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2021.01.18
【毎日おやつ】平安時代に思いを馳せる小さな餅菓子 「ピンクの土左日記」/高知県
全国各地のおいしい・かわいいおやつを紹介する「毎日おやつ」。自宅でのスイーツ時間が楽しくなるとっておきの甘味から、旅のおみやげにもぴったりなご当地の恵みを使った逸品まで、新しい発見にきっと出会えるはずです。今回は高知県の「土左日記」をご紹介します。

高知銘菓を鮮やかなピンク色のボックスに並べて
鮮やかなピンク色は、女性を模した文体から箱入り娘をイメージ
『土左日記』とは、平安時代に土佐の国司として赴任した歌人紀貫之が帰京するまでを綴った旅日記。女性を思わせる仮名文字を使い、土佐の人々との交流を描いた旅日記の金字塔です。 その旅日記の名前を付けた「土左日記」は、上品な味わいの餅菓子です。手がけるのは、1936(昭和11)年創業の高知銘菓の老舗「青柳」。1954(昭和29)年の販売以来、同社を代表するお菓子として県内外で親しまれています。古文書を思わせる紺色パッケージのほかに、最近ではピンクと水玉が印象的なパッケージも登場。ポップな色とデザインに、和の書体が不思議とマッチしています。

高知で古くから親しまれる、こし餡をくるんだ餅菓子
お餅にまぶされたつぶつぶの寒梅粉が食感と風味のアクセントになっている
文庫本と同じサイズのボックスを開けると、ひとくちサイズの餅菓子がちょこんと並んでいます。包みを開いて小麦色のそぼろをまとったお菓子を口に運ぶと、もっちりしたお餅と上質な餡の組み合わせでほっとする時間を過ごせます。こちらの餅菓子の特徴は、表面にまぶされた寒梅粉。お餅が指にくっつかないので食べやすくなると同時に、食感のアクセントにもなっています。独自製法で作られているそうで、香ばしく素朴な風味が楽しめますよ。 情緒あふれるお菓子があれば、日本茶やコーヒーと合わせて格調高いお茶の時間になりそう。歴史好きな友だちへのプレゼントにもぴったりです。
【おやつデータ】
●ピンクの土左日記
価格:540円
内容:6個
賞味期限:30日間
購入できる主な施設:青柳各店、高知駅、高知龍馬空港、南国SA
オンラインショップ:https://www.tosa-aoyagi.com/
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梅原真希 撮影:清水ちえみ
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