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2016.03.25
奥四万十を旅する(3) 土佐の漁師町で訪ねたいグルメ&おみやげ5選
高知県西部に広がる奥四万十地域は、自然豊かな癒しの場所。 「奥四万十を旅する」シリーズ最終回は、カツオの一本釣りが盛んな港町・高知県中土佐町が舞台。漁師町ならではの海鮮スープカレーから、自分で藁焼きするカツオのタタキまで、レトロな港町で味わいたいグルメと、森林に囲まれた高知ならではの雑貨店をご案内いたします。
レトロで美しい港町・中土佐の魅力とは
河口に漁船が浮かぶ
太平洋に面した中土佐町の久礼地区は、小さな漁師町です。JR土佐久礼駅から半径500m圏内に、河口に停泊する漁船や活気あふれる市場など、初めてだけどどこか懐かしい、そんな風景が残っています。 今回は、久礼地区で気になるスポットに訪れてみました。
「黒潮本陣」で、カツオの藁焼き体験とオーシャンビューの温泉を
高知名物のカツオのタタキ
カツオの一本釣りが盛んな中土佐町。カツオの町で食べたい漁師グルメと言えば、やっぱり「カツオのタタキ」です。 湯宿「黒潮本陣」に隣接する食事処「黒潮工房」では、藁焼きされたカツオのタタキが味わえるだけでなく、4~10月限定で藁焼き体験(予約制)もできるのです。 初級コースは、節になったカツオを藁焼きするところからスタート。 勢いよくあがる炎の中でカツオを炙る藁焼きは、中土佐ならではの貴重な体験。自分の手で焼いた香ばしいカツオのタタキは格別! 肉厚で噛むほどに広がるカツオの力強いうま味は、感動的なおいしさです。 ○黒潮工房 [所] 高知県中土佐町久礼8009-11 [TEL]0889-40-1160 [時間]8:00~15:00 (食事は10:30~14:30) [休]第2木曜、祝日(8月は無休) [料]1組800円+カツオ1節3000円~
豪快なカツオの藁焼き体験
新鮮魚介がごろり!「市場食堂 ど久礼もん」の名物・海鮮スープカレー
グツグツと煮立った状態で運ばれる「なぶらスープカレー」
次に紹介するのは、地元で話題を集めている「市場食堂 ど久礼もん」の「なぶらスープカレー」(650円)。 「なぶら」とは漁師用語で魚群のこと。つまり土佐の海鮮を使ったスープカレーなんです。 グツグツと音をたてながら運ばれてきた鍋の中には、カツオやイカなどの魚介、野菜がごろりと入っていて、食べごたえたっぷり。だしのうま味が凝縮した魚介スープにスパイスがピリリと効いた味わいに、ごはんが進みます。 ○市場食堂 ど久礼もん [所] 高知県中土佐町久礼6526 [TEL] 0889-52-3822 [時間]10:00~16:00 [休]水曜
久礼大正町市場はアーケードになっている
「市場食堂 ど久礼もん」の目の前には、久礼港で水揚げされた新鮮な魚や地野菜が並ぶ「久礼大正町市場」があります。ここは明治時代から続く歴史ある市場で、約40m続くアーケードには、鮮魚店や惣菜店など約20店舗が軒を連ねます。 市場が最も活気づくのは、漁船から直送される魚が並び始める11時頃から。店のおかみさんたちに魚の名前を教えてもらいながら、食べ歩きを楽しんだり、おみやげを探したり、ぶらりと散策するだけでワクワクします。 ○久礼大正町市場 [所] 高知県中土佐町久礼6382 [TEL] 0889-52-2060(大正市場協同組合) [時間]10:00~17:00(店舗により異なる) [休]悪天時(店舗により異なる)
「風工房」の地元イチゴ農家が作る魅惑スイーツ
イチゴ尽くしのおやつ時間
中土佐町・久礼エリアには、ぜひ味わっておきたいスイーツもあります。それが、地元のイチゴ農家が営むスイーツカフェのケーキ。自家農園のイチゴがたっぷり使われていて、そのおいしさを余すことなく楽しめる一品です。 12~6月は朝どれのイチゴを使ったショートケーキやパフェなど季節限定のイチゴスイーツが登場。イチゴ入りのスポンジにイチゴのガナッシュクリームをサンドした「苺ガナッシュ」(380円)や「苺スムージー」(455円)など、通年味わえる定番メニューもそろいます。贅沢に使われたイチゴの甘みが口いっぱいに広がり、食べた後もフルーティな余韻が続きます。
