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2022.04.05
ボリューム満点なメロンパンが大人気!フードロス解消にも貢献する福島県いわき市『ウミネコ商店』|by PARISmag
毎日の暮らしのなかで少しだけ心が弾むような豊かさをお届けするWEBマガジンPARIS mag(パリマグ)から、今回は福島県いわき市にある『ウミネコ商店』をご紹介します。
福島県いわき市に位置する小名浜地区。港が近く、潮の香りがただよう町に佇む『ウミネコ商店』。2017年にオープンして以来、県内外問わず多くのお客さんに親しまれています。

『ウミネコ商店』はパンやコーヒーの販売のみならず、バイクや古家具、陶器、またさまざまなオリジナルグッズまで販売しています。そんなちょっと変わった“商店”に訪れました。
ザラメのメロンパンに揚げないカレーパン!?自家焙煎のオリジナルブレンドコーヒーなどこだわり豊富なメニュー!

店内に入ると、豊富な種類のパンやパイ、焼き菓子がずらりと並び、焼きたての香ばしい香りが漂います。パン・パイはすべて180円。常時10種類ほどが並び、どれにしようか迷ってしまいます。

人気パンのひとつは、この大きいメロンパン。「メロンパンの絶対条件は、中がふわふわ、外がサクサク。さらに、うちのメロンパンは表面にグラニュー糖とザラメがついています。クッキー生地のサクサクとした食感以外にザラメの食感も楽しめるんですよ」と温かい笑顔で話してくれたのは、オーナーの高橋翔さん。 顔と同じくらいの大きさで、満足感たっぷり!頬張ったときのサクッという音と食感がたまりません!

お店の人気パンのもうひとつは、焼きカレーパン。揚げずに焼いたパリパリのチーズの羽が付いているのが特徴で、ひとくち頬張ると中のカレーのスパイシーな香りと、外のチーズの風味が口いっぱいに広がります。 ほとんどのパンやパイのメニューは、高橋さんが考えているそう。 「24時間常にお店のことやメニューを考えています。スーパーに買い物に行っても、何か良いアイデアないかなと探してしまう。でもやっぱり、お客さんが喜んでくれるメニューやアイデアを考えたり、作ったりするのが好きなんです」。 “お客さんに喜んで欲しい“。そんな熱い想いが多くのお客さんの元へ届き、愛され続ける理由のひとつになっているんですね。

ドイツ製の立派な焙煎機
パンやパイの他にも、特に自家焙煎のコーヒーにはこだわっているそう。おすすめはオリジナルブレンド「でーじまーさんブレンド。 「“でーじまーさん“という名前は、沖縄の方言で“とってもおいしい”という意味です。沖縄が昔から大好きでこの名前にしました。うちのブレンドは本当に良い豆同士をブレンドして、その豆の良いところ同士を取り入れたブレンドです。ぜひパンやパイと一緒に飲んで欲しいですね」。
“ただただもったいない”。『ウミネコ商店』が取り組むフードロス

ウミネコ商店の通販では、焼き上がった際に少し割れてしまい商品として販売できなかったものや残ってしまったものを冷凍した詰め合わせを販売し、フードロスの取り組みを行なっています。 フードロスの取り組みを始めたきっかけは「ただただもったいない」という思いから。「うちも最初はその日に残ったパンは処分していたんですけど、どうしてもそれって慣れなくて毎日辛かったんですよ。やっぱり何か良い方法はないかなというのはずっと考えていました」と語る高橋さん。

郵送で送られる冷凍のパンやパンの詰め合わせには、焼き立てのように食べることができる温め方の説明書が一緒に届きます。その日に買ったパンを次の日にただ温めなおして食べるよりもおいしく食べられるとのことで、実際にお客さんからも「本当に焼き立てのようでおいしい」と好評だそう!

「廃棄してしまうパンにも原価というものがあって、それをそのまま捨ててしまうのはもったいない。そこを解消することで新しいメニューを増やしたり、お客さんにさらに良いサービスができたりすると思っています」。 フードロスの取り組みの他にも、ふるさと納税のお礼品としてもパンやパイの提供をしています。全国どこからでもウミネコ商店の商品を楽しめるのは、とってもうれしいですよね。
誰が来ても楽しめるような場所にしたい

ご実家が中古車販売店という高橋さんは小さい頃から車やバイクが好きだったそう。同時に料理やコーヒー、古家具、食器も好きだったそうで、いつか好きなものに囲まれたお店を始めたいという想いがありました。店名の「商店」もここから来ているそう。 「昔から海が大好きだったので、お店を開くときは海が見える場所がいいなと思っていました。しかし震災以降は高い防波堤ができたので、海を一望できる場所がなかなか見つからなかったんです。色々探した結果、この小名浜にたどり着きました。海の近くで好きなものに囲まれて、お客さんがたくさん来てくれて、結果としてここにお店を構えられて良かったと思っています」と高橋さん。 東日本大震災から11年。まだまだ復興途中のこの町にオープンしたウミネコ商店には、訪れるお客さんのたくさんの笑顔と賑わいがあります。

「うちのお店は幅広いお客さんに来ていただいています。なので、人によったお店の使い方でいいと思っていて。例えば、ご家族で来て、奥さんは中でお茶したり、旦那さんは外でバイクを眺めながらコーヒーを飲んだり、小さい子は下で走り回って遊んだり、誰が来ても楽しめるような場所にできたらいいなと思います」とまっすぐな瞳で語る高橋さん。 一度訪れたら、また訪れたくなる。お店の温かさと居心地の良さに心温まる素敵なお店でした。
ウミネコ商店
福島県 いわき市小名浜大原富岡前100
https://www.instagram.com/umineko_shouten/
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