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2022.02.25
【プレゼントも♪】驚きと安らぎのグリーンの世界をめぐる、鳥取スロートリップ
神秘的な景色の鳥取砂丘や雄大な日本海など、豊かな自然が広がる鳥取県。のどかなグリーンの世界も魅力のひとつで、秀峰・大山(だいせん)に抱かれた高原や西日本屈指のブナ林、廃線跡に広がる竹林や森のなかの食事処など、素敵な景色に出会えます。今回は鳥取県の西部、中部、東部の3つのエリアで見つけた緑に包まれるスポットをご紹介。和みのカフェや手仕事のギャラリーにも立ち寄りながら、春のスロートリップへと出かけましょう。 記事の最後には鳥取のおいしいものが当たるアンケート&プレゼントキャンペーンも♪ぜひ応募してみてくださいね。
【西部・大山周辺】「大山ますみず高原 天空リフト」で大山中腹までの空中散歩
リフト山頂にある天空テラス
鳥取県西部に位置する大山(だいせん)は、「伯耆富士」とも称される標高1709mの秀峰です。裾野には豊かな緑があふれ、まさに高原リゾートと呼ぶにふさわしいスポットが訪れる人をやさしく迎えてくれます。大山の西麓に広がる「大山ますみず高原」もそのひとつ。冬にはスキーで利用されるリフトが、春から秋にかけて「天空リフト」として運行し、中腹まで約8分間の空中散歩が楽しめます。到着したら、まずは標高900mの山頂展望台でパノラマビューを一望。展望台からは、まるで緑の絨毯のように広がる高原やどこまでも青い弓ヶ浜の海岸線を見渡せます。日本海と空の青色のグラデーションは息をのむ美しさで、天気がいい日には隠岐の島まで眺めることができますよ。
(左上)木製ブランコからのんびりと景色を眺めて(右上・左下)天空リフトの乗り場はこちら。ヤギのハナちゃんが迎えてくれる(右下)麓の遊歩道から、左右対象が美しい大山を一望
展望台にはチェアやハンモック、木製ブランコなどが用意してあり、思い思いにゆっくりと景色を眺めることができます。絶景を満喫したあとは、展望台から続く横手道をハイキングするのもおすすめ。さらに、イベント開催日(不定期)は「ロマンチックナイト営業」として夜の8時まで運行するので、刻々と表情を変える夕暮れどきを狙うのもいいですよ。
建物の背後に大山がそびえる
大山ますみず高原に訪れたら、リフト乗り場から車ですぐの「大山まきば みるくの里」にも立ち寄りを。大山まずみず高原を背に赤い屋根の建物が建ち、牧場やショップ、レストランや体験工房で構成されたレジャー施設です。春から秋には牛が放牧され、牧歌的な風景を見ることができますよ。
「みるくの里特製ソフトクリーム」350円
こちらで味わいたいのは、みるくの里特製ソフトクリーム。ミルクの風味が口いっぱいに広がる濃厚な味わいです。ほかにも新鮮なミルクで作る種類豊富な乳製品がそろうので、大山のおみやげにいかがですか。
大山ますみず高原 天空リフト
ダイセンマスミズコウゲンテンクウリフト
大山まきば みるくの里
ダイセンマキバミルクノサト
【西部・大山周辺】奥大山の水とブナ林が広がる「木谷沢渓流」
渓流がある奥大山は名水の里としても知られる
大山の魅力は高原だけではありません。古くから山岳信仰の霊場として大切にされてきたことから、裾野には西日本最大級のブナ林が残ります。その象徴的なスポットが「木谷沢渓流」です。こちらは奥大山の恵みを受けた良質な天然水とブナ林が織りなす癒やしのスポット。あたり一面にブナの巨木や苔が茂り、澄んだ空気が満ちています。「エバーランド奥大山」の向かいからは散策道が整備され、渓流に沿ってまるで秘境のような景観が広がります。
迫力ある景観の二段堰
雪どけの時期や雨の後にシャワーのように水が流れる二段堰、ブナが茂る緑の風景など、散策道では次々に感動の景色に出会えます。春から秋にかけてはさまざまな植物が見られるので、奥大山の自然を知り尽くしたガイドと一緒にめぐるのもおすすめ。夏はバードウォッチング、冬はスノーシューといった季節に合わせたオプションも用意しています。
木谷沢渓流
キタニザワケイリュウ
【西部・大山周辺】「コウボパン 小さじいち」で大山の水と空気で作る天然酵母のパンを味わう
「塩だけのカンパーニュ」400円など
大山を訪れたら、ロケーションさえもごちそうとなるような素敵なカフェを訪れるのも楽しみです。裾野には個性豊かなカフェが点在しています。なかでも今回訪れた「コウボパン 小さじいち」は、全国でも名の知れたベーカリー。大山産や国産小麦をその日に使う分だけ石臼で自家製粉し、レーズンやライ麦を中心に大山の地下水と空気でじっくりと酵母を起こしたパンが味わえます。優しい酸味としっとり&もっちりとした食感が魅力のパンがそろうので、初めての方はまずプレーンなパンで酵母のおいしさを噛みしめてくださいね。
