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2022.03.11
京都・祇園のレトロ喫茶でクリームソーダやプリンにひとめぼれ♪「やまもと喫茶」
祇園を流れる白川のほとりに素敵なご夫婦が営む「やまもと喫茶」があります。店内の焙煎機でマスターが自家焙煎する香り高い深煎り珈琲をはじめ、焼たまごサンド、ビーフカレーといった軽食、レトロかわいいクリームソーダやプリンなど王道の喫茶メニューがそろい、地元の常連客から観光客まで幅広い世代に親しまれています。朝は7時からオープンしているので、旅のスタートにもおすすめです。
祇園を流れるせせらぎのほとり
ガラス張りのオープンな雰囲気
市バス知恩院前停留所からすぐ、春は桜並木が薄紅色に染まる白川沿いにあります。東へ向かえば徒歩5分で浄土宗総本山の知恩院、南に6分で祇園の守り神・八坂神社、西に5分で祇園屈指のフォトスポットである巽橋、北に15分ほど歩けば王朝の雅をしのばせる平安神宮。どの方向へ歩いて行っても京都の人気観光スポットにたどり着けるうれしい立地です。目印は軒先の鮮やかな黄色のテント。看板メニューの焼たまごサンドとレモンスカッシュをイメージしたのだとか。
老舗喫茶のような居心地のよさ
ちょっぴりシャイなマスターと明るい奥様の絶妙コンビ
お店を切り盛りするのは山本大樹さんと明子さんご夫婦。地元の常連客がふらりとやってきてカウンター席で新聞紙を広げたり、マスターや奥さまとテンポのいい会話を交わしたり。蝶ネクタイをキリリと締め、カウンターで手際よく珈琲を淹れ、調理をするマスターと、接客を中心にテキパキと動き回るお日さまのような笑顔の奥さま。若いおふたりが醸しだす絶妙な空気感は、すでに老舗喫茶のよう。そんな居心地のよさはそのままに、近年は新メニューも続々誕生。オープンから10年の節目を過ぎ、次の第二幕が始まっています。
店内に飾られた置物に遊び心が光る
新メニューのあんこトースト
「あんこトーストセット(ドリンク・バニラアイス付)」950円
「あんこトースト」は、朝ドラにヒントを得て考案したという新メニュー。バタートーストの上にご近所の老舗製餡所が作る粒あんをちょこんとのせています。バニラビーンズが多めのクリーミーなアイスと珈琲がセットに。アイスの飾りはウエハースではなく、京都ならではの八ッ橋。デビュー当初は1枚でしたが、今では3枚にパワーアップ。7時から11時のモーニングタイムには、アイスクリームをサラダに代えることもできます。
どこか懐かしさを感じるメニューたち
「焼たまごサンド」650円。ドリンクは+250円
軽食の定番人気は「焼たまごサンド」。地元京都のパン屋さんが焼き上げた口あたりのいいパンと弱火でじっくりと火を通すたまご焼きは、どちらもふんわりとやわらかい名パートナー。パリッとした薄切りきゅうりがほどよいアクセントになっています。
「クリームソーダとプリンのセット」1200円
低温で時間をかけて蒸し焼きにする生クリーム入りのなめらかプリンは、開店当初からの看板メニューのひとつ。アンティーク雑貨好きのマスターが一目惚れしたというレトログラスで提供されるクリームソーダも人気です。ゴールデンウィーク明けから10月頃までは、「レスカ(レモンスカッシュ)」、「パスカ(パインスカッシュ)」、「オレスカ(オレンジスカッシュ)」のスカッシュ3兄弟も仲間入りします。
店の奥から通りを眺める
店内の壁には、それぞれ緑、黄、赤の3色のギンガムチェックがあしらわれています。よく見るとマスキングテープ! 元ペンキ職人のマスターが手先の器用さを生かして自ら壁をリニューアルしたそうです。 1回100円で楽しめるガチャガチャも。カプセルには、いまも時々手伝いに来てくれるという元スタッフの描いたオリジナルマグネットが入っています。
オリジナルマグネットは全10種
ご友人が消しゴムハンコで作ってくれたというオリジナルのマッチ
朝いちばんに訪れたり、祇園散策の休憩として立ち寄ったり。ゆったりと流れる時間とともにノスタルジックなひとときを過ごしてみませんか。
やまもと喫茶
ヤマモトキッサ
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佐藤理菜子 撮影:小川康貴
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