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2020.09.29
お寺の庭を彩る木々を眺めて過ごす自由な時間♪鎌倉「蕪珈琲」
鎌倉・長谷エリアにある収玄寺の境内にたたずむ「蕪珈琲(カブラコーヒー)」。本堂の脇にある古民家をリノベーションした隠れ家的なカフェで、どの席に座っても庭の緑を眺めながらのんびりと過ごせます。散策の合間に立ち寄って一息入れてはいかがでしょうか。
細い小路の先にある緑の中の古民家カフェ
収玄寺は江ノ島電鉄長谷駅下車、大仏方面の出口から歩いてすぐ
緑青がおおう銅葺屋根の本堂がどっしりと構える収玄寺は、手入れの行き届いた庭に大きな石碑が目を引くお寺です。お店はお寺の境内にあり、門をくぐった先にある緑に囲まれた一軒家。メイン道路沿いには看板も出ているのでそこから入ってもすぐのわかりやすい場所です。この界隈特有の細い小路が入り組み、長谷らしい風情も漂います。
(左)看板を頼りに小路を進むとシンプルな入口が見えてくる(右上)収玄寺の門から左へ進むとすぐ
懐かしい雰囲気に洗練されたオシャレ感をプラスしたリノベーション
古民家特有の梁や摺りガラスがはめ込まれた木枠の窓などはそのまま利用
古民家の改修を設計したのは東京藝術大学藤村研究室です。藤村龍至准教授と山川陸教育研修助手(当時)指導のもと、古民家の居心地の良さを生かし境内の季節の花や野草をどの席からも楽しめるつくりは、人通りの多い長谷エリアでほっとできる空間。コーナーごとに異なるテイストのイスやテーブルが配置され、BGMのジャズと共に小鳥のさえずりも聞こえてきます。 お店を切り盛りする店長さんもステキな笑顔で訪れる人をおもてなしします。
イスは場所と空間に合わせて設計・制作されたオリジナル
ゆったりと味わいたい国際色豊かな本格コーヒー
マスカルポーネチーズ入りの生クリームと季節のフルーツの組み合わせが絶妙な「蕪フルーツサンド」(800円)「ブレンド」(550円)
自慢のコーヒーはケニアやエチオピア産のほか、希少性の高い「ゲイシャ」(1200円)やコーヒー通に人気の「コピ・ルアック」(3000円)など国際色豊かで専門店並みの品揃え。オーダーごとに豆を挽いてハンドドリップで丁寧に淹れ、好きなコーヒーカップに注いでくれます。豊かなコーヒーの香りでリラックス気分が高まります。
生クリームが引き立てる自家製スイーツ
レモンの酸味にハチミツの甘さも加わる「自家製レモンケーキ」(400円)、リンゴの品種はフジを使用「自家製林檎タルト」(400円)
朝一番に準備に取り掛かるのが、こだわりの生クリームづくりなのだそう。フレッシュな生クリームにマスカルポーネチーズを加えてコクを出すのが特徴です。生クリームは旬のフルーツを使った人気の「蕪フルーツサンド」にも使われるほか、「自家製レモンケーキ」にもトッピングされ、風味豊かにそれぞれのおいしさを引き出します。
リクエストに応えていつものメニューに仲間入り
シロップはイチゴとミルクが半々「蕪かき氷イチゴ」(1000円)
オープン当初は夏期限定だった「かき氷」が、冬も食べたいというニーズが高まり通年メニューに加わりました。冷凍庫から出した氷を少し時間をおいてから削るふわっふわなかき氷は、濃厚なあまおうのイチゴシロップによく絡みボリュームがあっても最後まで美味しくいただけますよ。
心地のいいものを選ぶ楽しさを再発見
窓からは常緑樹のマツをはじめサクラやハナモモ、アジサイ、フヨウ、ツバキ、ロウバイなど四季折々の風情が楽しめる
座る席やコーヒーの器をその日の気分に合わせて選ぶことで、自分のペースでゆったりとした時間が流れます。好きなスイーツをチョイスして、気の向くままにのんびり過ごしてくださいね。
蕪珈琲
カブラコーヒー
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高橋真里
Writer
高橋茉弓
おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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