(左)「本日の酵母プレート」1300円(右上)併設するカフェ「食べるところ」(右下)香ばしい香りが漂う店内
目の前に大山が一望できるカフェスペース「食べるところ」で味わいたいのは、パンが主役のランチプレート。なるべく動物性の食材を使わず、野菜が主役のおかずとおかわり自由のパンが楽しめます。おかずにはすべてのメニューにうまみ調味料として酵母を使用。野菜は地元で採れる旬のものにこだわり、大山の恵みがぎゅっと詰まっています。
コウボパン小さじいち
コウボパンコサジイチ
【中部・倉吉市】竹林に包まれた「旧国鉄倉吉線廃線跡」で非日常トリップ
(左)線路を囲むようにして竹林が茂る(右上)ガイドと一緒に廃線跡をめぐるトレッキングツアーも開催(右下)レプリカの駅名標が設置された泰久寺駅のホーム跡
倉吉白壁土蔵群や三朝(みささ)温泉など、レトロな町並みが残る鳥取県中部。かつて倉吉駅から関金町の山守駅までを結んでいた国鉄倉吉線もそのひとつで、昭和60(1985)年に廃線となりましたが、今でも線路やホーム跡が残り、ノスタルジックな雰囲気を漂わせています。見どころは関金町の泰久寺駅から山守トンネル入り口付近までの竹林エリア。竹林に囲まれた約500mの廃線跡を進むと線路の間から竹が生える場所にたどり着き、ひときわ情緒あふれる雰囲気に。泰久寺駅にはホームとレプリカの駅名標が残り、当時の面影をしのばせています。
旧国鉄倉吉線廃線跡
キュウコクテツクラヨシセンハイセンアト
【中部・倉吉市】「cacala」の酵母パン&自家製スイーツでカフェタイム
「カンパーニュランチ」1380円
倉吉市の散策途中には、天然酵母のパンや自家製スイーツが味わえるカフェでひと休み。関金町産のディンケル小麦やレーズンを発酵させた自家製酵母を使い、育てるように丁寧にパンを焼いています。ランチで味わえるカンパーニュは和洋問わず食事に合わせやすいシンプルながら奥深い味わい。「パンに合う料理を提案したい」と、ポタージュには塩麹、グラタンには味噌といった発酵食品を隠し味に加えることで、奥ゆきのある味わいに仕上げています。
(左上)「cacalaパフェ」650円(左下)カンパーニュの販売も(右)コーヒーの香りが漂う店内
カフェタイムには自家製バスクチーズケーキや米粉のスポンジなど、手作りのフィリングがたっぷり詰まったパフェはいかがですか?あっさりとした甘さで、最後の一口まで味の変化が楽しめます。パフェのほかにもマフィンやコーヒーゼリーなど、多彩な自家製スイーツを用意。旬の食材を使っているので、季節によってメニューはさまざまです。またカフェタイムにはネルドリップで抽出したコーヒーもおすすめです。焙煎の前と後にハンドピックで豆を選定し、手回し焙煎機を使い直火式で深く焼きあげているそう。5種類の豆をブレンドしており、しっかりとした苦みとまろやかな口あたりが特徴です。
cacala
カカラ
【東部・智頭町】「山里料理 みたき園」で山の恵みをいただきます
木立のなかに建物が点在する
かつて宿場町として栄えた智頭(ちづ)町は、町の9割を森林が占め、昔ながらの山村風景が残る自然あふれる町です。「山里料理 みたき園」はそんな智頭の豊かな自然を生かした食事処。森のなかにたたずむ門をくぐると、手入れの行き届いた緑豊かな園内に茅葺き屋根の母屋を中心とした6棟の食事処や川床席、カフェなどがぽつりぽつりと建っています。
「竹コース」 3080円
こちらで味わいたいのは、山で採ってきたばかりの山菜を使った里山のランチコース。3種類から選ぶことができ、山菜の天ぷらやヤマメの焼き魚、自家製こんにゃくなど、滋味深い郷土料理の数々が味わえます。豆腐や味噌も手づくりにこだわり、澄んだ空気とともに味わうと、ひときわおいしく感じられます。
採れたての山菜は天ぷらに
山里料理 みたき園にある「小鳥のcafe Quince」でひと休み
新鮮な卵で作る「プリン」400円、「コーヒー」480円
「山里料理 みたき園」では緑に囲まれた敷地のあちらこちらに小川が流れ、水音に癒やされながら散策も楽しめます。散策の途中には、敷地の奥に建つカフェ「小鳥のcafe Quince」にも立ち寄ってくださいね。木をふんだんに使った店内には大きな窓が配され、まるで森のなかにいるような心地いい空間。1滴1滴ドリップする水出しコーヒーや手作りスイーツを味わいながら、ゆっくりと過ごしましょう。
山里料理 みたき園
ヤマサトリョウリミタキエン
小鳥のcafe Quince
コトリノカフェクインス
【東部・智頭町】「山のブラン」で地元の恵みを味わう
温かみのある空間が迎える
カジュアルに智頭町の山の恵みを味わうなら、「山のブラン」もおすすめです。ここは、智頭の木材で作ったテーブルやアンティークの家具が配された居心地のいいダイニングレストラン。「土地に根差した料理を作りたい」というオーナーシェフ・石田さんの思いから、智頭で獲れたジビエや地元農家が作る野菜などの身近な食材を使い、東京や大阪、フランスでの修業を活かした一皿を提供しています。