カフェからは久礼湾を眺められる
古民家カフェ「茶房 古久家」でわらび餅を
坪庭を望む席でわらび餅セットを味わう
なごみの時間を過ごしたいなら、築140年の古民家をリノベーションした喫茶店「茶房 古久家」でひと休みはいかがでしょう? こちらは、おじいちゃん、おばあちゃんの来店も多い、地元に愛される一軒です。あちらこちらで飛び交う土佐弁をBGMに、看板スイーツの「わらび餅セット」(600円)味わえます。 セットで頼んだのは、ハンドドリップで丁寧に淹れたコーヒー。もっちりとしたわらび餅と香ばしいきな粉の風味、そしてなごみの空間に、ほっと心が癒されますよ。 ○茶房 古久家 [所] 高知県中土佐町久礼6366-1 [TEL]0889-52-3557 [時間]10:00~16:00 [休]水・木曜
テーブル席のほか、坪庭を望む小さな座敷席もある
週末限定の「きりん屋」で、高知の木材で作られたかわいい逸品探し
ふらりと立ち寄りたくなるたたずまい
タイミングが合うなら、昔懐かしい店々が並ぶ久礼お宮さん通り商店街に建つ、土・日曜、祝日限定の雑貨屋さんに訪れてみてはいかがでしょう。オーナー手作りのバッグやフェルト小物をはじめ、ギャッベのラグ、着心地のよいナチュラルウエア、ドイツ・ウルムの手作り人形など、国内外から集めた雑貨が店内を埋め尽くしています。
店主が国内外からセレクトしたアイテムが並ぶ
双名島は歩いて渡ることもできる
おいしいもの、かわいいものがたくさんの中土佐の港町。 久礼湾に浮かぶ2つの島「双名島」や河口に停泊する漁船、海辺にたたずむ神社など、のどかな港町の風景もたくさんあります。 レトロな港町・中土佐で、ステキな逸品や風景を探す小さな旅にでかけてみませんか。
「ことりっぷ 奥四万十」できました♪
4月10日に開幕する「2016奥四万十博」にあわせ、注目の高知 奥四万十エリアの魅力がたっぷり詰まった「ことりっぷ 奥四万十(16頁の無料版)」ができました。 今回の「奥四万十を旅する」WEB連載でご紹介しきれなかった観光スポットやお店、おみやげ情報もたくさん紹介しています。 配布開始は、4月1日より。 iPhoneおよびAndroidスマートフォン向け電子書籍版は、ことりっぷ電子書籍アプリ(http://co-trip.jp/appli/)からダウンロードできます。 冊子版につきましては下記にて配布。 ご希望の方は、それぞれの窓口にお問い合わせください。 数量限定ですので、なくなり次第終了します。お早めに。 ■2016奥四万十博推進協議会 高知県須崎市下分甲263-3(道の駅かわうその里すさき内) Tel:0889-59-5225 Mail:okushimanto@me.pikara.ne.jp ■高知県東京事務所 産業振興課 観光担当 東京都千代田区内幸町1-3-3 内幸町ダイビル7階 Tel:03-3501-5541 Mail:111602@ken.pref.kochi.lg.jp
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井手口 陽子 写真:森 昌史
2016奥四万十博(平成28年4月10日[日]~12月25日[日])
「2016奥四万十博」は、高知県の高幡広域5市町(須崎市/中土佐町/四万十町/梼原町/津野町)で開催する旅のキャンペーンです。「すっぴんデトックス」をテーマに、清流四万十川流域の山川海が生み出す豊かな自然のめぐみで心身をリフレッシュできる旅を案内します。 詳しくは、公式ホームページへ
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