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2016.03.18
非公開だった築100年の別荘をリノベーション。鎌倉の一軒家レストランでいただく春のフレンチ
※こちらの記事は2016年3月18日に公開されたものです 鎌倉三大洋館のひとつといわれながら、これまで非公開だった「古我邸(こがてい)」。大正時代に建てられたお屋敷が、昨年、フレンチレストランとして生まれ変わりました。
100年前に完成した別荘をリノベーション
完成は今からちょうど100年前の大正5(1916)年
JR鎌倉駅西口から徒歩5分ほど。住宅街の緩やかなカーブを曲がった先に見えるのは、丘の上に建つクラシックな洋館。緑豊かな1500坪もの敷地内に足を踏み入れると、そこには非日常的な風景が広がっています。 海も山もある鎌倉は明治以降、皇族や華族、財界人、在留外国人に人気のリゾート地となり、西洋建築の別荘が数多く建てられました。「古我邸」もそんな別荘のひとつで、旧丸ビルなども手がけた桜井小太郎氏が設計した由緒正しき洋館です。
明かりが灯された夜の古我邸は優雅な雰囲気
時代とともに持ち主は変わったものの、完成当時の姿を受け継いできた「古我邸」。老朽化が進んだ建物の再生に1年以上の時間をかけ、レストランとしてオープン。たちまち、歴史が刻まれた洋館でフレンチがいただけると評判となりました。
鎌倉の旬を味わえるコースランチが人気
フォアグラを贅沢に使ったメイン、サラダ、香の物と五穀米がお重になった「鎌倉コース」の一例
メニューには、相模湾で獲れた天然の魚や近隣農家から仕入れる野菜など、厳選した食材を使用。フランスや日本国内のレストランで経験を積んだ大町正行シェフが腕を振るいます。 ランチ、ディナーともに、前菜からデザートまで楽しめるコース料理が人気ですが、中でも、陶器のお重に盛られた限定40食のランチコース「鎌倉コース」(3800円)をオーダーするお客さまが多いそう。 野外のカフェ席では、コースのランチメニューが2900円でいただけます。いずれも季節に応じて内容が変わるので、四季折々の味覚が楽しめますよ。
コースには旬の素材を使ったデザートが付く
緑に囲まれたテラス席のあるカフェテリアへ
メインダイニングからは桜や新緑など、四季折々の風景が楽しめる
こちらのレストランでは“食事前のひとときをくつろいでほしい”という心遣いから、ディナー前には、眼下に街並みが広がる屋外のデッキ席でアペリティフが楽しめます。庭には大島桜の大木があるので、もう少しするとお花見も楽しめますよ♪
気持ちいい風が吹き抜ける、山側のカフェテラス
春から秋にかけては、池に面した裏庭がカジュアルなカフェテリアになります。こちらは新緑の季節が特におすすめ。コーヒーと紅茶は300円とリーズナブルにいただけるのもうれしいところです。 また、人気の「鎌倉ビール」(900円)やワインを飲みながら、テリーヌやカルパッチョなどのおつまみを味わうのもよさそうです。風薫るこれからの季節、築100年の洋館で大正浪漫の雰囲気を楽しんではいかがですか?
古我邸
コガテイ
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