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2021.12.03
【プレゼントも♪】長門湯本温泉でぽかぽか街歩き♪ 絵になる風景と出会う冬の山口周遊トリップ
山口県最古の歴史を誇る「長門湯本温泉」。2020年に温泉街を丸ごとリノベーションし、新しく生まれ変わったことをご存知でしょうか。フォトジェニックな湯の街を散策したり、立ち寄り湯「恩湯」の名湯に癒やされたり、リノベーションカフェで3時のおやつを味わったり、楽しみは盛りだくさん♪ ひと足のばせば、世界レベルの絶景スポット「元乃隅神社」や、レトロかわいい城下町「萩」など、魅力あふれるスポットが迎えてくれます。 このエリアをめぐるなら、期間限定の無料クルージングバスがおすすめ。絵になる風景と出会う冬の山口トリップへ出かけてみませんか。
【長門湯本温泉】食べ歩きも、街歩きも♪ 温泉街を丸ごとリノベーション
左の建物が恩湯食、右の建物が恩湯。目の前の音信川には飛び石がかかる
山口県北部ののどかな山あいに位置する長門湯本温泉は、約600年の歴史を誇る県内最古の温泉です。音信川(おとずれがわ)沿いには立ち寄り湯や旅館が連なり、風情ある温泉街を形成しています。そんな由緒ある長門湯本温泉が、4年の歳月をかけて2020年に温泉街を丸ごとリノベーション。街のシンボルである立ち寄り湯「恩湯」のリニューアルを筆頭に、古民家を改装したカフェやショップ、ラグジュアリーな温泉宿など、ニューフェイスも続々と誕生。新しさと懐かしさが融合する温泉街へと進化を遂げているのです。
(左上)「365+1 BEER」のクラフトビール。週末には生ビールも味わえる (左下)国産の原材料にこだわった「吉冨幸進堂」のワッフルは1個130円~ (右上)温泉街のロケーションもごちそうの「恩湯食」 (右下)川床テラスは温泉街に4か所ある
さらに、駐車場から温泉街へと続くアプローチに竹林の階段を設けたり、音信川沿いに川床テラスや飛び石を配したり、湯の街さんぽが楽しめるよう街全体を魅力的にアップデート。2021年に誕生した長門市初のクラフトビール、地元で愛される和菓子店のワッフル、注文を受けてから焼き上げるみたらし団子など、散策のお供も充実。川沿いにはベンチやテーブルが用意され、音信川を眺めながら味わうのも長門湯本温泉ならではの醍醐味です。
(左)音信川に架かる橋もライトアップされる (右上)きらきらと夜に輝く「竹林の階段」が非日常へと誘う (右下)橋の欄干を艶やかに照らす
日が暮れると温泉街に灯りがともり、幻想的な雰囲気へと一変。竹林の階段や橋などが美しく浮かび上がり、昼とは違った印象に包まれます。温泉街の冬の風物詩として、毎年2月には音と光が織り成すイベント「音信川うたあかり」も開催。湯の街を彩る夜の楽しみも見逃せません。
長門湯本温泉
ナガトユモトオンセン
立ち寄り湯「恩湯」とレストラン「恩湯食」。まずは温泉街のシンボルへ
大寧寺の僧侶が住吉大明神からのお告げで発見したと伝わる長門湯本温泉は、古くから「神授の湯」と呼ばれている。浴場には住吉大明神としめ縄が設けられ、神聖な雰囲気が漂う。入浴料は700円(土・日曜、祝日は800円、特定日は900円)
2020年にリニューアルした「恩湯(おんとう)」は、温泉街のシンボル的存在の日帰り入浴施設です。湯温は少しぬるめの39度で、泉質はアルカリ性単純温泉。硫黄の香りと成分も含み、天然の化粧水のような湯が肌をベールのように包み込んでくれます。最大の魅力は、源泉の真上に浴槽がある「足元湧出泉」。新鮮で良質な湯をかけ流しで楽しんでほしいと、湯量に合わせて浴槽はコンパクトに設計されています。浴槽の深さは1mあり、長門湯本温泉の伝統の「立ち湯」で入浴。全身に水圧がかかることで血行を促進し、むくみや冷え性の解消にも一役買うそう。岩盤から注がれる源泉を眺めながら、心も体も癒やされてくださいね。
(左上)シンプルで心地よい休憩スペース (左下)「津田農園の梨ジュース」450円、「厳選牛乳やまぐち」150円、「温泉ラムネ」250円 (右上)高さを抑えた平屋造り。住吉神社と隣り合うように建つ (右下)温泉のロゴ入りタオル200円
