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2016.05.06
心もほぐれる癒しの静けさ―本当は教えたくない、下呂温泉のひそかな名所「温泉寺」
※こちらの記事は2016年5月6日に公開されたものです 下呂温泉の高台に位置する「温泉寺」は、温泉街の町並みを見下ろす必見スポット。境内へと続く石段や静けさに満ちた佇まい、季節ごとの美しさなど、落ち着きあふれる風情に心がほっこりと癒されます。 願い事や恋愛成就でも注目が高まる名刹の魅力を、早速のぞいてみましょう。
173段の石段をのぼった先で、下呂の景観を見下ろす

JR下呂駅から徒歩15分、温泉旅館が建ち並ぶメインストリートを抜けた先に「温泉寺」はあります。 地蔵堂の脇にまっすぐと続く石段は、その数173段。1段上がるごとに温泉街のにぎやかさが遠のき、静閑な雰囲気に。 山門を抜けて境内に入ると、趣ただよう下呂温泉街の町並みを見下ろすことができます。

飛騨川が流れ、緑豊かな山々に囲まれた温泉街の眺めに、気持ちがほっと和らいでいく
願い事は、さるやの石と恋みくじに託して

「恋みくじ」は、内容が具体的なことでも話題になっている
観音堂に祀られる「さるやの石」は、この地方の昔話に登場するサルの墓石を由来としたもの。参拝者は小石に願い事を書き、さるやの石に供えて成就を祈願します。 恋愛成就や家内安全など、さまざまな幸せを小石に託してみましょう。その隣で引ける「恋みくじ」も、若い女性を中心に人気を集めています。 また、温泉寺の本尊は、下呂温泉の起源を伝える白鷺伝説の薬師如来。本堂前にちょこんと鎮座する薬師如来像は、体の気になる部分に源泉をかけて治癒を願う「お湯かけ薬師」としても親しまれています。

小石(200円)に願い事を書いて供える「さるやの石」
夜空に浮かび上がる、幻想的な紅葉は格別の美しさ

彩り美しい景色を目当てに、紅葉シーズンは毎年多くの人が訪れる
春は桜、冬は雪景色など、季節ならではの表情も楽しみの一つ。とりわけ紅葉の美しさは圧巻で、毎年、見頃を迎える11月中旬には、日没~21時まで境内のライトアップが行われます。 燃えるような紅葉が夜空に浮かび上がる幻想的な光景は、一見の価値あり。期間中は境内紅葉庭園の特別拝観のほか、無料の足湯やお茶席など、毎年さまざまなイベントも催されます。
高台ならではの静けさが魅力の温泉寺。下呂温泉という人気観光地にありながら、喧騒を感じさせない隠れた名所です。 温泉で身体をあたためたら、ゆったりと穏やかな時間に包まれ、心ものんびりリフレッシュしてみませんか?

温泉寺
オンセンジ
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関谷知加 写真:ふるさとあやの
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