
日本各地のすてきなものが2か月ごとに新しく入れ替わる、学生運営のセレクトショップ「アナザー・ジャパン」
2022.08.06

こちらのお店は “学生が本気で商売を学び実践する47都道府県地域産品セレクトショップ” というちょっと面白いコンセプトのショップになっています。どのようなお店なのでしょうか?
東京駅近くの再開発エリアに生まれたショップ

ここは三菱地所が進めている再開発エリアで、店のオープンにあたり中川政七商店が経営や小売業のノウハウを学生に提供。さまざまな企業や組織がサポーターとなって支えています。
店を通して経営はもちろん、地域自体のことも学んでもらい、“将来自分の働く場所として、地元を選択肢の一つにしてもらう”という狙いがあり、「若い世代が地方に戻ることによって、本当の地方活性化が始まる」という強い想いが込められたこのプロジェクト。約200名の応募の中から選ばれた18名の学生が経営・店舗運営・プロモーション・接客販売まで担当しています。
2ヶ月ごとに内容が変わる新しいスタイルの店

特集地域の中でテーマを設けているのも面白い取り組みで、九州エリアのテーマは「宴」。“キュウシュウという宴が、あなたを待ってる。” をコンセプトに、地域のものが勢ぞろいしています。
入口では早速「宴」を連想させる夏らしいアイテムが出迎えてくれますよ。
すっきりとシンプルながら見やすい店内でショッピング

7つのテーマに沿った見せ方で九州・沖縄へご案内


長く使いたくなるものが見つかります




地方ならではのおいしいものもどうぞ

このほかにもおいしいものやお酒などをそろえた「宴の乾杯」、お香や風鈴など五感で楽しめるものを集めた「宴の彩り」、お茶やお菓子で宴を締める「宴の余韻」というテーマごとに分けられた陳列棚が、店内にレイアウトされています。
店内には常時2~3名の運営スタッフである学生さんがいるので、もしギフトなどで悩まれたら、相談してみるのもおすすめです。現地に足を運んでいる人ばかりなので、地元ならではの裏話なんかも聞けるかもしれません。
商品以外にもさりげない注目ポイントが点在


毎週末内容の異なるワークショップも開催予定

またそのほかにも、長崎の折り鶴制作や、佐賀県の郷土玩具・尾崎人形の絵付け体験、大分・別府の竹細工作家に教わる竹鈴作りなど、地方の文化を知るとことができる楽しいワークショップが目白押しです。
丁寧にお茶と向き合うカフェも併設

カジュアルなカウンタースタイルで、平日は8:30からオープンしているので朝は手軽にコーヒーを、ランチには軽食、夜は平日だと21:30までカフェ&バーとして営業しているのでアルコールも楽しめます。
平日は近隣で働く人々の休憩スポット、休日はショッピングの合間に一息つける場所としてにぎわいそうです。

またアナザー・ジャパンの特集テーマに合わせた期間限定メニューも登場。今回のキュウシュウ展の期間中は、九州・沖縄産の食材を活用したフードやドリンクメニューも販売されます。

新しいスタイルの店は未来につながっていきます

今回のお店はプロジェクトの第一期にあたり、2027年度には現在の常盤橋エリアに日本一の高さを誇るTorch Towerが開業予定で、そこに第二期店舗が入るのだとか。それまでには現在の学生たちがOB・OGとなり、新たに店に携わって指導する立場になっていくかもしれません。
これからどのように変化していくのか楽しみな「アナザー・ジャパン」。熱意ある学生さんたちの成長とともに、お店はもちろん、その地域自体も活性化し成長していきます。

2022年8/2(火)~10/2(日)キュウシュウ展、10/5(水)~12/4(日)ホッカイドウトウホク展、12/7(水)~2023年2/5(日)チュウブ展、2/8(水)~4/2(日)カントウ展、4/5(水)~6/4(日)キンキ展
アナザー・ジャパン
東京都 千代田区大手町2-6-3 TOKYO TORCH銭瓶町ビルディング1階ぜにがめプレイス MAP
03-6262-1375 (ショップ )/03-6262-1384(カフェ )
ショップ 11:00~20:00/カフェ 8:30~21:30(土・日曜、祝日10:00-19:00)
ショップのみ隔月2日間(企画展入れ替えのため)
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
文:写真:中村あゆみ