恩湯を設計したのは香川県の仏生山温泉を手がけた建築家・岡昇平さん。地元木材をふんだんに使ったシンプルな空間が素敵で、入浴客専用の休憩スペースは開放感あふれる大きな窓が外とのつながりを生み出しています。湯上がりにクールダウンできるラムネや牛乳などもそろいます。
恩湯
オントウ
(左)鶏だしのあんかけを仕上げにかけた「長門たまご鶏飯」。昼は990円、夜は1100円 (右)豆乳を用いたソフトクリームに季節の果物をデコレーションした「ソイクリームパフェ」850円
恩湯に面して建つ「恩湯食」は、2020年に誕生したレストランです。湯上がりにやさしい食事を提供したいと、長州どりを使う「鶏飯」や生絞り豆乳を使った「手作り豆腐」など、体想いのヘルシーなメニューが味わえます。自家製パフェなどのひんやりスイーツもスタンバイ。テイクアウトメニューもそろうので、川沿いで楽しむのもおすすめです。
恩湯食
オントウショク
萩焼でもてなす川辺のギャラリーカフェ「cafe&pottery 音」
(左)別府弁天池など名水で淹れる「音信ブレンドコーヒー」550円、イタリア産ゴルゴンゾーラを使う「チーズケーキ」500円 (右上)カウンター席、テーブル席、テラス席で構成 (右下)2017年のオープン以来、地元客からも愛される人気店
長門湯本温泉を訪ねたら、リノベーションカフェにはぜひ立ち寄りを。その草分け的存在が、「cafe&pottery 音」です。音信川沿いに面して建つ築50年に民家を、カフェと萩焼のギャラリーに再生。奥には川のせせらぎを聞きながらゆったりと過ごせるテラス席もあります。こちらで味わえるのは、3種類の自家製スイーツと、抹茶やコーヒーなどのドリンク。定番人気の「チーズケーキ」はクリーミーでまろやかな味わいで、仕上げに長門産の蜂蜜をかけて味わう逸品。コク深いコーヒーとの相性もぴったりです。
(左・右上)3人の作家の作品を常設展示。毎年12月には企画展も開催される (右下)萩焼は古くから茶人を魅了し続けてきた焼物。その歴史を体感してほしいと抹茶を提供。「お抹茶」550円、干菓子セットの場合は750円
こちらのカフェでは、約360年の歴史を誇る「萩焼 深川窯」のうつわを、見て、買って、使えるのも魅力です。併設のギャラリーでは、坂倉正紘さん、田原崇雄さん、坂倉善右衛門さん、3人の作家の作品を展示販売。どれも暮らしに寄り添うデザインで、食卓を彩るものばかり。カフェで提供されるうつわも3人の作品で、その使い心地も一緒に味わってくださいね。
cafe&pottery 音
カフェアンドポタリィオト
楊貴妃伝説をテーマにした「玉仙閣」にステイ
青い切り石が湯と反応し、幻想的な色合いに見える
ラグジュアリーな宿から昔ながらのレトロな旅館まで、個性豊かな温泉宿が集まる長門湯本温泉。少し小高い場所に建つ「玉仙閣」もそのひとつです。こちらは、長門市の油谷地区に古くから伝わる楊貴妃伝説をテーマにした温泉宿。その魅力に浸れるのが、かつて楊貴妃が入浴を楽しんだと伝わる浴槽を忠実に再現した「貴妃湯」です。伝説に基づき、青い切り石を使った浴槽はハナカイドウの花の形にかたどられ、120cmという浴槽の深さ、楊貴妃が座ったとされる玉座までしっかりと再現。ロマン気分に浸りながら、温泉を楽しんでくださいね。
(左上)客室からつながるようにテラスが伸びる「terrace112」 (左下)ステップフロアとテラスを設けた「terrace111」 (右上)ベーグル、サラダ、長門市俵山地区の自家焙煎コーヒーなどが付く朝食は、バスケットで提供される (右下)浴衣ではなくワンピース姿でくつろげる
2019年には「木と暮らす」をテーマに、間取りの異なる2つの客室「terrace」をリニューアル。いずれもテラスとつながるような一体感が魅力で、地元の椎木を使った無垢のフローリングも心地よく、心と体がリラックスするのを感じます。「マルニ木工」のテーブル&チェア、「fog linen work」の女性用室内着など、細部にまでこだわりがキラリ。朝食はバスケットで提供され、テラスで味わうのも素敵です。
