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2022.10.10
栗餡が中にギュッ!「信州松本バウムクーヘン工房 てまりや」の幸せを呼ぶバウムクーヘン
スイーツプロデューサー・磯崎 舞が、日常に寄り添うおやつから贈り物にも選びたくなる焼き菓子を紹介する連載『#焼き菓子部』。秋の味覚といったら外せないのは、栗や芋のスイーツ。焼き菓子の滋味深い味わいと相性がよく、ほくほくした食感や甘さが引き立てられ、“食欲の秋”を満たしてくれますよ。今回は「信州松本バウムクーヘン工房 てまりや」のてまりん®をご紹介します。
松本の観光スポットで人気のバウムクーヘン専門店
手みやげを求めて多くの観光客が訪れる
長野県松本市のシンボル的存在の松本城から徒歩10分、城下町の風情が今もなお残っている中町通り。白と黒のコントラストが美しい蔵造りの店が軒を連ね、赤い暖簾が目を引くのが「信州松本バウムクーヘン工房 てまりや」です。「松本市の名物となる新しい手土産になるものを提供したい」という思いから生まれたバウムクーヘン専門店で、店の奥にある工房でバウムクーヘンを焼いている光景をタイミングがよければ見ることができますよ。
幾重にも重なる幸せを願った、珍しいてまり型
贈答品や引き出物にもおすすめ
最も人気の商品は、2013年オープン当時から販売しているてまりん®。包装紙をほどくと和柄のデザインの箱にてまり型のバウムクーヘンがおさめられ、食べずに飾っておきたくなる愛らしさです。これは長野県松本市の民芸工芸品である“松本てまり”をモチーフにしています。幸福を招くてまりと、年輪のような見た目が縁起の良いバウムクーヘンをかけ合わせていて、食べると幸せが舞い込んできそうですね。
信州育ちの素材と職人技が詰まったバウムクーヘン
直径10cm×高さ10cmのサイズで、手に持つと栗餡の重みがずっしり
生地には佐久産のコシヒカリを使った米粉、松本産の濃厚なノニタマゴを使用。中心部には、希少な小布施の栗の甘露煮となめらかな栗餡が詰められています。ふんわりしっとりした生地にこっくり風味豊かな栗餡が絡まり、ひと口食べれば幸福感でいっぱいに! 小さめにカットしてもしっかり甘味を感じるので、濃いめに淹れたお茶と合わせるのがおすすめですよ。 丸くきれいな形に仕上げるのは非常に手間がかかり、職人がつきっきりで生地の厚みや、温度・湿度を調整しながら焼き上げ、完成まで最低でも3日間は時間を要します。そのため作れる量が限られ、最近は人気に拍車がかかって店頭に並んでも数日で売り切れてしまうのだとか。また、オンラインショップではしばらく予約販売(期日指定発送)となっています。(2022年9月取材時点) 話題のバウムクーヘンをぜひチェックしてみてくださいね。
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信州松本バウムクーヘン工房 てまりや
シンシュウマツモトバウムクーヘンコウボウ テマリヤ
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スイーツプロデューサー 磯崎 舞
乳業メーカーの広報などの仕事を経て、ライターとして雑誌やwebで記事執筆のほか、百貨店の催事企画、パティシエと生産者を繋げた商品開発など“スイーツプロデューサー”として活躍。スイーツの中でも日常に寄り添って小さな幸せを与える焼き菓子に着目。年間1000個以上食べ、新たな魅力を引き出し広めている。
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