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2020.03.02
【プレゼントも♪】満開の菜の花と青く澄んだ海♪うららかな春の「横須賀西海岸」さんぽ
太平洋に向けて長く突き出す三浦半島。東・西・南の三方が「浦(海岸)」に面している地形から、この名がついたともいわれているそう。一般的に知られる横須賀の港町があるのは半島の東側、東京湾に面したエリア。でも実は、半島の西側、相模湾に面した横須賀西海岸にはまだまだ知られていない美しい風景が広がっていることをご存知でしょうか?緑豊かな丘陵と青く澄んだ海。春の一日、横須賀のリゾートへ小さな旅に出てみませんか。
古くから絶景の浜辺として知られた秋谷海岸「立石公園」
浮世絵にも描かれた立石。クリーム色のような独特の岩肌は火山灰が固まってできた凝灰岩(ぎょうかいがん)でできている
横須賀西海岸エリアのいちばんの特徴といえるのが、相模湾に沿って続く美しい海の風景でしょう。人工的な港の景色が続く東京湾側とはがらりと印象が異なり、こちらは自然のままの海辺。意外な名所もたくさんありますよ。 そんな横須賀西海岸を代表するスポットが秋谷(あきや)海岸です。なかでも、高さ12m、周囲約30mの巨岩が波打ち際にすっくと立つ「立石」は古くからの名勝のひとつ。江戸時代には初代安藤広重が、明治時代には泉鏡花が作品に描くなど、芸術家たちに愛された地でもあります。
立石公園の浜辺。青く澄んだ海には魚たちが泳ぎ、岩場にはかわいらしい野鳥の姿も
また、公園内では波打ち際に下りることもできます。海の青さと透明度は驚くほどで、うららかな日は水辺から立石を見上げてみるのもよさそうです。
このエリアは、夕日の名所としても知られているところ。茜色に染まる海とシルエットになった富士山を求めて日没時に訪れる人も多いそうですよ。
立石公園
タテイシコウエン
里山風景の中にあるガーデンカフェ「earthen place」でご当地ランチ
広大な敷地にオープンエアの席が約70。ドッグランやドッグフリーの席も
秋谷海岸の内陸側、三浦半島の丘陵部には「子安の里」と呼ばれる古くからの里山エリアが広がっています。 海岸から車で3分ほどで、周囲には森、湧き水が流れる小川、畑が広がる一帯に。そんな秋谷エリアの風景に惹かれて移住してきた高村崇さん一家が、手づくりで開いたのがこちらのガーデンカフェです。
「コーヒーバー」(左上)、「季節のおすすめランチ」(左下)、木曜限定の人気ランチ「わっぱ弁当」(右上)、母屋やトレーラーハウスにも40席がある(右下)
おめあては、地元「子安の里」の農家から仕入れる野菜や横須賀ポークなど地元の素材をふんだんに使ったランチ。「タコライス」や「ベジカレー」などの定番メニューのほか、日替わりのデリが並ぶ「山のランチ」や「季節のおすすめランチ」などメニューが豊富。いずれもドリンク付きで1650円~、さらにスイーツが付く1950円~のセットでのんびりと味わうのがスタイルです。 コーヒーへのこだわりも見逃せません。こちらでは世界各地からオーナーが厳選した生豆を輸入し、工房内で自家焙煎。多種多様なコーヒーを、1杯ずつ淹れてくれるハンドドリップや、自分で豆を挽いて何杯でも飲み比べができる「コーヒーバー」(ランチ+100円、単品850円)で楽しめます。
earthen place
アーセンプレイス
地元のフルーツの旬のおいしさを無添加で「新倉さんちの手づくりジャム」
工房併設のショップ。フルーツを加工する甘い香りが漂っている
同じく秋谷海岸から前田川遊歩道のある丘陵部へ少し入ったところには、手づくりのジャム工房もあります。約20年ほど前、この界隈に古くから多かった梅の木の実を活用できないかとジャム作りをはじめた新倉有文さんのお店です。 現在では、夏みかんや湘南ゴールド、嘉山農園のいちごなど横須賀市内や神奈川県内を中心に農家や農協から仕入れる多種多様なフルーツを使用。レシピはジャムだけで60種類ほどあるそうで、季節のおいしいジャムが常時50種類ほど並んでいます。
市内や県内の果物を使うキウイ、いちご、夏みかんのジャム(各702円)
新倉さんのジャムづくりのモットーは、ペクチンや香料などの添加物を使わないこと。果物はバナナやマンゴーにいたるまで国産にこだわり、てんさい糖を100%使っているのも特徴です。上質な旬の果物のおいしさをぎゅっと濃縮したジャムやペースト類は、鎌倉の支店やネット販売で全国にファンが広がっているそう。 近年はジャムのほか、卵とバターを入れてつくる「カード」も好評。こちらも種類があり、店頭ではすべて試食できるので、じっくり好みの一品を見つけてみては。
左からコーヒー、レモン、ストロベリー、シークァーサーのカード(各864円~)
新倉さんちの手づくりジャム
ニイクラサンチノテヅクリジャム
焼きあがるそばから売り切れてしまう「芦名ベーカリー 芦兵衛」のパン
手前右から時計まわりに「かいがらクリームパン」(140円)、「いちごメロンパン」(157円)、「メープル味のナッツ&シードのタルト」(189円)、「フォカッチャマルシェ」(184円)
横須賀から葉山まで、地元では知らない人はいないといわれるほどの人気店がこちら。秋谷からマリーナのある佐島へ向かう途中、国道134号沿いにあるシックな一軒家ベーカリーです。 オーナーは、葉山の老舗ベーカリー「ボンジュール葉山」で修業した坂口勇介さん。2013年にオープンした小ぢんまりとしたお店ですが、開店と同時にお客さんがやってきて、次々と焼きあがるそばから売り切れてしまいます。
