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2022.03.13
小町通りで半世紀♪モチモチとした生地がクセになるクレープの専門店。鎌倉「コクリコ クレープ店」
観光客でにぎわう鎌倉小町通りにたたずむクレープのお店「コクリコ クレープ店」。緑色のテントが目を引くレトロな雰囲気のお店では、オーダーごとにカウンターで焼く温かいクレープがイートインできます。お店を構えて50年、創業当時から変わらないモチモチとしたクレープは鎌倉に遊びに来るたびに立ち寄るリピーターさんも多く、長い間愛され続けているお店です。
フランスの街角にありそうなレトロなクレープ屋さん
鎌倉駅から徒歩5分
小町通りの人気の屋台クレープの「コクリコ クレープ店」。もともとは今のオーナーの菱倉千穂さんのご両親が50年前にこの場所でサンドイッチ店としてオープンしたのがはじまりでした。その数年後、なにか鎌倉にあうものを提供してはどうかという思いから、菱倉さんのお父様がパリで見かけた屋台のクレープ屋さんにヒントを得て、サンドイッチからクレープに転向したのだそう。緑色の入口の建具やランプなど、どことなくパリの街角を思わせるようなレトロでかわいい雰囲気が漂います。
店名のフランス語は日本を代表する歌人の短歌から
カウンターの横に掛けられた与謝野晶子の短歌
「コクリコ」はフランス語で「ひなげし」という意味で、明治から昭和にかけて活躍した歌人・与謝野晶子がフランスの田園地帯に赤いひなげしが沢山咲いている情景を詠んだ短歌に由来しているのだとか。お店の中にもその短歌がかわいいイラストと共に記されているので、そんな自然の風景を思い描きながらイートインするのも楽しいですよ。
(左)クレープは約50種類(右)お店の中や外にはイスが沢山ならび立ち寄りやすい
パリパリでいてモチモチとした食感も生み出すレシピ
熱い鉄板にクレープ生地を一気に流し込み均一に整えていく
お目あてのクレープは食券を購入してカウンターで注文します。カウンターにある直径30㎝以上ある大きな鉄板に生地を流し、こんがり焼きあがったクレープをヘラでたたんでいく手際のいい職人技は、ついつい見とれるほど。
二つ折りにして注文に応じで砂糖や抹茶などをたっぷり振りかける
生地はクレープをはじめた頃に小麦粉と水の配分を試行錯誤しながらただとりついたというレシピを受け継ぎ、パリッとしながらもモチモチとした食感があとひくおいしさです。アツアツを召し上がれ。
慣れた手つきで折りたたみ紙にくるむ屋台風のクレープ
ベストセラーの秘密はシンプルなおいしさ
トンビに注意の貼り紙も鎌倉ならでは「バターシュガー」(350円)
シンプルな「バターシュガー」や「レモンシュガー」は生地の美味しさが伝わる創業当時からずっと変わらない味で不動の人気。お店の中や軒先のイスに座って温かいうちにイートインするのがおすすめです。
お気に入りを片手にホッと一息
抹茶パウダーを贅沢に振りかけたクレープに生クリームをチョイス「生クリーム抹茶」(500円)アイスティー(300円)
50種類ほどあるバリエーションはシンプルな生地にクリームチーズや生クリームをサンドしたものや、イチゴなどの季節のフルーツをトッピングするなどバリエーションも豊富でドリンク類の用意もあります。小町通りの様子を眺めながら一息ついてはいかがでしょうか。
コクリコ クレープ店
コクリコ クレープテン
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓
おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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