(左上・右上)シンプルで心地よいロビー。壁には本がレイアウト (左下)とらふぐの刺身。自家製ポン酢に付けて味わって (右下)厳選した国産牛を溶岩プレートでどうぞ
新客室「terrace」と同じタイミングにロビーもリニューアル。ドリンクを楽しんだり、本を読んだり、思い思いに過ごせるようなフリースペースとして開放されています。 また新客室「terrace」の夕食は、前菜3種盛りや溶岩プレートのステーキなど全8品。冬には山口名物のふぐ刺しも登場し、楽しみは尽きません。
玉仙閣
ギョクセンカク
【長門エリア おすすめスポット①】 世界が注目する赤と青の絶景「元乃隅神社」
1955(昭和30)年に建てられた神社は、海を背に連なる鳥居が有名。長門湯本温泉から約20㎞離れた場所に建つ
長門湯本温泉を訪れたら、世界から注目を浴びる「元乃隅神社」にもぜひ立ち寄りを。ここは2015年にアメリカのテレビ局CNNが発表した「日本の最も美しい場所31選」に選ばれて以来、その絶景を見ようと国内外から多くの人が訪れる話題のスポットです。海岸から上へと連なる鳥居はため息がでるほど美しく、鳥居の赤、日本海の青、草木の緑のコントラストが何ともフォトジェニック♪ 次から次へと絵になる風景と出会えますよ。
(左上)正面の鳥居。こちらが参道入口になる (左下)鳥居のトンネルが美しい (右)鳥居の上に設けられた賽銭箱をめがけて、思い切り投げ入れて
正しい順路は、海側の鳥居から参拝を。123基の鳥居をくぐって、上部にある本殿を目指します。約100m続く赤のトンネルは幻想的で、鳥居の間からのぞく青い海が彩りを添えてくれます。 こちらの神社は、世界一入れにくいとも言われる賽銭箱があることでも有名。鳥居の上部に設置され、賽銭が入れば願いが叶うとか。何度でも挑戦OKなので、願いを込めて投げ入れてくださいね。
元乃隅神社
モトノスミジンジャ
【長門エリア おすすめスポット②】 長門のおいしいが集まる「道の駅センザキッチン」
(左上)仙崎の食の魅力を発信する直売所 (左下)長門湯本温泉、俵山温泉など長門市の温泉の素も販売 (右上)世界マーマレードアワードで金賞を受賞した「長門ゆずきち完熟コンフィチュール」600円 (右下)「長門ゆずきち柚子こしょう」450円など、道の駅オリジナル商品も多数販売
お買い物を楽しむなら、日本海に面した港町・仙崎地区に建つ道の駅へ。木組みの天井が印象的な直売所には整然と商品がディスプレイされ、洗練した雰囲気が漂います。漁港から届く新鮮な魚介や朝どれ野菜といった産直食材をはじめ、長門特産の柑橘「長門ゆずきち」を使った調味料やスイーツ、仙崎名物のかまぼこ、銘菓、クラフトビールなど、仙崎のおいしいがズラリと並びます。
(左上)山口で人気のコーヒースタンド「TAKADA COFFEE」も入店する (左下)海を眺めながらテイクアウトグルメを味わって (右)ドリンク、フライ2品が付く「ひだまりバーガーセット」890円
個性豊かな飲食店が多く集まるのも、こちらの道の駅の特徴です。たとえば「ひものや食堂ひだまり」は、仙崎で水揚げされる魚介を用いた自家製の干物やフライが評判の食堂。アジフライをサンドしたご当地バーガーは特に人気の一品です。長門名物の焼き鳥が楽しめる「ちくぜん」、とれたての鮮魚をBBQで楽しめる「グリルハウス」など、約10軒が集まり、キッチンのようにおいしい香りが漂います。日本海を見渡すテラス席もあり、テイクアウトして味わうのもおすすめです。
道の駅センザキッチン
ミチノエキセンザキッチン
【ひと足のばして①】 レトロかわいい「萩」の城下町でてくてくさんぽ
(左上)鍵の手(直角)に曲がる土塀に囲まれた「堀内鍵曲」 (左下)なまこ壁が美しい菊屋横町 (右上)「萩ぷりん亭」の渚ぷりん430円、萩夏みかんぷりん450円 (右下)四季折々に美しい「萩城跡指月公園」
