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2020.09.22
浸漬式のドリッパーを使ったおいしいコーヒーの淹れ方〜コーヒーのある生活を始めよう vol.3〜
八雲にあるスペシャルティコーヒー専門店「オニバスコーヒー」の店長・山田さんに、自宅で簡単にできる浸漬(しんし)式のドリッパーを使ったおいしいコーヒーの淹れ方を教えてもらいました。 サイフォンやフレンチプレスに代表される浸漬式。コーヒー豆が持つ本来の個性を鮮明に味わえるのが特徴です。コーヒーの粉を一定時間お湯に浸した後、粉とコーヒーを分けるため、蒸らしもお湯を注ぐテクニックも必要なし。初心者にも美味しいコーヒーが味わえると最近、注目を浴びています。
おいしいコーヒーの淹れ方

HARIOの浸漬式ドリッパースイッチ(3850円)
<用意するもの(1人用)> HARIO スイッチ(浸漬式のドリッパー)1つ コーヒー豆18g 熱湯(90℃)300g コーヒーを抽出するときに使うドリッパーは、透過式と浸漬(しんし)式の2種類があります。透過式は、コーヒーの粉にお湯をかけ、フィルターなどで濾してコーヒーを抽出します。雑味が少なく、スッキリした口当たりが特徴です。 一方、浸漬式は、コーヒー粉を熱湯に浸してコーヒーを抽出する方法のこと。コーヒーの粉に均一にお湯が行き渡るため、豆が持つ本来の味をしっかりと抽出してくれるテクいらずのドリッパーです。
さっそく淹れてみましょう

まずは、計量から。コーヒー1杯分の豆の量は18gです。

その後、グラインダーで豆を挽きます。今回使用するドリッパーはペーパーフィルターを使うので、豆はペーパーフィルター用の中挽きがベストです。クリーンな味わいも仕上がります。

浸漬式のドリッパーをセットしたら、まず、ペーパーフィルターのにおいを取り除くために、お湯で湯通しします。このひと手間で、コーヒーがぐっと味わい深くなるのだとか。

挽いたコーヒーの粉(18g)を入れ、は平らにならします。

スケールを下に置いて、ドリッパーの底が塞がれている状態なのを確認し、60g程度のお湯を注ぎます。

お湯が均一に粉に沁みわたるように、スプーンでやさしくかき混ぜます。その後、約1分間蒸らします。 蒸らす際に乾いた粉が残っているとお湯が浸透しづらくなるため、粉全体にお湯を行き渡らせるようスプーンで混ぜるのがポイント。 今回使用しているスイッチでは普通のドリッパーと違い、注湯の回数が少なくなるので蒸らし時間を長めにとります。浸して抽出するので、粉とお湯の量さえ一定にすれば、お湯の注ぎ方が異なっても安定した抽出ができます。忙しい朝にもおすすめの抽出方法です。

1分経ったら300gまでお湯を注ぎ切り、2分間浸けます。

2分経ったら、スイッチを押して一気に抽出して完成です。

抽出後、フィルター内の粉の様子はこんな感じです。

おいしいコーヒーができあがりました。

アイスコーヒーを作るときもホットコーヒーのドリップとほぼ同じです。 <用意するもの(1人用)> コーヒー豆 22g 熱湯(90℃~)180g 氷 約150g フィルターを湯通ししたあと、コーヒー豆を22g入れます。まずは、70gのお湯で1分蒸らし、スプーンで攪拌します。残りのお湯(180g)を注ぎ、2分経ったらスイッチを押さえて抽出します。最後に、氷で急冷すれば完成です。

ONIBUS COFFEE 八雲店
オニバスコーヒー ヤクモテン
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田賀井リエ 写真:キムラミハル
Writer
田賀井リエ

東京都在住。フリーエディター&ライター。趣味は街歩きと食べること。
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