風情ただよう城下町。ハイカラな建物やハイセンスなお店を訪れる長野・松本さんぽ
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風情ただよう城下町。ハイカラな建物やハイセンスなお店を訪れる長野・松本さんぽ

新宿から特急電車に乗ること約2時間半。長野県・松本は趣のある土蔵造りの建物や長屋造りの商店が並び、そぞろ歩きが楽しい城下町です。ゆったりとした時が流れる明治時代の小学校校舎や昔ながらの洋食を味わえるお店もご紹介します。

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400年以上も存在し続けている「松本城」から出発

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松本城が黒いのは、金が映える黒い城を好んだ豊臣秀吉への忠誠心からというのが一説

松本駅より徒歩約15分。戦国時代に建てられた姿を今も残す「松本城」は、五重六階天守としては日本最古の木造天守です。黒漆を塗った壁の“下見板”には、敵に銃や矢で応戦できるように開けた小窓、石垣を登ってくる敵を攻撃するための開口部が設けられています。

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壁の小窓は115ヶ所も。石垣の上に張り出した開口部からも鉄砲が火をふいたという

天守は外から見ると五重ですが、内部は武士の待機場所として窓がない階が隠されており、6階建て。最上階に上ると、天井に太い梁が井の字型や放射状に幾重にも組まれているのが見られ、長い年月の風雪に耐えてきた築城技術の高さに感心してしまいます。

松本城

マツモトジョウ

clock-icon8:30〜17:00(入場は16:30まで)※時期により変動あり
pin-icon無休(12/29〜31は閉場)
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近代学校建築の象徴「旧開智学校校舎」

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昭和38年(1963)まで使われていた校舎。2019年、近代学校建築として初の国宝指定となる予定

松本城から10分ほど歩くと、明治9年(1876)完成の「旧開智学校校舎」に到着します。明治維新後、日本各地では仏教を排除する運動が起こり、廃止されたお寺の建物の部材が学校建築に再利用されたのだそう。こちらの校舎にもお寺の扉がそのまま使用されています。

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小学校の校舎にお寺の扉が。当時の教室の様子も再現され、教科書や学校日誌の展示が興味深い

また、建築には地元の大工棟梁が東京や横浜の西洋建築物を見学に行き、施工したのだとか。玄関の上に設けたバルコニーにお城のような屋根が付き、天使と龍の彫刻が施されるなど、和と洋が混ざったユニークな意匠にも、明治維新の頃の時代背景を感じられます。

旧開智学校校舎

キュウカイチガッコウコウシャ

clock-icon9:00~17:00(入館は16:30まで)
pin-icon3〜11月は第3月曜、12~2月は月曜(祝日の場合は翌日休)
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お昼ごはんは洋食店「おきな堂」の名物ボルガライス

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1〜2階に席があり、ジャズやクラシックが流れる中でゆっくりと過ごせる

お腹がすいたら、松本城より歩いて約8分のところにある「時代遅れの洋食屋 おきな堂」に行きましょう。昭和8年(1933)創業からのモダンな雰囲気の店舗は当時のまま。地産食材で一つひとつ丁寧に作られている昔ながらの洋食をめあてに、地元の人も多く通います。

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「ボルガライス」(1500円)。手作りデザートの「プリン」(400円)も懐かしいほろ苦さ

さまざまな洋食メニューが幅広く揃うランチのなかでも、おすすめは「ボルガライス」。薄焼き卵でチキンライスをくるんだオムライスに、濃厚なハヤシソース、サクサクのチキンカツが添えられ、とても懐かしい味。心がほっこり和みますよ。

時代遅れの洋食屋 おきな堂

ジダイオクレノヨウショクヤオキナドウ

clock-icon11:00~15:30(L.O.15:00)、17:30〜21:00(L.O.20:30)、日曜は11:00~18:30(L.O.18:00)
pin-icon第2・4水曜
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「手仕事商會すぐり」の手工芸品を自分へのごほうびに

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信州ゆかりの作家作品がいろいろ。おきな堂のフレッシュジュースのテイクアウトも行なっている

おきな堂からすぐの「中町通り」には白と黒の美しいなまこ壁の土蔵が連なり、家具や漆器、陶器などの工芸品店をのぞきながら、気の向くままに散策できます。雰囲気のよい路地を奥へと進んで見つけたのは、築140年の蔵を店舗にした「手仕事商會すぐり」。

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草木染の糸で伝統手工芸品「松本てまり」を作る体験イベントを催すことも

静かな店内には木工、ガラス、かご、布など、作家さんの手の温もりが伝わってくるようなクラフト作品がずらり。じっくり選んで気に入ったものを持ち帰れば、いつもの暮らしに楽しみが増えそう。松本城を描いたポストカードなどのオリジナルグッズも素敵です。

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竹かご(5000円〜)や手染め帆布トートバッグ(3250円〜)など、手作りがゆえに表情が一つひとつ違う

手仕事商會 すぐり

テシゴトショウカイスグリ

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松本のおいしくてかわいいお土産が揃う「monoストア」

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地元の人ご用達の青果店や花店、日用雑貨店、喫茶店も並ぶナワテ通り

「ナワテ通り」は昔、松本城のお堀と女鳥羽川の間に縄のように細長くのびた土手だったため、その名が付いたのだとか。“願い事結びの神”といわれる「四柱(よはしら)神社」の参道として露店が並び、水辺でカジカガエルが鳴く情緒あふれる通りだったそうです。 現在も商店が並ぶ歩行者専用の通りで、“安心して買える”ので“かえるの街”と呼ばれ、「かえる大明神」も祀られています。鯛焼きやアイスキャンデーの食べ歩き、和雑貨やカエルグッズ、アクセサリー、古美術品のお店に立ち寄りながらのぶらぶら歩きが楽しいです。

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monoストアの「ナワテの水菓子 寒天金つば あずき」(1080円)と「松本サイダー」(ミニサイズ2本540円)

松本らしいお土産が欲しいときは、「松本グッズ・デザイン・プリント monoストア」に行ってみて。地元のお店とコラボした和菓子やミニ松本城を作れるペーパークラフト、洗練されたデザインのメモ帳など、手に取りたくなってしまうものでいっぱいですよ。

松本グッズ・デザイン・プリント monoストア

マツモトグッズデザインプリントモノストア

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歩き疲れたら「スイート縄手本店」へ。名物パンをイートイン

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松本や安曇野に5店舗を構える老舗。モーニングやランチのバイキング、月替りパンも楽しめる

ナワテ通りでひと休みするなら、1913年シアトルで創業、落ち着いたアンティーク空間の「ベーカリー&カフェ スイート」にどうぞ。長野県で最初にフランスパンを焼いたお店で、長年の経験と技術によって生み出される創造性に富んだパンを種類豊富に焼きあげています。

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「やさいぱん」(180円)。あんがぎっしり入った「山型あんぱん」も人気

なかでも手作りのコールスローサラダを包んで焼いた「やさいぱん」は、60年以上愛されてきたロングセラー。ふわふわの生地にシャキシャキのキャベツとサラミの旨みが絶妙にマッチし、やさしい味。“焼きたて”を“淹れたて”コーヒーとともにイートインしましょう。

スイート縄手本店

スイートナワテホンテン

### さて、いかがでしたか。 周辺には湧き水やきれいな水路が流れる路地もあり、ほっとひと息つくことができます。周遊バスも運行しているので、上手に利用するのもおすすめです。どうぞおでかけください。

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