長門エリアの東に広がる萩エリアは、なまこ壁や土塀、武家屋敷といった藩政時代の面影が今も色濃く残る城下町。吉田松陰をはじめ、明治維新の原動力となった志士たちが生まれ育った町でもあり、ゆかりの史跡や資料館など見ごたえあるスポットもたくさん。「明治日本の産業革命遺産」の構成資産のひとつとして、2015年には世界遺産にも登録されました。 萩城下町には、古民家を再生したショップや和カフェも点在し、散策の楽しみも充実しています。たとえば、2020年にオープンしたプリン専門店「萩ぷりん亭」。なめらかな口どけのプリンのなかでも、萩の名所・菊ヶ浜の海をイメージしたラムネ風味のジュレを加えた「渚ぷりん」が定番人気。店内でイートインもできますよ。
萩城下町
ハギジョウカマチ
【ひと足のばして②】 神秘的なコバルトブルーの風景が広がる「別府弁天池」
別府嚴島神社の境内に湧く
長門エリアの南に位置する美祢エリアは、日本最大級のカルスト台地が広がる「秋吉台」や、その地下にある鍾乳洞「秋芳洞」など、雄大な自然が迎えてくれる場所。名水百選に選定されている「別府弁天池」もそのひとつで、神秘的なコバルトブルーがフォトジェニックすぎると話題を集めています。カルスト台地特有のミネラルを含んだ湧き水に光が差し込むと、太陽光の6色が水に吸収され、残る青色だけが反射して驚くほどの青さを放つのだとか。毎分11トンもの水が湧き出し、飲用すると長寿が保たれ財宝を授かるという言い伝えも残っています。
別府弁天池
ベップベンテンイケ
【期間限定】長門・萩・美祢を無料で走るクルージングバスを利用しよう♪
2022年1月30日までの金・土・日曜、長門・萩・美祢エリアを無料で走るクルージングバスが運行中。山口県内を効率よく観光できます。途中下車ができるので、地元に人気のランチや、地場産のおみやげ選びに下車するのもいいですね。 コースは全部で5コースで「新山口~長門コース」「新山口~萩コース」「長門~萩」とさまざま。今回巡った長門湯本~センザキッチンを結ぶルートも運行しています。自由に乗り降りできるので、自分好みのプランを立ててくださいね。 ※2021年12月31日(金)・2022年1月1日(土)・2日(日)は運行しません また山口県を楽しむなら日本旅行×JR西日本のモニターツアーもおすすめ。定員になり次第終了なので早めのお問い合わせが◎ 詳しくは特設サイトをチェックしてみてください。
「週末限定・無料クルージングバス」はこちら
せとうちエリアに便利な観光ナビ「setowa」
setowa(セトワ)とは、せとうちエリアの新幹線に加え、旅先での交通機関やホテル、地域の観光情報などを、スマートフォンを使って、検索・予約・利用することができるWEB・アプリです。 「週末限定・無料クルージングバス」はsetowaをダウンロードし、デジタルチケットを利用してください。山口県内の旅は便利にサポートしてくれるsetowaのご購入は、アプリまたはスマートフォンのWEBサイトからどうぞ。
「setowa」の詳細はこちら
【アンケート&プレゼント】抽選で5名様に「茶器/萩焼」をプレゼント♪
アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で、萩焼の人気作家・坂倉善右衛門さんの「カップ&ソーサ」(ピンクもしくはグリーン)を5名様にプレゼントいたします。 江戸時代から続く萩焼深川窯の陶芸家・十代坂倉善右衛門さん。萩焼の伝統を継承しながらも、独自の技法で新しい萩焼の世界を創作しています。 みなさまのご応募をお待ちしております! 賞品名:「坂倉善右衛門さんのカップ&ソーサ」 応募期間:~2021年12月16日(木)まで 賞品の発送:12月下旬 ※お色はピンクとグリーンがございます。お色の指定はできません ※茶器は天然素材を使用した手作り品の為、一つ一つサイズ・重さに若干の固体差があります。 ※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。
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山口県長門・萩・美弥を巡る週末限定の無料クルージングバス。主要観光スポットをめぐり、乗り降り自由。5つのコースから選べます。
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