34
2023.07.20
都市型水族館「AOAO SAPPORO」オープン、水槽を見ながらランチやカフェが楽しめる新業態パンバルも
2023年7月20日、大通駅から徒歩3分、狸小路駅から徒歩1分の札幌中心部に開業した複合商業施設「moyuk SAPPORO(モユク サッポロ)」内に、都市型水族館「AOAO SAPPORO」がオープンしました。 「キタイワトビペンギン」や「フェアリーペンギン」など、250種4000点(植物を含む)の生物を展示。また水槽を見ながらランチやカフェ、夜にはバーとしても楽しめる新業態のパンバルも水族館内に誕生しました。
札幌の新しいランドマークに誕生
「AOAO SAPPORO」の名前は、生命が生き生きと繁茂する様子を表す「青々」という単語に由来。札幌という都市のビル内にありながら、海や水の生物たちの豊かな営みに出会える場所をつくりたいという思いが込められています。 “生命のワンダー 〜みえないものがみえてくる〜”をテーマに、生物たちの営みを観察することを通じて、地球の多様性を感じることのできる展示施設を目指しています。
3つのゾーンで構成された館内では、ペンギンなどの生物展示に加え、水族館の裏側であるバックヤードの公開や、広大な海の世界にいるような没入感を味わえるデジタルアート、熱帯の緑が豊かに繁茂するミニ植物園など、“人と水との関わり”に関する複合的な体験を提供します。
【4F】CONNECT 〜人と水の世界をつなぐ〜
水族館の裏側を支えるバックヤードに入り込んで、海水の製造過程や展示生物の健康管理の様子などを間近でみることができる展示ゾーンです。 展示への導入として、水族館という施設の仕組みや役割を知るとともに、水族館で働くスタッフたちの生物たちへの愛情や仕事への情熱を知ることができます。
■LABORATORY / 水の循環のラボ 魚類用1基、ペンギン用1基の計2基の、人工海水を製造するプラントがあります。 直径約1.6メートル、高さ約2.7メートルのプラントでは、一度にそれぞれ約3,000リットルの海水を製造することができ、「AOAO SAPPORO」では、1日に1回、プラントに塩を補充し、海水を製造する計画です。 ここで製造された海水は、「AOAO SAPPORO」の各ゾーンの展示水槽に送られます。
■LABORATORY / 水の生物のラボ 展示生物の健康管理などを行う予備水槽や、生物の餌を調理する様子など、水族館の裏側でおこなわれている生物の育成作業を見ることができるエリアです。 水族館で働くスタッフの姿を間近に見学することで、人と生物の関わりを身近に感じることができます。 展示計画:ニホンザリガニ、エゾトミヨ、キタサンショウウオなど
【5F】SCOPE 〜見えなかった世界を見つめる〜
生物たちの営みを観察することを目的とした展示ゾーンです。 生態系を再現した美しい「ネイチャーアクアリウム」や、本を1ページずつめくるように味わう「ライブラリーアクアリウム」、魚や自然環境に関するミニ図書館併設の「コワーキング」など、生物を観察することによる発見や感動を得ることができます。
■NATURE AQUARIUM / ネイチャーアクアリウム 水草が繁茂する美しい水中景観の中で、小さな生物たちの営みを自然の中のありのままの姿で観察することのできる展示です。 4つの水景に囲まれた凛とした和の空間の中で、かけがえのない自然の大切さを実感しながら、“生きている水槽”の生態系を間近に観察することができます。
■LIBRARY AQUARIUM / 観察と発見の部屋 生物の特徴や魅力(例:ペったんこな形やニョロニョロした動き)にフォーカスし、図書館のように分類された水槽と本がある展示です。 大小様々な 43本の水槽には観察ポイントが書かれており、本を1ページずつ読みすすめていくように、それぞれの生物たちの生きざまのストーリーを追いながら、生物とその生息環境に関する知識を得ることができます。 展示生物に関連する書籍も並べられており、興味が湧いた生物やその生態について、より深く探究することができます。 展示計画:チンアナゴ、ヘコアユ、ミナミトビハゼ、ウミシダ、オオサンショウウオなど
【6F】 COMMONS 〜ひとつの世界を分け合う〜
ペンギンなどの生物たちと同じ空間の中で思い思いの時間を過ごすことができる展示ゾーンです。 展示水槽に加えて、デジタルアートの海や、豊かな緑が繁茂する植物園などが広がる大きな空間で、さまざまな生物たちの気配を感じながら、併設されたパンバルのメニューを片手に楽しく過ごすことができます。
■PENGUINS / ペンギン 両足で“ホップ”して(飛び跳ねて)移動する習性があるキタイワトビペンギンのダイナミックな行動を間近で観察できる展示です。 六角形の展示ブロックを用いた陸場の形状を変化できる世界初の展示システムのなかで生活するペンギンたちと、「人」と「生物」の垣根を超えて、一緒に過ごすことができます。 展示計画:キタイワトビペンギン
■PLANKTON ROOM / プランクトンルーム 泳ぐ力がなく、水の中を漂いながら生活するプランクトンを間近に観察できる展示です。大小様々な16本の水槽にはミズクラゲなどがゆっくりと漂いながら、一定のリズムで拍動する幻想的な空間に、日常を忘れて癒されます。 展示計画:ミズクラゲなど
■BLUE ROOM / ブルールーム 広大な海の世界をデジタルアートで再現した展示です。リアリティあふれる海の生物たちに出会えるストーリーは、幅約20メートルの大型スクリーンに投影されるだけでなく、延床面積約120平方メートルの床にまで投影され、まるで海の中にいるかのような没入感を味わうことができます。
■GREEN ROOM / グリーンルーム 熱帯地方原産の瑞々しい植物が繁茂する展示です。水族館でありながら、植物園のような展示空間では、2メートルを超えるフィカス類の樹木など、20種以上の植物が生い茂り、熱帯地方特有の生命のエネルギーを感じることができます。天井近くまで緑に覆われた空間にはベンチも点在し、リラックスしたひとときを過ごすことができます。 展示計画:フィカス・ベンガレンシス、エバーフレッシュ、リュウゼツランなど
創業75年の老舗ベーカリーが手掛ける新業態のパンバル「シロクマベーカリー&」
「シロクマベーカリー」は、“ホッカイドウ思いのベーカリー”をコンセプトに、北海道産小麦を使用した安心で美味しい商品を提供するパン工房です。 今回、“札幌の中心部に日常使いできる居心地のよい場をつくりたい”という「AOAO SAPPORO」と、“安心で美味しいパンをもっと多くの人に食べてもらいたい”という「シロクマベーカリー」の想いがマッチし、パンとお酒が楽しめる北海道内初のパンバルとして、館内6階に「シロクマベーカリー&」が誕生しました。
道産小麦を使用したクロワッサンに加えて、オリジナルカクテルやビール、地元の素材を利用したバルメニューを用意し、昼から夜までシーンに合わせて利用することができます。 館内は全フロア飲食可能で、お気に入りの水槽を眺めながらゆったりと過ごすことができます。
オリジナルグッズも販売「ミュージアムショップ」
4階のエントランスに併設される「ミュージアムショップ」では、オリジナルグッズを販売するほか、館内展示やイベントと連動し、時期によって異なるグッズを展開します。 ミュージアム要素を兼ね備えたショップは、入館する前から楽しむことができ、退館後には、館内での体験を思い出として持ち帰ることができます。 * * * 詳細は、公式サイトをご覧ください。 札幌中心部の水族館で、水辺の生物たちや大自然の素晴らしさをぜひ体験してくださいね。
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
の人気記事