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2022.10.18
爽やかな気候に誘われて、アートなスポットをめぐる秋の清澄白河さんぽ
過ごしやすい気候になり、おさんぽが楽しい季節になりました。この秋はアートを楽しみながら街歩きをしてみるのいかがでしょう? コーヒーの街で知られる清澄白河には、コンテンポラリーアートを間近で体感できる「東京都現代美術館」をはじめ、おしゃれな生活雑貨や器を扱うお店が集結しています。また感度の高いすてきなカフェやベーカリー、レストランもそろっています。この秋、そんな清澄白河の街をのんびり歩いてみませんか?
広く開かれたアートと憩いの空間「東京都現代美術館」
左:コルクのベンチやパラソルが置かれた中庭 右上:高い天井を持つエントランスホール 右下:コレクション展示室の入り口を飾るアルナルド・ポモドーロ『太陽のジャイロスコープ』
まず始めに訪れたのは「東京都現代美術館」。緑豊かな木場公園内に位置する現代アートに特化した美術館です。約5500点の収蔵作品を生かし、絵画、彫刻、ファッション、建築、デザインなど幅広い展覧会を開催しています。2019年のリニューアルで美術館の回廊動線が整備され、好きな順路で回ることができるように。美術館の至るところには常設展示の彫刻作品が点在しており、中庭にも自由に出ることができます。特にアートの知識がなくても、シンプルに体感できるのが、現代アートの醍醐味のひとつ。気になった作品があったら、立ち止まってゆっくり眺めてみましょう。
上段:「二階のサンドイッチ」。特製ソースとグリルチキンの彩りバゲットサンド680円と蜂蜜とレモンのジャスミンティー600円などメニューも豊富 下段:「NADiff contemporary」。美術館のロゴ入りのアクリルキーホルダー880円などをおみやげに
アートを楽しんだ後は、おいしいものを食べながら余韻に浸るのもおすすめです。館内2Fにある「二階のサンドイッチ」では、常時7~8種類のサンドイッチやオリジナルのドリンク&スイーツが味わえます。展示に合わせた特別メニューもありますよ。 また館内1Fにはアート関連書籍や多彩なアーティストグッズを取りそろえるミュージアムショップ「NADiff contemporary」もあり、こちらも見ごたえがあります。訪れた記念に、美術館のオリジナルキーホルダーなどをおみやげにしてみては。
東京都現代美術館
とうきょうとげんだいびじゅつかん
北欧を思わせる華やかなデザインの陶磁器「POTPURRI」
温かな雰囲気の店内。定期的に企画展なども開催している
つづいて訪れたのは、美術館から徒歩10分の場所にある「POTPURRI」。美濃焼で知られる岐阜の窯元で経験を積んだオーナーが立ち上げた同名ブランドの直営店です。スウェーデン語で“混ぜ合わせ”の意味を持つ店名の通り、日本古来の職人の確かな技術と北欧を思わせるあたたかなデザインが融合した、使い心地のいい食器や生活雑貨が並びます。
「Circus (シルクス)」シリーズ、ティーポット6600円、キャニスター4400円、マグカップ2200円、プレート2750円、カップ&ソーサー2750円
器はデザインから制作までを自社で行い、岐阜や東京にある工房で焼き上げています。色使いや質感、形が異なるさまざまなシリーズを展開しており、「POTPURRI」ブランドの器のほか、女性作家による豆皿やイラスト雑貨なども扱っています。器はシリーズによって無地のものから柄入りのものなどさまざま。気に入ったものを一点ずついろいろと購入するのもよさそうですね。きっとお気に入りの一品が見つかるはずです。
POTPURRI
ポトペリー
履き心地がよくデザインもすてき「yahae kiyosumi」
清澄通りに面した建物の1階にある店。店内はすっきりと明るい空間
