吹が吹き込まれ甦ったのです。
平家池を望むピロティ。天井には池に反射 した光が映り、時間帯により様々な表情を見せる。通り抜ける風も心地よい。
同館の大きな特徴は、西洋のモダンさと日本の伝統美が巧みに融合されていること。代表的な空間のひとつであるピロティでは、水面に反射した光が天井で美しくきらめき、心に安らぎをもたらしてくれます。 また、池沿いには新たに遊歩道が整備され、南正面の全貌を鑑賞できるビュースポットとなっています。 現在は、施設補修工事に伴い休館中ですが南側外観は見ることができますよ。 画像提供:鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム
大銀杏の樹幹を間近に見ることができるカフェの店内。
さらに、同館北側に新設されたカフェには、2010年に倒伏した大銀杏の樹幹が展示されています。壁には大谷石を用いるなど、ミュージアムとの統一感が感じられます。 こちらもぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
「宇治抹茶プリンのアーモンドス ープ仕立て」700円、「オリジナルブレンド白檀」650円
鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム
かまくらぶんかかんつるがおかミュージアム
0467-55-9030
ミュージアム)、0467-84-8993(カフェ
https://tsurugaokamuseum.jp/
施設補修工事に伴い休館中です。開館予定は随時ウェブサイトをご覧ください。
鶴岡八幡宮の門前にあるセイロン紅茶の専門店へ
産地や等級別に20種類 ほどの茶葉の缶が並ぶ店内。 50g600円前後で量り売りしてくれる。スリランカで買 い付けた茶器や雑貨も販売
スリランカと紅茶が好きな店主が営む紅茶屋さん「TEA LENTEE(ティーレンテ)」。 香り高い本場の味は市内のカフェでも使われています。オリジナル缶の紅茶やカラフルなアソートティーはプレゼントにぴったり。数ある茶葉からお気に入りを見つけてティータイムを楽しんで。
季節ごとにオススメの紅茶を試飲できる。紅茶の知識豊富な店主との会話も楽 しい
TEA LENTEE
ティーレンテ
風通しのよい縁側カフェで足を伸ばしてひとやすみ
店名にちなんだ燕が舞う「燕パフェ」850円。
小町通りから外れたところにたたずむ「燕カフェ」は、心地よい風が通る、古民家カフェ。6月には縁側から美しい紫陽花も楽しめます。食べ応えのある「燕パフェ」は抹茶寒天や豆花、玄米フレーク、豆腐白玉、バニラアイスなどを 重ねボリュームたっぷり。鎌倉野菜や季節の野菜を使った体に優しい「豆乳薬膳カレー」もおすすめ。
縁側のある明るい店内。 畳席があるので観光で歩き疲れた足を伸ばしてのんびりできそう
燕CAFE
ツバメカフェ
手作りハムとソーセージのお店にも立ち寄って
左上からロースハム、ベーコン、チョリソー、荒挽きソーセージ。ソーセージ類は手 挽き、手詰め、手びねりしている。すべて量り売り
「鎌倉ハム工房アルトシュタット」は地元で40年愛される手作りハムとソーセージのお店。熟練のハム職人がドイツ製法で作るハムやソーセージは一度食べたら忘れられないおいしさです。 オススメは店頭でスライスするロースハム。国産豚ロースを3週間塩漬けにし、桜チップでスモーク。しっとりやわらか、口の中で脂がとろけます。
こだわりのロースハムを3枚重ねにして店内で揚げるハムカツ238円(数量限定)は 鎌倉さんぽのお供に
鎌倉ハム工房 アルトシュタット
***** いかがでしたか? 3月中旬~下旬に、開花が予想される桜を愛でながら鎌倉さんぽを楽しんでみませんか?
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ことりっぷ編集部
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