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2021.07.14
異国情緒あふれる街で夜景もグルメも楽しみたい♪1泊2日の函館さんぽ
江戸末期から外国との交流が盛んだった函館は、現在も洋館や教会が建ち並び、異国情緒にあふれています。 港町ならではの美味しい海鮮グルメ、史跡、温泉街と様々な魅力がありながら、空港や駅から市街地までが比較的近く、コンパクトな街・函館を1泊2日で巡ってみましょう。
レンガ造りの倉庫が並ぶベイエリア
美しいレンガ積みの壁面は写真スポットとしても人気
函館市内を走る路面電車・函館市電の十字街電停から徒歩5分程の場所に広がるベイエリア。港の岸壁に沿って立ち並ぶ赤レンガ倉庫群は明治時代に海産物やお米を預かる倉庫として建てられました。 現在は飲食店や雑貨店、ギャラリー、ホールなどを備えた複合施設として、多くの人が訪れるベイエリアを象徴するスポットになっています。
函館らしいユニークな雑貨や、ここだけのおみやげが揃う
「BAYはこだて」「金森洋物館」「函館ヒストリープラザ」には雑貨屋が多く入っており、地元の作家によるオリジナルグッズや、かわいい雑貨がたくさん販売されています。ここでしか手に入らないものも多いので、じっくりお買い物を楽しみましょう。
金森赤レンガ倉庫
カネモリアカレンガソウコ
函館っ子のソウルフードを楽しもう
人気メニューのチャイニーズチキンバーガー (イートイン385円、テイクアウト378円)
函館を中心に道南エリアに17店舗あるご当地ハンバーガーレストラン「ラッキーピエロ」。地元シェアは65%と、全国大手のチェーンも太刀打ちできないほどの人気のお店です。 自家製マヨネーズと大きな唐揚げが挟まったチャイニーズチキンバーガーなど、ボリューム感のあるハンバーガーは道外にもファンが多い逸品です。 ハンバーガー以外にもカレーライス、オムライスなどのメニューや、お土産に人気のオリジナル商品の販売もありますよ。
ラッキーピエロ ベイエリア本店
ラッキーピエロベイエリアホンテン
元町で和洋折衷の洋館を訪ねて
2021年4月にリニューアル。外壁や内部の修復が行われた
午後は函館山のふもとにある元町へ。ベイエリアから歩いて移動することができます。函館山から港に向かって伸びる坂道と、歴史を感じさせる古い建物が並ぶ独特の景観が、元町の魅力です。 ブルーグレーと黄色の外観がひときわ目を引く「旧函館区公会堂」は国の重要文化財に指定されている洋風建築。内部には建築当時の調度品が展示されています。
旧函館区公会堂
キュウハコダテクコウカイドウ
ライトアップされた函館の街を函館山から眺めよう
じっくり眺めると「ハート」の文字が見つかるかも
色とりどりの宝石をちりばめたかのような函館山からの夜景。ライトアップされた街がキラキラと光ってロマンチックに輝きます。山頂までは、5〜15分間隔で運行している函館山ロープウェイに乗って約3分で到着。窓が大きく、ゴンドラからの景色も楽しめます。 日没の10〜20分後から夜景が見え始め、30分後には綺麗な夜景を見ることができます。日没時間は季節によって変動があるため、事前にチェックしてから向かいましょう。
函館山ロープウェイ
ハコダテヤマロープウェイ
旧銀行の建物をリニューアルしたホテル
客室もシェアスペースもこだわりのインテリアが並ぶおしゃれな空間
旧銀行と美術館だった建物を、地元出身のアーティストによるグラフィックアートに包まれた空間にリノベーションしたホテル、「HakoBA 函館 by THE SHARE HOTELS」。ツインルームにはシングルベットが2つあり、開放感のある高い天井でゆっくりとくつろげます。ドミトリーもあり、大人数のグループ旅行でも利用可能です。 最上階の開放的な屋上テラスからは函館湾が一望でき、同じフロアにあるシェアキッチンで料理したものを食べることもできます。夏には花火大会が見える特等席です。
