見て、触れて、味わって。木更津「KURKKU FIELDS」で自然やアートと調和する1日

2019年11月、木更津の小高い丘の上にオープンした「KURKKU FIELDS」。環境問題に取り組む音楽家の小林武史さんがプロデュースした「FARM」「EAT」「ART」などを軸とする複合施設です。緑豊かな敷地を歩けば、素敵な出会いがたくさん。ファームで生まれた大地の恵みをいただきに、お出かけしてみませんか？

アート展示を楽しみながら、まずは広大な敷地をおさんぽ

「KURKKU FIELDS」は、人と自然の共生を目指すサステナブルファーム＆パーク。約30haの広大な敷地には、オーガニック野菜を育てるファームやエディブルガーデン、酪農場、養鶏場、チーズ工房、食にまつわるお店や宿泊施設などがそろっています。緑の伸びやかな風景の中で、ひときわ存在感を放っているのは草間彌生さんのアート「新たなる空間への道標」。施設内には、ほかにも自然の風景に映える現代アートが多数展示されています。

草間彌生『新たなる空間への道標』2016年／鋳造アルミニウム、塗料、サイズ可変・11点組 Courtesy of Ota Fine Arts ©Yayoi Kusama

ファームの魅力が詰まった見学ツアーや体験プログラムに注目

酪農場では、希少な水牛をはじめブラウンスイス牛、山羊などが飼育されており、できたてのモッツァレラチーズを試食できる見学ツアーも実施。しぼりたてのミルクは、施設内のミルクスタンドで気軽に味わうことができます。畑に入って実際に土に触れたり、ファームの野菜を使ったピザづくりなど、さまざまな参加型の体験プログラムが用意されているのも魅力。もちろん、とれたての野菜をおみやげに買って帰ることもできます。おすすめは、季節の野菜や平飼い卵、ハーブ、パンがセットになった食材セット。施設内のベーカリーのある野菜の直売所で販売していますよ。

「KURKKU FIELDSの食材セット」（1100円）

ダイニングで、とれたての大地の恵みを召し上がれ

いのちをいただき、味わうまでが「KURKKU FIELDS」の楽しみ方。施設内のダイニングでは、薪窯で焼く名物のピザをはじめ、モッツァレラチーズ、シャルキュトリー、パン、野菜、卵など、ファームで生み出されるあらゆる食材を使った料理を味わえます。

「有機ニンジンのピザ」（1320円）と「作りたて水牛モッツァレラのマルゲリータ」（1980円）

晴れた日はピザをテイクアウトして、外で食べるのもおすすめです。大地の匂いに癒されながら、自分も自然の一部になっていると感じることができるはず。

自家製シャルキュトリーやパン、スイーツをおみやげに

自家製シャルキュトリー（食肉加工品）の販売所では、農場の野菜・ハーブを加えたソーセージやハム、ベーコン、テリーヌのほか、やむなく駆除された鹿や猪を使ったジビエのシャルキュトリーも並んでいます。フレンチのシェフだったという店主が、解体から加工・調理までを行なっているそう。種類が豊富なので、迷った時はおすすめを尋ねてみて。

ベーカリーでは、ファームでとれた小麦粉、井戸から汲み上げた天然水、チーズ作りの時に出るホエーなどを酵母に使用したパンが常時15種類ほどがそろいます。その日の朝に収穫した野菜を使ったサンドイッチも人気。週末などは営業時間内に売り切れてしまうことも多いそう。

「シフォンケーキ」（1ホール2200円）

小高い丘の上では、キメが細かく優しい味わいのシフォンケーキを販売。ファーム内の養鶏場で平飼いされた鶏の卵とブラウンスイス牛のしぼりたてミルクを使い、店内の工房でひとつひとつ焼き上げています。シフォンを彷彿とさせる土壁の建物も印象的。ギフトにもぴったりです。

BBQを楽しみながら宿泊もOK。ピクニックをテーマにした「ファームテラス」を開催中

この夏は、“ピクニック” をテーマにした「KURKKU FIELDS ファームテラス」を開催中。屋外テラス席を150席用意し、場内のオーガニックファームや酪農場から届くおいしい恵みを存分に楽しめます。パラソル付きの「テラスエリア」では、ダイニング自慢の焼きたてピザのほか、オーガニックファームでとれる旬の有機野菜を味わえる農場ランチプレートなどがラインナップ。「ピクニックエリア」では、ベーカリーやシャルキュトリー、シフォンなど、KURKKU FIELDSのおすすめメニューを一度に体験できるピクニックボックスを、週末祝日限定1日10セット用意しています。