97
2022.01.28
芸術的なステンドグラスが美しい金沢の老舗ホテル内にあるロビーラウンジ「パルティ」
金沢城公園の北東隣にある「金沢白鳥路 ホテル山楽」の1階エントランスを奥に進むと、さまざまなアートを施すホテルにふさわしいロビーラウンジ「パルティ」があります。 ストーリーを感じさせる13枚のステンドグラスに囲まれた空間は、日常を忘れさせる優雅な雰囲気。加賀百万石時代からのお茶文化を持つ金沢らしいメニューはもちろん、色ガラスからの光反射と透明感あるソーダが写真映えして美しいと、クリームソーダを頼む人も多いそうです。 宿泊せずとも利用できる、ハイカラという言葉が似合う金沢の非日常空間に行ってみませんか。
春夏秋冬の石川県内の景色を表すステンドグラス
ステンドグラスは、桜の季節の花見シーン、モクレンの下の大名行列、羽子板で遊ぶ子どもたちと冬の雪や梅の風景など一枚ずつゆっくり楽しみたい
赤い絨毯に、座りごこちの良いロココ調のソファ席など、ひと息つくにはちょうどいいロビーラウンジ。空間を華やかにするのは、ヨーロッパでその技法を学んだ作家のステンドグラスです。 古都金沢の四季折々の花木や情景を屏風絵風に表現して描き、テーマは「時:加賀の四季硝子絵図」。訪れる人が古き良き時代にタイムスリップできるように制作されたといいます。 ティーラウンジは、陽光が差し込み明るいことから、反射光でも浮き上がって見えるガラスを選び使用されたというので、より芸術的な感覚で眺めながらお茶時間が楽しめます。
茶の湯が発展した金沢ならではのメニュー
「お抹茶と和菓子セット」1150円。吉はしの和菓子460円は単品でもオーダー可能
朝9時から夜9時まで開いているので、2種類あるカルツォーネの軽食から、ケーキセット、ジュースなどに、地酒の天狗舞大吟醸ハイボールといったお酒まで用意されています。 なかでも「抹茶と和菓子」のセットは、主にお茶席のお菓子をつくる金沢の名店「御菓子司 吉はし」による季節の生菓子を味わえます。時間によっては売り切れている時もありますが、本日の和菓子として約3種から好きなものを選べますよ。 加賀百万石時代から茶道王国とも呼ばれるほど、金沢という土地柄にはお茶の文化が根付いているので、一服いただくのもいいですね。
フォトジェニックなきらきらと輝くソーダ
チェリーも添えられた「メロンクリームソーダ」820円、甘酸っぱい「うめクリームソーダ」820円
大正ロマンをイメージしたホテルだからこそ、メニューにも何か懐かしいものをと考え数年前から登場しているのがクリームソーダです。オーソドックスなメロンソーダはもちろん、梅やラズベリーといった季節限定の味もあります。どれも濃厚なバニラアイスクリームに金箔をのせて金沢らしく。 また、メロンリキュールを使うアルコール入りの「大人のメロンソーダ」もあります。 どのクリームソーダも、天気の良い日はステンドグラスからの光とともに輝くようだと、ティーラウンジが写真スポットに。最近は、着物で訪れて旅の思い出の一枚を撮影する方も多いそうです。
「ブレンドコーヒー」1100円
実は、ブレンドコーヒーなど他の飲み物にも金箔がのせられています。いつから始まったのかは諸説あり明確ではありませんが、箔打ちの歴史があるからこそ。この地を象徴する金箔をメニューにあしらう、そんなおもてなしの心が嬉しいですね。
おみやげにステンドグラスのアイテムを
コースター1枚800円、4枚セット3000円。ステンドグラスのしおり1枚300円
ティーラウンジのステンドグラスは、おみやげアイテムにもなっています。金箔を入れ込んだ加賀の四季金箔コースターは、春夏秋冬をそれぞれ切り取って4種。また、同じくしおりも四季ごとに4種あり、1枚からでも買うことができます。 石川門あたりから大手門あたりをつなぐ金沢城公園の東側にある「白鳥路」という通り沿いにあり、兼六園も徒歩10分圏内にあるので、それぞれを訪れる前後に立ち寄るのもおすすめです。
ティーラウンジ「パルティ」
ティーラウンジパルティ
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
土井淑子 撮影:保志俊平
の人気記事