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2023.08.01
フランス菓子「トロペジェンヌ」を味わう|by PARISmag
毎日の暮らしのなかで少しだけ心が弾むような豊かさをお届けするWEBマガジンPARIS mag(パリマグ)から、『フランス菓子・トロペジェンヌ』をご紹介します。
みなさん「トロペジェンヌ」を知っていますか? 「トロペジェンヌ」とは、フランス南部の町サン・トロペで生まれたスイーツの1つ。 卵とバターをふんだんに使用した丸いブリオッシュ生地にたっぷりのクリームをサンドしで、表面にあられ糖をふったシンプルなフランス菓子です。 今回は、日本ではまだ馴染みの浅い「トロペジェンヌ」が楽しめる、おすすめのお店を4店舗ご紹介します。
本場フランスのトロペジェンヌが味わえる 東京・文京区根津『Les Initiés(レジニシエ)』
東京・文京区根津に佇む『Les Initiés(レジニシエ)』 職人(アルティザン)が作る、フランス食文化とエスプリを伝えるパンとお菓子の店の代表格を目指し、2019年にオープン。 2022年からその理念を継ぐフランス人シェフブーランジェと若きパティシエによる新体制で、リアルフレンチを生み出すべく、今まで以上に品揃えもパワーアップしてリスタートしました。
「トロペジェンヌ」
そんな『Les Initiés(レジニシエ)』で大人気なのが、定番の「トロペジェンヌ」 「フランスにあるクラシックな商品を提供したい」という思いから作り始めたそう。 発売当初は一般的なクレームパティシエール(カスタードクリーム)を挟んでいたそうですが、現在は濃厚でありながら軽いマスカルポーネのバニラクリームを使用。 ふわふわのブリオッシュをさらにしっとりさせるために入れている、キルシュ(さくらんぼから造られる蒸留酒)がアクセントとなっています。
現在は定番の「トロペジェンヌ」のみを販売しているそうですが、季節や時期に合わせてクリームを変えたりもしているとのこと。 「トロペジェンヌ」の他にも、小麦粉・塩・水などの材料はすべてフランス産を使い、全仏バゲットトラディションコンクール優勝のレシピを再現した「バゲットトラディション」と、フランスの発酵バターをたっぷり使った「クロワッサン」がおすすめだそう。 『Les Initiés(レジニシエ)』のトロペジェンヌはもちろん、おすすめのパンと合わせて、根津でフランスを感じてみてはいかがでしょうか?
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Les Initiés
レジニシエ
たっぷりのクリームとバニラアイスをサンドしたトロペジェンヌ 神奈川・鎌倉『北鎌倉お菓子と喫茶マルン』
神奈川県・北鎌倉駅から徒歩3分ほどの場所にある『北鎌倉お菓子と喫茶マルン』 10代の頃からパティシエ修行をし、都内のカフェやレストランで長年にわたり、伝統的なフランス菓子を作り続けてきた店主が1人で営むお店です。 「自身のパティシエ経験やカフェ・レストランでの経験や知識をもとに、おいしいお菓子やドリンクを提供し、地元の方や観光で訪れた方をもてなし、よろこんでもらいたい」という思いで、ずっと夢だった自分のお店を2023年6月にオープン。
「トロペジェンヌ」 ※土日のみの販売
パリのカフェを巡っている際に、初めてトロペジェンヌと出合い、かわいらしさとおいしさに感動したという店主が手掛けるトロペジェンