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2020.07.01
聖地で楽しむかき氷とならまち散策♪ひんやり奈良へ
かわいい鹿と見上げるほどの大仏をイメージする奈良。いまは、ふわふわのかき氷もそのひとつです。 かつて奈良市街地にある春日山に平城七朝の氷室があったことや、東大寺の近くに氷業の神様を祀る氷室神社が存在し、氷との深い結びつきがこの街にはあります。 涼を求めて、レトロな町並みも素敵な氷の聖地を訪ねました。

奈良のかき氷界で先駆者的存在、エスプーマ氷が人気の「ほうせき箱」

夏限定の「ラズベリーハイビスカス」(1000円)
奈良のかき氷の第一人者と呼ばれる岡田桂子さんが店主を務める、かき氷専門店。開店当初からのミルクやヨーグルトなどを泡状にしたエスプーマを使う氷が人気で、季節のフルーツを使うオリジナル創作シロップが、ほかにはないおいしさです。 固く溶けにくい純氷を使うのも特徴。ジャリッシャリッではなく、ふんわり食感の氷は、頭が痛くならず、かき氷好きなら2杯3杯と食べるほど。何より、定番以外の限定メニューが豊富で、訪れた時の貴重な出会いに心が躍ります。

ほうせき箱
ほうせきばこ

ベジタブル氷を楽しめる「奈良イタリアン Bambuno」

「ポモドーロ・アランチャ・キャラメラート・ショコラ」(900円)
猿沢池近くにある落ち着いた住宅街。築100年以上の町家を改築した、気軽なイタリア料理の店は、奈良の食材にこだわることはもちろん、イタリアンらしいかき氷が味わえることでも人気です。 毎年6月あたりになると、趣向を凝らしたメニューが登場しますが、2020年はトマトを使ったベジ氷。キャラメルオレンジやショコラも使う、確かにトマトの味だけどスイーツな氷です。味わうほどに、奈良の氷のレベルの高さを知ります。

奈良イタリアン Bumbuno
ならイタリアンバンブーノ

時折り通り抜ける風に癒やされる「今西家書院」

書院から庭を眺め、喫茶のお部屋からも深緑が楽しめる。「春鹿バームセット」(800円)
世界遺産のひとつ「元興寺(がんごうじ)」の旧境内を中心とした、ならまち。 この一角に、興福寺ゆかりの室町時代書院造りの遺構、重要文化財「今西家書院」があります。ここでは、四季折々に表情を変える庭を眺めてゆっくりとした時間が過ごせます。夏なら暑い季節を忘れさせる深緑を、当時の様式美とともに楽しめますよ。書院を管理する清酒「春鹿」のオリジナルスイーツなど、ここでしか味わえないお茶とお菓子(800円~)もあります。

今西家書院
いまにしけしょいん
「ことりっぷマガジン夏号 Vol.25」では、ショコラティエが手がけるかき氷や、立ち寄ってみたいかわいいお店を多数紹介しています。 いつもより特別な旅になりそうな予感のする、奈良・ならまち散策をする夏時間。 かき氷はもちろん、好奇心のおもむくままに歩いてみるのもよさそうです。

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