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2022.05.09
「花のある暮らし」で日常に潤いを~バラのすてきな飾り方~
部屋に花があるだけで、なにげない風景が一気に華やぎます。おうち時間を少しでも心地よく過ごせるよう、季節を感じるお花とすてきな飾り方をご紹介。今回、主役となる花は今、本格的な見頃を迎えている「バラ」。エレガントになりすぎず、自宅でさりげなくすてきに飾る方法を清澄白河「バタフライデコ」の店主・YOCOさんにお尋ねしました。
圧倒的な存在感と豊かな香りが魅力
「花の女王と呼ばれ、世界各国で古くから愛されてきたバラ。贈り物として人気が高いため、お花屋さんでは常に見かけるお花です。特に、5~6月はバラの季節。公園やお出かけ先のホテルの庭などで一面に咲いている姿を目にする機会もあると思います。モードな雰囲気のものからかわいらしい印象のものまで、一年の中で色や種類が最も多種多様に揃っており、今が自分が好きなバラを探すのにぴったりの時期です」。
「一輪を生けるだけでもサマになる存在感と、甘く濃厚な香りが魅力的な花。そんな唯一無二の特徴をより引き立てつつ、自宅になじむ飾り方をご紹介します。色遊びや香りを主役にした組み合わせなど、飾り方によって異なるいろんなバラの表情を楽しんで」(YOCOさん)。
【バラのすてきな飾り方①】ガラス製の花器の周りにグリーンをあしらう
★使ったお花は…バラ(グリーンフィールド)、アイビー、 青リンゴ
「バラの花はそれ自体に存在感があるため、合わせる花を迷いがちです。そんな時は、シンプルにガラス製の花器をセレクト。口の広いタイプの花器にバラの花だけを生け、周りにはアイビーなどの葉を沈めましょう。バラの花は葉っぱの緑とのコントラストで強調され、ローズガーデンに咲いている花のような印象に」。
【バラのすてきな飾り方②】ハーブと共に香りのブレンドを楽しむ
★使ったお花は…バラ(イブピアジェ)、バジル、レモンバーベナ
「甘く華やかな香りを放つバラは、香水や精油としても人気。種類によっては、一輪でも部屋中に広がるほどで、その香りパワーは絶大です。今回は、強香品種のバラ“イブピアジェ”を選び、香りを主役にした飾り方をご紹介。 一緒に生けたのは、バジルやレモンバーベナ。シャクヤクのような大輪の咲き姿から放たれる深く濃厚な香りとハーブのフレッシュな香りが混じり合った、天然のアロマの香りに癒されます。合わせるハーブはお庭に咲いているものやお料理であまったものなど好きな香りを選び、自分だけのコラボを堪能してくださいね」。
【バラのすてきな飾り方③】個性的な花器で遊び心をプラス
「花器は主役となるバラの引き立て役として選びたくなりますが、あえて個性的なデザインをセレクトするのもおすすめです。ある程度主張する色味や模様の花器でも、バラは負けることなく存在感を発揮、相乗効果でお互いが魅力的に見えてくるから不思議です」。
★使ったお花は…バラ 赤 (アマダ) 、バラ黄(ソラーレ)、バラ茶色(テナチユール)、バラピンク(スイートアバランチェ)、スノーボール、ビバーナム
飾り方を教えてもらったのは……
清澄白河駅の出口からすぐ、『バタフライデコ』はナチュラルからモードなアレンジまで様々な要望に応えてくれるお花屋さん。オーナーのYOCOさんは大好きなパリの花屋での修業を経て、独立。店内は大ぶりな枝モノ、生命力あふれるネイティブフラワーから野花まで、シックで落ち着いた色の花やグリーンで埋め尽くされ、パリの花屋に迷い込んだよう。男性がオーダーしやすいキュートすぎないテイストや、絶妙なニュアンスカラーで束ねる大人っぽい雰囲気も得意。
BUTTERFLY DECO
バタフライデコ
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神島由布子 写真/小林利穂
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