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2021.11.19
福岡からの日帰り旅にも♪佐賀・唐津で行きたいスポット&グルメ6選
福岡市内から電車で1時間半の距離にある佐賀県唐津市。「虹の松原」などの海辺の美しさや、桃山時代からの歴史を持つ「唐津焼」、炭鉱による繁栄の面影を残すクラシカルな洋風建築など、見どころが満載です。玄界灘でとれる「呼子のイカ」などの海の幸も美味。今回はそんな唐津市の魅力をたっぷり堪能できるスポットを6つご紹介します。
40年かけて育てた美しいモミジの山「環境芸術の森」
市の内陸部、厳木町にある「環境芸術の森(かんきょうげいじゅつのもり)」は、造園士である鶴田正明さんが、40年近く前に「作礼山」の中腹に植樹を始めた私有の森です。 現在、モミジの本数は1万本を超え、高低差を生かした石や土などの見事な配置で、美しい眺めを見せてくれます。漆のテーブルへの映り込みが美しい「風遊山荘」(写真)のほか、池や川、小さな滝、モミジのトンネルなど、さまざまな場所で自然を感じられます。
環境芸術の森
カンキョウゲイジュツノモリ
「唐津南蛮」の手法を生み出した名窯「隆太窯」
1580年代ころに生まれ、素朴な力強さが茶人にも愛された「唐津焼」。市内に70ほどある窯元のひとつ「隆太窯(りゅうたがま)」は、唐津藩の御用窯だった名門・中里家に生まれた中里隆さんが開いた窯で、独自の「唐津南蛮」という作風で知られます。 JR唐津駅から車で10分ほどの窯は、広々とした敷地に工房や展示場などが点在。中里さんと息子の太亀さん、孫の健太さんの3代が作陶に励みます。見学や作品の購入も可能。
隆太窯
リュウタガマ
東京駅を手がけた辰野金吾氏が監修した「旧唐津銀行」
明治から大正にかけ、炭鉱で繁栄したことを物語る優美な建物が残る唐津。そのひとつが「旧唐津銀行(辰野金吾記念館)」です。唐津出身で東京駅や日本銀行本店を設計した明治建築界の巨匠・辰野金吾氏が監修し、愛弟子・田中実氏に設計を任せました。 “辰野式”の外観はもちろん、当時のモダンな飾り天井の貴賓室や、シックな受付カウンターなど、内部の壮麗な美しさも見どころ。佐賀県の重要文化財にも指定されています。
旧唐津銀行
キュウカラツギンコウ
虹の松原と唐津湾の大パノラマが広がる「鏡山展望台」
国の特別名勝で三保の松原(静岡県)、気比の松原(福井県)と並ぶ日本三大松原のひとつ「虹の松原」。唐津藩初代藩主が防風・防潮林として植林を始め、海沿いに幅約500m、全長4.5kmもクロマツが続きます。虹のように弧を描いているのが名前の由来です。 この松原を上から眺められるのが、車や自転車でも登れる標高284mの「鏡山(かがみやま)」。展望台からは虹の松原と唐津湾、唐津市街の絶景を一望できます。
鏡山展望台
カガミヤマテンボウダイ
絶景と唐津の味覚を楽しめる「田舎のビストロ popote 」
絶景スポット、鏡山の中腹にある「田舎のビストロ popote (ポポット)」は、緑に囲まれた一軒家レストラン。木々に囲まれ、アンティークなインテリアでまとめられたお店にはテラス席もあり、パノラマビューを楽しみながらゆったり食事ができます。 メニューフレンチベースの手間をかけた洋食。唐津の食材も多く使い、野菜もたっぷりの季節の料理を盛り合わせたランチ(写真)や、季節のフルーツ大福などをいただけます。
田舎のビストロ popote
イナカノビストロポポット
新鮮な“呼子のイカ”に舌鼓♪「河太郎 呼子店」
透明な見た目とおいしさで、市内はもとより全国的にも知られる呼子のイカ。昭和48年に創業した活き造りのお店「河太郎(かわたろう)」は地元の人にも愛されているお店です。 店内の大きないけすは、イカが生育していた海水を運び込み、海水と同じ温度を保ってほぼ毎日入れ替えるなど、徹底的に管理。海から揚がったばかりのような新鮮なイカを、お刺身や天ぷら、丼(写真)、イカしゅうまいなど、さまざまな料理で楽しめます。
河太郎 呼子店
カワタロウヨブコテン
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高柳涼子
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