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2025.04.27
新緑の鎌倉へ。幻想的な竹の庭や洋館のテラスでアフタヌーンティーを楽しむ奥鎌倉さんぽ
鶴岡八幡宮の東側に広がる自然豊かな奥鎌倉エリアはこの時期、いきいきとした若葉が芽吹き始めます。新緑の中での散策は、歴史深い寺社仏閣と美しい景色を楽しめる絶好の機会。竹林の美しい「報国寺」、洋館のテラスで楽しむアフタヌーンティー、そして住宅街に佇む焼き菓子のお店など、小鳥のさえずりをききながらのんびり歩く奥鎌倉さんぽをご案内します。
朝一番のすがすがしい空気の中で過ごす「報国寺」の竹の庭
「アルファベッティカフェ」でモーニングとキュートなラテアート
お寺の境内に建つ洋館レストラン「石窯ガーデンテラス」
日本情緒を五感で感じる茶室「喜泉庵」
散策の最後に立ち寄りたい焼き菓子の店「okashi nikaido」

朝一番のすがすがしい空気の中で過ごす「報国寺」の竹の庭

竹林の中は静かで別世界
澄んだ空気が心地いい朝にはじまる奥鎌倉さんぽは、「報国寺」の竹の庭から訪れるのがおすすめです。報国寺は室町時代がはじまる少し前の1334年に創建した臨済宗建長寺派の禅宗のお寺で、茅葺き屋根の鐘楼や枯山水の庭がひろがり、奥には竹の庭が広がります。

茶屋「休耕庵」
竹の庭では約2000本の孟宗竹が生い茂り、静かで幻想的。竹の間に差し込む光や、風で揺らいできしむ音など、天気や時間帯によって見え方も変化します。

「竹の庭」は拝観料400円 と抹茶600円がセット
順路にそって進んでいくと竹林の奥に茶屋「休耕庵」が見えてきます。しんと静まり返った中に遠くで水の流れる音が響き、静けさの中で自分を見つめる厳かな気分にもなりますよ。

竹の向こうに見え隠れする「休耕庵」
「報国寺」の記事はこちら
報国寺
ホウコクジ

「アルファベッティカフェ」でモーニングとキュートなラテアート

「モーニングプレートセット」(880円)カフェラテなどのドリンク付き
竹の庭で日本の情緒に触れたあとは、散策しながらポップな雰囲気の「アルファベッティカフェ」へ。スペシャルティコーヒーのお店で、朝11時までは、モーニングセットを用意しています。軽めの朝ごはんで元気をチャージしてはいかがでしょうか。

「抹茶ラテ」(715円)
「カフェラテ」や「抹茶ラテ」には鎌倉の風景を切り取ったラテアートが施されます。鎌倉の街を走る江ノ電や大仏様などリクエストにもできるだけ応えてくれます。お店の状況にもよるのでオーナーに相談してみてくださいね。

ポップなカラーリングの外観
「アルファベッティカフェ」の記事はこちら
アルファベッティカフェ

お寺の境内に建つ洋館レストラン「石窯ガーデンテラス」

浄妙寺山門
カフェで一息ついたあとは再び報国寺方面へもどり、今度は浄妙寺を目指します。浄妙寺は1188年に創建した鎌倉五山第五位の寺格をもつ古刹。幹線道路から一本入ったのどかな小径を進むと、山門が見えてきます。

広々とした庭のある石窯ガーデンテラス
この境内を奥に進んだ高台には、パラソルの広がるテラスのある大きな洋館「石窯ガーデンテラス」があります。お寺の境内とは思えない瀟洒な佇まいは大正時代に貴族院議員邸として建てられたもの。専属ガーデナーが手入れをするナチュラルガーデンは四季折々の花が咲きそろいます。

「アフタヌーンティー」(4500円)コーヒーか紅茶付き ※数量限定
ここのテラスではぜひ「アフタヌーンティー」を。自家製スコーンやスイーツが品よく盛り付けられたイギリスの伝統的なスタイルのスタンドとティーセットがテーブルに並ぶとお寺の中にいることを忘れてしまいそうです。

季節のフレッシュハーブティー(700円)※ハーブの種類は季節によって変更あり
「石窯ガーデンテラス」の記事はこちら
石窯ガーデンテラス
イシガマガーデンテラス

日本情緒を五感で感じる茶室「喜泉庵」

喜泉庵入口
広い浄妙寺の境内には、茶室「喜泉庵」もたたずみます。新緑に囲まれた美しい書院造りの建物で、この時期は開け放たれた広縁にも木々の緑が写り込むほど、薫りたつような新緑のなかで抹茶とお菓子をいただきます。

枯山水を望む茶室
茶室は32畳の大広間。畳敷きの席の横には椅子席も設けられ好きな場所に座ります。作法を気にすることなく、のんびりと過ごせます。枯山水の庭園、床の間の掛け軸やお花、涼しげな音のする水琴窟など、日本の情緒を目と耳、肌で感じながら過ごせます。

「抹茶と美鈴の季節の生菓子」(1100円)
生菓子は鎌倉の老舗「美鈴」のお菓子です。季節のお菓子が数種類用意され練り切りやきんとんのほか、夏場の錦玉羹は見ているだけでも涼しさを感じます。 おいしいお菓子と抹茶で、のんびりとした鎌倉を楽しんでくださいね。

庭の緑がまぶしく映る茶室
「喜泉庵」の記事はこちら
喜泉庵
キセンアン

散策の最後に立ち寄りたい焼き菓子の店「okashi nikaido」

シンプルな店内
ゆったりとした奥鎌倉散歩の締めくくりは、住宅街のなかにあるお菓子屋さん「okashi nikaido(オカシニカイドウ)」へ。シンプルな木枠のショーケースにオーガニック素材を使ったマフィンやクッキー、パウンドケーキ、シリアル、マカロンなど種類豊富に並びます。

素材の良さを引き出した焼き菓子
焼き菓子はお土産にするのはもちろん、店の外に設置されたベンチでいただくのもおすすめです。緑豊かな街並みの中で、素材のやさしさを味わいながらのんびり過ごすひとときは、散策の疲れをそっと癒してくれますよ。

外のテラスでイートイン
「okashi nikaido」の記事はこちら
新緑の美しい季節、奥鎌倉エリアでの散策は心を解きほぐしてくれるひとときです。ぜひ足を運んで、自分だけのお気に入りスポットを見つけてみてくださいね。
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓

おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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