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2022.01.11
伝統と革新が交差する奈良の新スポット「鹿猿狐ビルヂング」へ
2021年春、猿沢池のほど近く、古き良き奈良の風景が広がるならまちに、老舗・中川政七商店による新しいランドマークが誕生しました。関西初出店の飲食店も集まり、ここでしか味わえない奈良のひとときが過ごせます。
古きに学び新しさを生む、ならまち散策の拠点「鹿猿狐ビルヂング」
建屋の中には小さな路地が。ならまちの景観を取り入れ、過去・現代・近未来を表現
1716(享保元)年から麻織物を商う中川政七商店創業の地に、「触れる」「味わう」「学ぶ」をテーマにした複合商業施設がオープン。鹿・猿・狐の名を冠した3つの店が集い、ならまちの新たな魅力を発信しています。
中川政七商店 奈良本店の2階には全国から選りすぐりの食品も充実。1階は作家ものや奈良みやげが並ぶ
鹿猿狐ビルヂング
シカサルキツネビルヂング
原点で麻の心地よさにふれる「旧 遊中川 本店(中川政七商店)」
常時20色以上の生地が出迎える
アパレルや布雑貨が並ぶ、創業時に作業場として使われた場所。おあつらえカウンターでは好みの色でのれんや小物がオーダーできます。
ハンカチに鹿・猿・狐の刺繍ができるのはここだけ
旧 遊中川 本店(中川政七商店)
キュウユウナカガワホンテン(ナカガワマサシチショウテン)
麻布づくりの一端を体感「布蔵」
作業の難しさ、細やかさに麻織物の価値を実感
かつて麻生地を保管していた蔵の中で、実際に麻糸を紡いで機織り機を動かす「手績み(てうみ)手織りの麻」の製作体験ができます(要WEB予約)。
かつての職人たちの下足箱
布蔵
ヌノグラ
桐箱に納めたヒストリー「時蔵」
2階の壁一面にも桐箱がびっしり。工芸の歴史を追った屏風もある
その年のできごとや成果物などを収納し、創業時からの年号を記した桐箱が並ぶアーカイブスペース。過去はもとより未来の箱も。
伝統工芸&3Dスキャンで新旧の対比を表した鹿
時蔵
トキグラ
今の暮らしに寄り添うオリジナル工芸品がずらり「中川政七商店 奈良本店」
暮らし方の提案にあふれる店内
日本各地の工芸を生かした暮らしの道具3000点以上を扱う店。かや織ふきんをはじめ衣食住のオリジナル品すべてが並ぶのは本店のみ。貴重な工芸品ギャラリーやライブラリもそなえており、時間をかけてめぐるのがおすすめです。
靴下など特産を生かした限定品や、めずらしい奈良の鹿角守り1320円も
中川政七商店 奈良本店
ナカガワマサシチショウテンナラホンテン
幸せ味わうコーヒータイム「猿田彦珈琲」
ドリップコーヒー390円~、自社オリジナルのアイスクリーム2個入500円
「たった一杯で、幸せになるコーヒー屋」がモットーのスペシャルティコーヒー専門店。ていねいに焙煎、抽出した一杯で豊潤な時間を。
ゆったりと間隔をとったテーブル席
猿田彦珈琲
サルタヒココーヒー
ミシュラン店のすき焼きを「㐂つね」
温故知新をめざす、奈良産の食材を使った全10品の夜のすき焼きコース13200円(要予約)
ミシュラン一つ星の「sio」が手掛ける、すき焼きをメインにしたコース料理が味わえる店。ランチの㐂つねすき焼き重2640円もおすすめです。
テーブル席から小路を眺められる
㐂つね
キツネ
奈良の新スポット「鹿猿狐ビルヂング」はいかがでしたか?ならまち散策の拠点に、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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