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2023.04.19
蔵前の隅田川沿いにオープン♪ 隈研吾デザインのカフェレストラン「KAWA KITCHEN」
2023年2月に蔵前にオープンした「KAWA KITCHEN(カワキッチン)」。サステナブルをテーマにした「S.(エスドット)」というライフスタイルブランド初の実店舗です。2階は、さまざまな食文化の人が一緒に食事をできることをめざしたカフェレストラン、1階は今まで通販でしか扱っていなかった商品を手に取って購入できるショップになっています。デザインは建築家・隈研吾さん。隅田川沿いの心地よいお店で、ゆったりとした時間を過ごしませんか。
隅田川沿いに立つ、隈研吾さんデザインのお店
流木があしらわれた外壁。今後、看板も登場する予定
下町らしい日本の伝統とモダンなカルチャーが混在する蔵前。 隅田川にかかる厩橋(うまやばし)からほど近いカフェやレストランが集まるエリアに、2023年2月、新たに「KAWA KITCHEN」がオープンしました。 こちらは、「S.(エスドット)」という、使い捨てのプラスチック削減をめざすライフスタイルブランドの初めての実店舗。サステナブルのテーマを引き継いで生まれたカフェレストランです。 デザインは建築家の隈研吾さん。CEOの青木さんがこの立地を気に入り、ぜひ隈さんにデザインしてもらいたいと直談判して、その思いが通じて実現したそうです。
通り沿いに出ている看板を目印に
さまざまな食文化の人が一緒に楽しめるメニュー
「プレーン生どら焼き」と、季節限定の「いちご&酒粕クリーム生どら焼き」の2種880円
メニューは、お米とお茶という日本の代表的な食材と、カリフォルニア料理を融合させた料理がメイン。 人種や宗教が違う、さまざまな食文化をもつ人たちが一緒に食事をできる場所にしたいという思いから、グルテンフリー、ベジタリアン、ヴィーガン、フレキシタリアン、ハラルなどに対応したメニューを提供しています。 カフェメニューでイチオシなのが「生どら焼き」。「プレーン」「アーモンドチョコ&コーヒー」「ピーナッツ&ラムレーズン」、季節限定のテイストの4種があって、2種セットか3種セットが選べます。 通常よりも少し小さめなどら焼きで、あふれるほどの具材をサンドした、ビジュアルもかわいいどら焼きです。 食事メニューは「ファラフェルボールのブッダボウル」がおすすめ。雑穀米の上に、伝承豆とひよこ豆でつくったファラフェルボールをはじめ、ナスと厚揚げのターメリックマリネ、赤カブ漬け、菊芋チップなど盛りつけられ、見た目も鮮やかです。
「ファラフェルボールのブッダボウル」1980円と、スパイスが効いた「ゴールデンラテ」990円。食事とセットのドリンクは100円OFF
店内のあちらこちらにサステナブルな工夫が
右側の窓の目の前は隅田川、左側の窓からは東京スカイツリーや厩橋が見える
イートインのスペースは2階。隅田川に面してと、東京スカイツリーの方向に向かって窓ガラスになっていて、開放的な気分になります。 天井からは、ペットボトルをリサイクルしてつくったスペイン製のランプがたくさん提がり、消防車で使われていた廃棄処理が大変なホースもそのまま天井をデコレーション。
ペットボトルを割いて編んだランプ。形もいろいろ
これまで使われてきた年月を感じる味のある床
床も、傷やペンキの跡が残っていて、廃材をリサイクルしたものだとわかります。 おもしろいのは窓際席のテーブルで、プレスしたプラスチック製品からできているので、それが模様のように見える表面に仕上がっています。
窓際席のテーブルをよく見ると、リサイクルマークを発見
(左)1階の洗面所と(右)2階の洗面所。それぞれ鏡の形が、デザインに合わせて三角と丸になっているのもセンス
また、洗面所のデザインにもすてきな仕掛けが。1階の方は水が自然に流れるように水受けが斜めになっていて、2階の方は寸胴が水受けとして利用されています。 教えてもらわないと気づかないような、サステナブルな工夫が、店内のあちらこちらにされているのがわかります。気づくと心がほっこりしますね。
直接手に取って見られるのがうれしい実店舗
日常生活の無駄に気づかされる商品が並ぶショップ
1階は物販のスペースです。これまで通販で扱っていた商品を、実際に手に取って購入することができます。 従来の歯ブラシより85%以上プラスチック使用量を削減した「竹歯ブラシ」、竹ととうもろこしでできた「ヴィーガンデンタルフロス」、何度も使える「ステンレス舌クリーナー」、グッズの持ち運びにぴったりの「オーガニックコットン巾着」など、環境にやさしいグッズが並んでいます。 ディスプレイ棚や天井、壁、手摺りなどには流木が使われていて、そこにも、コンセプトである地球への思いやりや温かみが感じられますね。
「S.(エスドット)」オリジナルのデンタル関連のグッズたち
今後の進化も楽しみな「KAWA KITCHEN」
キッチンカウンターに並ぶシロップのビン詰め
CEOの青木さん曰く、「お客さまと一緒に、お店を育てていきたい」とのこと。 より隅田川が近くなるテラス席を増設したり、エントランスにお店の看板を設けたり、酵素ドリンクのシロップの中のリンゴを再利用法を考えたり……これからまた、どんなふうに進化していくのか、今後の「KAWA KITCHEN」も楽しみです。
KAWA KITCHEN
カワキッチン
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いちきドーナツ 市来恭子 撮影:依田佳子
Writer
いちきドーナツ 市来恭子
東京在住のフリー編集兼ライター。尾道観光大使・群馬県文化審議会委員。すてきな情報をお届け♪
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