しっかりとした食感の食事系パン(左上)、4月くらいまではいちごのパンも(右上)、種類豊富なタルト(左下)、お目当てのパンを買うなら早めに訪れて(右下)
坂口さんが目指すのは、食感と味にこだわり、買う人、食べる人がおいしてくて楽しくなるようなパン屋さん。パンの種類の多さも特筆もので、開店のタイミングで65種類ほどが焼きあがり、お昼過ぎまでにトータルで約80種類のパンが店頭に並ぶのだとか。 定番商品のうち、青森県産りんごを使うアップルパイは朝、卵や乳製品を使わず、きび糖とレーズンの酵母を使うシンプルですっきりとした味わいの食パンは10時15分と13時15分、からりと揚がったカレーパンは10時30分など、焼き上がり時間が決まっているものもあるので、時間を合わせて訪れるのもよさそうです。
芦名ベーカリー 芦兵衛
アシナベーカリーアシベエ
まるで海の上にいるかのような「MARINE & FARM」で午後のひととき
テラス席から相模湾を眺めて。写真はランチの「漁港直送鮮魚と三崎マグロのソテー」(2400円)。青木農園の三浦野菜のグリーンサラダ、芦名ベーカリーのフォカッチャが付く
海に向かって大きく開けたテラス席からは、真っ青な海と富士山の眺め。まるで海の上に浮かんでいるかのような開放感が楽しめるレストランがこちらです。 「MARINE & FARM」があるのは、横須賀西海岸でも新旧のおしゃれな別荘の多い佐島地区。お店の前の橋でつながった天神島に佐島マリーナがあり、周辺にはゴージャスなヨットやクルーザーがたくさん係留されているエリアです。
青い海が印象的(左上)、菜の花など季節のピザも好評(右上)、ランチに付けられる「カフェ・デザートセット」(500円、左下)、70あるテラス席のほか店内にも30席がある(右下)
こちらでは、佐島でこそ楽しめる食の体験をと「EAT LOCALLY」をテーマに湘南エリアの食材を使った料理を提供しています。 例えば使っているシーフードは多くが佐島や近くの漁港から仕入れる近海もの。野菜は三浦市の青木農園と提携していて、カラフルで新鮮な旬の三浦野菜をふんだんに味わうことができます。料理のベースはイタリアン。時々刻々と変わる海の眺めと、その日・その季節だけのとっておきの海と里の食材でとびきりの時間を過ごしてみては。 週末のランチタイムを中心に混雑することも多いそう。ネームインをしたら、歩いてすぐの天神島の海辺にある「天神島臨海自然教育園」など、豊かな自然のなかでおさんぽを楽しむのもおすすめだそうですよ。
MARINE & FARM
マリンアンドファーム
海を見下ろす菜の花畑が広がる「長井海の手公園ソレイユの丘」
約5000平方メートルの広場に10万本ほどの菜の花を栽培
佐島マリーナからさらに南へ、長井エリアの岬の高台に広がる公園が「ソレイユの丘」です。こちらでは3月31日まで、「三浦の春いちばんのり “菜の花まつり”」を開催中。 あたたかな日差しの下、青い空、見渡すかぎり黄色い絨毯を敷き詰めたような菜の花畑、相模湾と湘南エリアを一望する海の眺めをのんびり楽しんでみましょう。入場無料なので、気軽に立ち寄ってみて。
眼下に相模湾が広がる観覧車(640円、左上)、「ふれあい動物村」(320円、左下)、キュートなアルパカソフト(400円)とアルパカバナナ(450円)などスイーツも(右)
東京ドーム5.2個分と広大な「ソレイユの丘」。園内には、菜の花の時期以外にも四季折々の花が彩る「ソレイユガーデン」があるほか、4月下旬~5月上旬に真っ青なネモフィラ・ブルーの世界が広がるネモフィラの花畑、夏のヒマワリ畑など、季節ごとに華やかな景観が楽しめます。 カンガルーと間近にふれあえる「ふれあい動物村」で遊んだり、観覧車に乗ってみたり。敷地をぐるりとめぐれる散策路や、海岸へと下りることのできる「海へ繋がる散策路」を歩いてゆったり過ごしてみるのもよさそうです。
長井海の手公園ソレイユの丘
ナガイウミノテコウエンソレイユノオカ
抽選で10名様に「横須賀カフェタイムセット」をプレゼント♪
アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で10名様に「横須賀カフェタイムセット」をプレゼントいたします。みなさまのご応募をお待ちしております♪ 賞品:「横須賀カフェタイムセット」 応募期間:~3/16(月)まで 賞品の発送:3月下旬頃 ※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。 ※イメージと形状やデザインが異なる場合がございます
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いかがでしたか?今回ご紹介した秋谷、芦名、佐島エリアの各スポットへは、ドライブのほか、京急新逗子駅から佐島マリーナ入口行きの京急バスで訪れることができます。バスの本数が多くないので、事前に確認してからおでかけください。
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佐藤史子 写真:山下コウ太
横須賀観光情報サイト「ここはヨコスカ」
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