「地中海風 -A LA MER- 」1650円。自家製キャロットドレッシングのサラダ付き
ランチのおすすめは、旬を味わう創作ピザ。大山やイタリアの小麦粉を使う軽やかな食感の生地に、フレンチの製法を生かしたソース、イタリアのモッツァレラチーズが合わさり一体感のあるおいしさに。「地中海風 -A LA MER-」はオーナーが地中海沿岸の町、フランス・ニースで食べたピザの味を再現しているそうです。濃厚なアメリケーヌソースと大きめにカットされたたっぷりの魚介はあっさりとしていながらも食べごたえは抜群。ほかにも智頭町で獲れた鹿のスネ肉や自家製ベーコンを使ったものなど、4種類のピザからセレクトできます。
(左から)「GALETTE BRETONNE BISCUIT」200円、「JAPONAIS POUNDCAKE」260円、「TARTE QUOTIDIEN」300円
おみやげには焼き菓子はいかがですか?常時10種類以上が店頭に並び、焼き菓子に合わせて地元産も含め4つのバターを使いわけているそう。県外からもこれを目当てに訪れる人がいるほど人気を集めています。
山のブラン
ヤマノブラン
【東部・鳥取市】鳥取のものづくり文化に新しい息吹を吹き込む「gallery shop SORA」
JR鳥取駅前から続くアーケードの中にある
民藝運動の精神を受け継ぐ鳥取では、器や木工作品といった表情豊かな手仕事の逸品に出会えます。なかでも若手作家の作品を数多く扱うのが「gallery shop SORA」です。山陰の若手クラフト作家を中心とした60組ほどの作家の作品が半地下の店内にずらりと並び、器やジュエリー、木工作品など、多彩な表情の作品に心がときめきます。さらに店内のイベントスペースでは毎月、全国各地の作家さんを招いて企画展を開催。1~2階の貸しスペースでも多彩なアート展を開いているので、お買い物に合わせて覗いてみてくださいね。
マグカップ各4950円、練り込みフラワーパターン5寸皿4950円など
こちらは鳥取の自宅工房で器を作る田中ちあきさんの作品です。金太郎飴のように粘土を組み合わせる練り込み技法で作られたもの。カラフルでポップな絵柄が緻密に表現され、器の表と裏でわずかに柄の形が異なるのも魅力のひとつです。動物や魚などの生き物をモチーフにしたものも多く、かわいい表情に癒やされます。
「鳥 飯碗」1980円など
淡いブルーが美しい器は、家族で工房を構える国造焼(こくぞうやき)の山本花野子(かやこ)さんの作品です。かわいい小鳥がアクセントとなり、爽やかな色使いが食卓に彩りを加えます。ガラスのような透明感のある雰囲気で贈り物にも人気です。
「漆のブローチ」1個4400円、「赤いりんごのブローチ」3850円、「りんごの入れもの」15400円など
木材が豊富な鳥取では木工作品も多彩にそろいます。こちらは鳥取市内に工房を構え、木工ろくろで制作をする「工房このか」の作品。作るのは木地師の藤本かおりさんです。漆で色付けされた木のブローチやリンゴ型の小物入れ、木の温もりを感じるパン皿といった作品は、日々の暮らしにときめきを与えてくれそうです。 gallery shop SORAは「ものづくりをもっと身近に感じてもらいたい」と、作家とお客さんの橋渡しをする場所でもあります。もし気になる作品があればスタッフに尋ねてみてくださいね。作家の想いや製法まで教えてもらえるのでより愛着が湧きそうです。
gallery shop SORA
ギャラリーショップソラ
神秘的なブナ林や雄大な大山、ノスタルジックな雰囲気が漂う竹林など、それぞれに表情が異なる自然の景色が広がる鳥取県。春になるといっそう美しさが際立つグリーンの風景に癒やされに、鳥取へ旅に出かけてみましょう。
【アンケート&プレゼント】かにの水揚量日本一♪鳥取県(別名、蟹取県!)ならではのおいしいものを抽選で10名様にプレゼント♪
アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で10名様に、蟹取県の「かにみそバーニャカウダとかにみそトマトジャンのセット/鳥取門永」をプレゼントいたします。みなさまのご応募をお待ちしております♪ 賞品名:かにみそバーニャカウダとかにみそトマトジャンのセット/鳥取門永 応募期間:~3月15日(火)まで 賞品の発送:3月下旬 ※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。
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橘春花(フォレスト) 撮影:森昌史(フォレスト)
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