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2020.07.06
【気になるお店のおいしい話vol.2】紅茶のテイスティングでお気に入りを見つける♪横浜元町紅茶専門店「ラ・ティエール」
横浜の「ラ・ティエール」はオリジナルブレンドの紅茶をはじめ、世界の選りすぐりの茶葉を集めた紅茶専門店。ベイサイドにあるショップは初心者でも入りやすくテイスティングしてから購入できて安心と人気を集めています。今回は2代目店長の小濱純さんに紅茶にまつわるとっておき話をうかがいました。

約80種類の茶葉を扱う紅茶の専門店
みなとみらい線元町・中華街駅から徒歩5分。このショップの近くには山下公園やマリンタワーなど横浜のみどころが沢山。
横浜の元町商店街で2003年に創業した「ラ・ティエール」。もともとは「中屋」という屋号で輸入食品店を営んでいたのを紅茶専門店に業態を変えてオープンしたお店です。単なる“紅茶”というひとくくりではなく、幅広い種類の茶葉を楽しんでもらおうと産地ごとの茶葉はもちろんのことノンカフェインやハーブティーなど約80種類の茶葉を取りそろえ、自社ブレンドのオリジナルティーには定評があります。2013年に今の場所に引っ越し、専門知識の豊富なスタッフが親身になって紅茶選びのお手伝いをしてくれます。
―「ラティエール」という店名の由来はなんですか?
創業当時はフランスから入ってくる茶葉が多かったのでその流れで自然とフランス語になったようです。「ティーポット」という意味です。
―それで看板は赤いティーポットなんですね。
ー紅茶はスリランカなどのイメージがありますが、ヨーロッパの紅茶が多くラインナップされていますね。
もちろん茶葉の原産地はスリランカやインドなどが主です。ただブレンドや香りを付ける技術はフランスやドイツが高いものを持っていて、そこでパッキングされるためにそういった国々からの輸入になるんですよね。フランスはハーブティーも含め多くの種類を生産しているので、それをイメージしていただくと繋がるかもしれません。
店長の小濱純さん(手前)とスタッフの佐藤理絵さん(奥)がHPで紹介する紅茶ブログは通信販売での購入時に参考になると好評

知る人ぞ知る高級茶葉も豊富にラインナップ
1823年創業のドイツにある高級紅茶ブランド、ロンネフェルト。アッサムにカカオをブレンドした「アイリッシュモルト」(50g1080円)はミルクティーによくあい人気も高い。
ドイツのメーカーでロンネフェルト社の茶葉を扱っています。
ーこちらのずらっと並んだ紺色のお茶缶ですね。日本ではあまり馴染みがないような気がします。
世界的に有名なティーブランドなんですが、メインはホテルやレストランなど業務用で小売りはほとんどしていないからだと思います。おそらくホテルのアフターヌーンティーでは皆さん知らずしらずのうちに飲んでいらっしゃると思いますよ。

お気に入りが見つかるテイスティング

テイスティングは要予約で2種類までは無料、それ以上のプレミアムテイスティングは1000円、スコーン付きは+200円
お店に足を運んでいただければスタッフがお好みを聞いてお手伝いさせていただきますし、時間があればテイスティングをおすすめしています。
―試してからだと安心です。
とくにプレミアムテイスティングでは時間の許す限り茶葉の詳しい話もさせていただくほか、ご希望の方には自家製スコーンをお付けしています。お菓子との相性もイメージしていただきやすくなると思います。
―そこまでしていただくとついつい長居をしてしまいそうです(笑)!

豊富な知識と経験が生んだ横浜の人気ブレンド
「横濱元町デュエット」(50g1080円)
やはりオリジナルブレンドの「横濱元町デュエット」でしょうか。この茶葉はマスカットと洋梨の香りがさわやかなオリジナルティーで、先代がブレンドした人気の品物です。他にはない味わいで通信販売ではリピーターさんも多く世代を問わずに手にとっていただけますし、暑い季節にはアイスティーにしても美味しいです。
ーホットでもアイスでも香りとともにいただけるのは嬉しいですね。
そういう意味ではアレンジのきくフルーツハーブティーの「フルーツ・ヴァン・ショー」もおすすめです。ホットならハチミツを入れてコクを出し、アイスなら炭酸水で割ってゼリーやナタデココを入れるとデザートのように楽しんでいただけます。トロピカルフルーツやカシス、シナモンフレークなどをブレンドした茶葉で、茶液も鮮やかな赤系でキレイです。

抽出時間の計り方が左右する紅茶の味

創業当時からの赤い紅茶缶をはじめ、ギフト用の紅茶缶は種類も豊富
あらかじめポットやカップを温めておくことは皆さんよくご存じのことと思います。もう一つ気を付けたいのは、紅茶の蒸らし時間をどの工程まで計るのかです。たいてい2分半や3分が目安になっていて、例えば3分の場合は3分経ってからカップにそそぐのか、それともカップに移してすべての所作が終わるのが3分なのかというところです。
ーそんなわずかな差で味が変わるのですか。
茶葉は3分こえると一気にいらない渋味が出やすくなります。なので、抽出時間の表示が3分なら、3分でカップにそそぎ終えるすべての工程を終える感覚にしていただくといいですね。
ーそれを守ったうえで自分好みの味を出すのでしょうか。
そうしていただくと味の調整がしやすいと思いますよ。

ゆったりとした時間を作るきかっけを紅茶で

スタッフ全員が日本紅茶協会認定のティ―インストラクタ―であり、先代の小濱康三さんと小濱純さんはロンネフェルト社認定ティーマスターの資格も持つ
紅茶は3分待たないと美味しいものが淹れられないので、ゆったりとした時間をつくるきっかけを作ってくれるものです。せわしない毎日を過ごしていると3分は何か手を止めないといけませんが、そうした時間を作ることによって日々の生活に安らぎも生まれると思います。忙しくても美味しい紅茶を楽しみたいですね。
紅茶へのこだわりを惜しみなく話してくれる小濱さん。テイスティングではついつい熱のこもった話をしてしまうこともあるのだそう。量り売りは50gからで、ホームページから通信販売もしてくれるので、気のきいた贈り物や自分へのご褒美を探されてはいかがでしょうか。
横浜元町紅茶専門店 ラ・ティエール
ヨコハマモトマチコウチャセンモンテン ラ・ティエール
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高橋真里
Writer
高橋茉弓

おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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