1921(大正12)年創業の老舗靴下メーカー「ヤマヤ株式会社」が営む靴下専門店もあります。靴下の生産量全国1位を誇り、“靴下の町”として知られる奈良県広陵町に本社を構える靴下メーカーの直営店で、店内に並ぶ靴下はオーガニック素材を中心に作られています。
大きなドットがかわいい「ホフマン」コットンソックス1足1760円
靴下はすべて自社工場で一点一点丁寧に編み上げられ、やさしい風合いが特徴。化学染料は一切使用せず、自然の色で編み上げた「yahae」、ファッション性が高くカラフルな「ホフマン」、環境や体に配慮した「オーガニックガーデン」の3つのレーベルを展開しており、どれも肌触りがよく、快適性に優れているのが魅力です。靴下はそれぞれユニセックスで1~3サイズを展開。男女問わず履きやすい色やデザインがそろうので、プレゼント選びにも最適です。
yahae kiyosumi
ヤハエキヨスミ
ベーカリーとコーヒー焙煎所があるカフェ「B²」でひと休み
パンは10時頃から徐々に焼き上がり店頭に並べられる。夕方にはほぼ売り切れるそう
散策に疲れたら、すてきなカフェでひとやすみ。「B2」は店内にコーヒー焙煎所とベーカリー工場の2つの工房を持ったスペシャルティコーヒー&ベーカリーショップです。店名の“Bの2乗”はBREADとBEANを表しています。店内には約50種類以上のパンがずらり。定番のバゲットやクロワッサンから変わり種の惣菜パンまでがそろい、小麦粉は北海道産キタノカオリをメインに使用し、発酵には100%フルーツの天然酵母を使用。毎日食べても飽きのこない豊かな風味が魅力です。
バジルソースとフルーツソースが絶妙に絡み合うチキンアボカドサンド759円とフラットホワイト561円
一方のコーヒーはラテやブリューコーヒーなど、経験豊かなバリスタが好みなどの要望に応えてくれ、オーダー後に一杯ずつ丁寧に淹れてくれます。おすすめはエスプレッソをリッチに抽出したフラットホワイト。きめ細かなミルクと濃厚なコーヒーの風味が感じられる一杯です。焼き立てのパンとともに、イートインスペースでゆっくりといただきましょう。
B²
ビースクエアード
川沿いのテラス席でとっておきの一杯を「PITMANS」
隅田川と清州橋、その向こうに東京スカイツリーを望むテラス席。BBQプレート2500円、クラフトビールパイント1320円、ハーフパイント880円
「B2」を出て、隅田川までのんびり散歩を楽しんだら、そろそろ夕ご飯の時間。最後は川沿いのテラス席で特別な一杯を楽しみましょう。隅田川沿いのホテル「LYURO 東京清澄 by THE SHARE HOTELS」1階にあるカフェレストラン「PITMANS」は、テラス席から美しい隅田川の景色が一望できます。「地域の魅力発信」をコンセプトに、パンは蔵前の「chigaya」、コーヒー豆は同じく蔵前の「LEAVES COFFEE ROASTERS」から仕入れています。さらに国内外から厳選したクラフトビールも自慢。合わせて味わいたいのが、ディナータイム一番人気の「BBQプレート」。ビーフステーキやプルドポーク、スペアリブとグリル野菜が盛られたボリューム満点の一品です。
KIYOSUMIクラムチャウダー880円。チガヤブレッド盛り合わせ550円とともに
お酒を楽しんだ後に味わいたいのが、こちらの「KIYOSUMIクラムチャウダー」。フレッシュなアサリや季節野菜がたっぷり入っており、隠し味に白みそが使われています。そのほかワッフルやドーナツなどのスイーツも充実しているのもPITMANSの魅力。一日の終わりをおいしい食事とすてきな景色で締めくくってみては。 いかがでしたか? アートを感じるおしゃれな店が集まる清澄白河エリア。美術館でアートを鑑賞した後は、ぜひのんびりと周辺をおさんぽしてみてくださいね。
PITMANS
ピットマンズ
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クエストルーム 写真:古本麻由未
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