106
2020.03.14
カナダの古都・モントリオール&ケベック・シティめぐり
カナダの東部にあるケベック州最大の都市モントリオールと州都ケベック・シティ。 そこにはフランス文化の香り漂う街並みに、アートやメルヘンチックな看板が点在する不思議でかわいらしい景色が広がっています。
ケベック州を代表する2つの美しい街へ
近代的なモントリオールの街
カナダ東部にあるケベック州は、カナダ最大の州で唯一のフランス語圏。 17世紀にフランス人の入植と開拓がはじまり、その後イギリス領の時代があったものの、いまもフランス文化を色濃く残しているエリアです。 トレンド発信地で多文化な街モントリオールと、400年の歴史が刻まれた石畳が美しい街ケベック・シティ。セント・ローレンス川沿いにある2つの街を訪れます。
老舗ホテル、シャトー・フロントナックが印象的なケベック・シティ
カナダ第二の都市、大都会モントリオール
セント・ローレンス川に浮かぶ島にあるモントリオールは、トロントに次ぐカナダ第二の都市で、近代的なビルが立ち並ぶ大都会。 その一方で、少し歩けば石畳の小路にもたどり着き、「北米のパリ」と称される、すてきな町並みが広がります。
都会的な側面と趣深い側面が共存する街なかで楽しめるのは、巨大なミューラル(壁画)。街なかには800以上ものパブリックアートが点在しています。 市は60年前からパフリックアートを推進し、2012年から始まった「ミューラル・フェスティバル」はいまや世界最大級の壁画アートの祭典となっています。
鮮やかでインパクト大ながら街なかに溶け込んでいるミューラル
モントリオールを代表する観光スポット、ノートルダム大聖堂の夜のライトアップ
中世の面影が漂うかわいらしい街、ケベック・シティ
ケベック州の州都であるケベック・シティはカナダで唯一現存する城郭都市。 その城郭に囲まれた旧市街は世界遺産に登録されており、中世ヨーロッパのような趣深い空気に包まれています。 ゆるやかに流れるセント・ローレンス川を見下ろす高台には、街のランドマークであり多くの人が一度は泊まりたいと憧れるホテル「フェアモント・ル・シャトー・フロントナック」がそびえ立ちます。
シャトー・フロントナックが印象的な街の遠景
プチ・シャンプラン通りの脇道で見られるアンブレラ・スカイ
その麓には常に観光客で賑わう北米最古の繁華街、プチ・シャンプラン通りがあり、ここ数年世界各地で街を彩っているアート作品、アンブレラ・スカイなどのパブリックアートも見られます。 フォトジェニックな街でショッピングやグルメを楽しみましょう。
ストリートミュージシャンの背景に広がるだまし絵のような壁画
街を楽しんだら郊外へもひと足のばして
モントリオールの郊外には大自然を満喫できる「ローレンシャン地方」や「イースタンタウンシップス」があります。 オンタリオ湖からモントリオール、ケベック・シティへと流れるセント・ローレンス川沿いの約800kmは日本でも「メープル街道」として有名ですが、ローレンシャン地方もイースタンタウンシップスも紅葉が美しいエリア。 もちろんその大自然の魅力を感じられるのは秋だけではなく、季節ごとにきらめく風景が楽しめます。
高原リゾートのローレンシャン地方
モントリオールの北西にあり、車で約45分で行けるローレンシャン地方はトランブラン山を中心に広がるリゾート地。アッパーと呼ばれる北部のローレンシャン高原とロウワーと呼ばれるオカ国立公園の2つのエリアがあります。 リゾートだけあって、雰囲気がよく高品質なスパが揃っており、身も心も癒されるゆったりとした滞在が叶います。
ディアブル川沿いにあるスカンジナビアスタイルのスパ Scandinave Spa Mont-Tremblant
イースタンタウンシップスでおいしいシードルを
イースタンタウンシップスは、モントリオールの南東にあり、車で約1時間30分。どこまでも広がる高原と絵に描いたような小さな集落が点在するエリアです。
メンフレメーゴグ湖畔にあるベネディクト派の修道院Abbaye de St-Benoît-du-Lacはこのエリアでの人気スポットで、風景に溶け込むその姿は写真に収めたくなる美しさ。また、修道院内でチーズなどのおみやげも販売されています。
ルージュモントの丘の上に立つCidreric Michel Jodoinでは見学ツアーも可能(要予約)
そしてこのエリアには大小さまざまなリンゴ園が点在し、フレッシュなリンゴの発泡酒「シードル」を楽しむことができます。日本にはない品種のシードルもあるので、いろいろ飲み比べてみると楽しいですよ。
街歩きも大自然も楽しめるケベック州。成田空港からはエア・カナダの直行便が出ています。約12時間でモントリオールへ。そこから飛行機で乗り継ぐか、鉄道またはバスを利用し約3時間でケベック・シティへ。 少し長めのお休みが取れたら、美しいカナダの街へ行ってみませんか?
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
ことりっぷ編集部
たびレポ
の人気記事
の人気記事