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2020.09.10
松本でおいしいおみやげを探すなら “食のクラフト”がテーマの「MARKT」へ
木工芸をはじめとする手仕事の街として知られ、有名なクラフトフェアが毎年開催されている長野県松本市。地元作家の手による生活雑貨などを扱う店も多く、雑貨めぐりが楽しいエリアです。今回訪れた「MARKT」は“食のクラフト”をコンセプトにしたユニークなセレクトショップ。店内には、おみやげに喜ばれそうな長野のおいしいものがずらりと並んでいます。
人気ショップ「LABORATORIO」の姉妹店
明るい光が差し込む気持ちのいい店内
松本駅と松本城のちょうど中間地点に建つ複合施設「信毎メディアガーデン」の1階に入っているMARKT。広々としたロビーのような空間に、信州特産の食料品のほか、国内外から厳選した器やカトラリー、調理道具など、暮らしにまつわるいいものが並んでいます。 MARKTは、オーバルボックスで有名な木工作家の井藤昌志さんと奥さまの万紀子さんが営む松本の人気のショップ&カフェ「LABORATORIO」の姉妹店。扱う商品はすべて井藤夫妻が厳選しており、小規模な生産者がていねいに作るアイテムの数々が揃っています。
地元で愛される昔ながらの素朴なお菓子や手作りジャム
長野特産の杏と砂糖だけで作る「ゆきげ杏」は650円
県外から訪れる旅行者に人気があるのが、フロアの一角を占める長野の特産品コーナーです。杏菓子で有名な利久堂の「ゆきげ杏」や、地場の果物をたっぷり使った手作りジャム、安曇野産の玄米で作る香ばしいお茶など、どれもおみやげに良さそうなものばかり。 ちょっと意外なのが、特産品コーナーの近くにあるスパイスの陳列棚。サンバルマサラやフェニュグリークといった、インドカレーに使われる本格スパイスの種類が実に豊富です。これは、カレー屋さんになりたかったというほどカレー好きなオーナー・万紀子さんのセレクトだそうで、その種類の多さに店主のカレー愛がひしひしと伝わってきます。
国内外から集めた陶器がずらり
食料品だけでなく、器やグラス、調理器具など、暮らしまわりの道具の品揃えが豊富なのも、MARKTの魅力です。 特にバラエティ豊かな器類は、小石原(福岡)や益子(栃木)など全国の窯元の陶器から、ベトナムやイランの工房で作られたものも。素朴な風合いで、普段使いしやすいものがセレクトされていて、いつもの食卓をセンスアップしてくれそうです。
2階には、ファッションのセレクトショップ「MARKT+」もあります
流行にとらわれない服が揃う
2階にある「MARKT+」(マルクト・プルス)は、ユニセックスのファッションや雑貨を扱うアパレルのセレクトショップ。FRANK LEDER、homespun、UNIVERSAL TISSUなどのブランドを中心に、手触りや着心地のよさにこだわった良質で長く愛用できる服を揃えています。
「4 Nov」(shinobu)の貝ボタンは1500円〜、Tom’s Boxのピンバッジは500円〜
レジ前のショーケースには、いつものファッションをブラッシュアップしてくれそうな小さなアクセサリーがディスプレイ。 奈良の天然貝を使った手作りボタンや、絵本作家によるピンバッジなど、ちょっとマニアックなファッション雑貨も密かな人気があって、プレゼント用に購入する人が多いそうですよ。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎ 4〜11月の毎月第1日曜には、店の前の屋外広場「信毎メディアガーデンスクエア」で、オーガニックマーケット「サンデイマルクト」が開催されます。 旬の無農薬野菜や手作り菓子、インドカリーのキッチンカーや各種クラフトなど、長野県内の個性的な店がブースを構えるマーケットは、リピーターが多い人気のイベント。秋のお休みには長野のいいモノとの出会いを求めて、出かけてみてはいかがですか?
MARKT LABORATORIO
マルクトラボラトリオ
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小野澤啓子 写真:清水ちえみ
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