130
2020.07.03
週1日だけオープン。「焼き菓子屋さん トリドリ」で見つけた、かわいい3時のおやつ
動物の型抜きサブレやころんとかわいい形のクッキーなど、飾って眺めていたくなるほどのかわいい商品が並ぶ店内。ここは名古屋市千種区にある焼き菓子専門店です。お菓子作りからラッピング、接客まで一人でこなすのは店主の青木さん。営業は週一日だけですが、贈る人、贈られる人の笑顔を想像しながら、魅力溢れるお菓子を作っています。
古民家を改装した白い建物が目印
名古屋市営地下鉄桜通線「吹上駅」から徒歩3分。通りから一本入ったところにある、古い民家を改装した白塗りの建物が、今回紹介するお店「焼き菓子屋さん トリドリ」です。マルシェやイベントなどで焼菓子を販売しながら活動していた店主の青木さんが2020年の2月にオープンさせた、念願の実店舗となっています。
アンティークのテーブルに並ぶたくさんのお菓子
古い木材の風合いを活かした店内は、お客さんが一人、二人入れるほど。味のある建具の奥には厨房があり、ここですべてのお菓子が作られているそうです。 焼き菓子専門店なので、ブラウニーやクッキー、フィナンシェなどさまざまなお菓子が並んでいますが、大きなサイズのものはなく、カットされていたり、小さなサイズでパッケージ。いろいろな種類を試してみたくなりますよ。
お菓子作りを仕事にする前は雑貨店で働いていたという青木さん。焼き菓子専門店をやろうと思ったきっかけは、贈り物をじっくりと時間をかけて選ぶ人々の様子に触れ、贈り物にしたくなるものを自分でも作りたいと思うようになったからなのだそう。 かわいい包装紙やラッピングは、雑貨屋さんで働いていたころの経験や出会いが生かされているようですね。
誰もが楽しめるよう、製法と素材はシンプルに
「ひつじのレーズンサンド」(290円)などかわいい形のサブレやクッキー
なるべく国産の食材を使い、子どもに食べさせても安心な素材とシンプルな製法で作り上げる「焼き菓子屋さん トリドリ」のお菓子。「ひつじのレーズンサンド」や「くろうさぎのいちごサンド」など、動物サンドは表情にも注目。どれもちょっとした贈り物にぴったりなフォルムです。 「焼き菓子はケーキのように色鮮やかではないのですが、見た目や味わいで楽しんでもらえるような商品を作りたいと思っています」と青木さんはいいます。
「抹茶とホワイトチョコのブラウニー」(360円)など食感や味わいの異なるさまざまなお菓子
「ホワイトチョコと抹茶のブラウニー」は、キューブにカットしてドライフルーツを添えて。フィナンシェも季節のフルーツを添えて、小さなパウンド型で焼き上げることで、小さなケイクのように仕上げています。
「ヴィクトリアケーキ」(1個400円)
バタークリームと季節のジャムをはさんだ「ヴィクトリアケーキ」はしっとりふかふかの生地を楽しむケーキ。バタークリームは、カスタードクリームのように軽やかで食べやすいくちどけに仕上げています。イベント出店ではなかなか作ることのできなかったクリームを使ったケーキも並ぶようになりました。
喜ぶ人の顔を思い浮かべながら…お菓子作り
「すべて自分でしたいと思ったので、週1回の営業日以外は一人で黙々とお菓子を作る時間。営業日は接客に徹して、感想や要望を聞いたり…営業日はとにかくおしゃべりしますね」という青木さん。すべてひとりでするのは大変だけれども、自分が作ったものを、直接届けるというスタイルを大切にしています。 贈り物はもちろん、自分へのご褒美にもしたくなる、「焼き菓子屋さん トリドリ」の焼き菓子。毎月1回ほど、メールで予約を受け付け、商品を発送する「おやつ便」を実施しているので、お取り寄せもできますよ。青木さんの思いがこもったかわいいお菓子を、ぜひ楽しんでみてくださいね。
焼き菓子屋さん トリドリ
ヤキガシヤサン トリドリ
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
田口真由美
Writer
田口真由美
好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
の人気記事