HakoBA 函館 by THE SHARE HOTELS
ハコバハコダテバイザシェアホテルズ
2日目の朝は函館朝市で名物の海鮮丼を味わおう
たくさんの人で賑わう朝市の様子
函館朝市は250軒もの魚介や地場産の野菜店が並びます。おさんぽ気分で楽しみながら、掘り出し物を探したり、ゆったりと見て回るのがおすすめです。 旬の味を買って発送することもできるので、おみやげ探しにもぴったり。フードコートもあり、ソフトクリームやジュースなどの軽食も楽しみたいポイントです。
函館朝市
ハコダテアサイチ
「いくら亭」の 函館大漁丼(2680円)
朝市内のどんぶり横丁市場では、バラエティに富んだ海鮮丼が手ごろな値段で満喫できます。函館はイカをはじめとした海の幸が充実している港町なので、朝市で食べる海鮮丼は絶品。 海鮮丼以外にも焼き魚の定食や、一品料理が充実しているお店もありますよ。
いくら亭
イクラテイ
五稜郭公園で歴史と自然にふれるおさんぽ
隣接する五稜郭タワーから見た、桜が満開の五稜郭公園
戊辰戦争最後の戦いである箱館戦争の舞台となった五稜郭。緑あふれる、のどかな公園としてさんぽコースにぴったりです。4月末頃には桜が満開になり、美しい星形城郭を見ることができます。桜のアーチのような遊歩道をゆっくり歩くのもおすすめ。初夏には薄むらさきの藤の花が綺麗に咲き誇ります。 表玄関である一の橋、お堀を超える二の橋を渡ると、星形の内側部分に入ることができます。土手のように盛り上がった中央部には、数カ所ある階段から上りましょう。
五稜郭公園
ゴリョウカクコウエン
150年ほど前の江戸幕府の役所を復元
五稜郭公園内の中央部には、幕末に対外応接や蝦夷地統治の中心的役割を果たしていた箱館奉行所があります。1871(明治4)年に一度解体されましたが、2010年に古文書や絵図・写真などをもとに、当時とほぼ同じ産地・種類の建築材料を使用して復元されました。 靴を脱いで上がる館内は4つのゾーンに分かれていて、五稜郭の歴史や復元工事の様子を展示や映像で知ることができます。
箱館奉行所
ハコダテブギョウショ
ひと足のばして湯の川でまったりヒーリング
ビール3種飲み比べ+前菜6種お好み盛り合わせ(2280円)
五稜郭から市電で約15分の温泉街、湯の川。海岸と松倉川周辺に、多数の温泉宿が立ち並びます。素朴な町並みの湯の川エリアで一息ついて美味しいランチを楽しみましょう。 クラフトビールの醸造所が併設されたレストラン「Endeavour」では、乙部町のまろやかな天然水を使用した、食事に合う飲みやすいビールを楽しめます。北海道のご当地グルメ「エスカロップ」がいただけるランチセットや、ビールと同じく天然水で淹れたコーヒーもおすすめですよ。
ランチメニューの「エスカロップセット」1628円
Endeavour
エンデバー
冬は雪景色を眺めながら足湯が楽しめる
お腹が満たされたら、湯の川を散策してみましょう。古い温泉街ならではの雰囲気が楽しめます。 市電湯の川温泉電停の近くにある「湯巡り舞台 足湯」は屋根付きの足湯なので雪が降っても大丈夫。泉質は無色透明の塩化ナトリウムで、体をポカポカにしてくれます。利用の際はタオルの用意を忘れずに。
湯巡り舞台 足湯
ユメグリブタイアシユ
週末やちょっとした休みを利用して、1泊2泊でも楽しめる函館エリアの旅。ひとあし伸ばすと温泉街・湯の川やリゾート地の大沼までいけるのも函館旅行の魅力です。美味しいものを食べ、綺麗な景色を見ながら、自分のための贅沢な時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。
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平湯小麦 写真:田名辺諭史
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