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2021.09.19
富山で出会った素敵なお菓子5選。お取り寄せや手土産にも
山あいや海沿いに美しい自然が残る富山。昔ながらの街並みも多く、風情ある通りでのんびりさんぽも楽しめます。伝統工芸や酒蔵の地酒、老舗の和菓子店など、歴史を感じさせる良品に出会えるのも魅力。今回はそんな富山で出会った素敵なお菓子をご紹介します。お取り寄せできる甘味もあるので、地元で愛される銘品をいただいて旅気分を味わうのもおすすめですよ。
水彩絵の具のようなパステルカラーと淡い口溶けが魅力の「T五」
富山の老舗「薄氷本舗 五郎丸屋」が260年以上にわたって受け継いできた銘菓「薄氷」。その伝統技法をもとに、現代の感性を取り入れ、センス良くアレンジした砂糖菓子が「T五」です。 中には5枚の丸い干菓子が入り、それぞれの「TONE(色あい)」を楽しめます。5色のパステルカラーは、日本の四季の移ろいを現わし、贈る人に和のこころも伝えています。5つの「TASTE(味)」は左から「胡麻・ゆず・桜・和三盆・抹茶」と、味覚の基本の滋み・酸味・塩味・甘味・苦味の特徴があります。
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地元産の梨の果肉を白あんに混ぜ込んだ「くれは梨もなか」
「呉羽(くれは)梨」は、富山県の中央にある呉羽丘陵で育てられた梨のこと。名産地でありながらもエリアの農家さんは減農薬に努め、高品質でおいしい梨を出荷しています。 富山の特産品である「呉羽(くれは)梨」をモチーフに、中のあんにも梨を使用しているのが特徴の「くれは梨もなか」。白あんをベースにした梨あんと、大納言を炊き上げた粒あん、2つの餡を半分ずつたっぷり。一個ずつ手剥きし、加工した梨の果肉を混ぜ込んだ白あんは、ほんのりフルーティーな味わいです。
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まるで工芸品。地元産の米粉を木型で打ち出した「高岡ラムネ」
まるで工芸品。地元産の米粉を木型で打ち出した「高岡ラムネ」 紙モノ雑貨のような美しいイラストがデザインされた「高岡ラムネ」。開けてみると和菓子の落雁のように凹凸のある小粒の花型が並んでいてます。その細やかな美しさは、駄菓子のラムネのイメージとは異なる品。ひと粒をそっと取って口に運ぶと、ほのかな清涼感を伴う苺の甘酸っぱい味わいがスゥーッと優しく溶けていきます。 このお菓子を手掛けている「大野屋」は、富山の旧北陸道に位置する高岡の、文化と商いの中心地であった山町で180年以上も続く老舗菓子舗。「高岡ラムネ」は、和菓子職人の技術をもってこれまでにない菓子を作りたいという思いから誕生しました。
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皮が主役のパリパリもなか「最中の皮屋のもなか」
富山市八尾町は、江戸時代の石畳や建築を残す、歴史情緒ただよう街。おわら風の盆でも知られるこの街にある、もなかの皮専門店「髙野もなか屋」は昭和25年の創業から、もなかの皮を作り続けている老舗店です。 箱の中には、瓶詰めの粒餡とスティック状のもなかの皮が入っています。可愛らしい瓶に入った手作りの粒餡は、優しい甘さでパリパリの皮との相性抜群。自慢の皮はプレーンとごまの2種類。プレーンはパリッとした軽やかな食感、ごまは香ばしく風味豊かな香りが特徴です。ポテトサラダやチーズなどとも相性が良く、お酒のお供にもおすすめです。
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淡雪のように溶ける幻想的な味わい「月世界」
明治30年創業の老舗「月世界本舗」が作る、富山を代表する銘菓「月世界」。白く美しい見た目が、暁の空に浮かぶ淡い月影に似ていることからその名が付けられました。新鮮な鶏卵と最上級の和三盆糖、白双糖をじっくり煮詰めてできた糖蜜を合わせて乾燥させた口当たりのよい上品なお菓子で、地元でも長く愛され続けています。 一口頬張るとサクッと軽い食感だったのが、口の中で淡雪のように静かに溶けていく独特の風味が魅力的。まさに名前のごとく、上品にして幻想的な味わいが楽しめます。
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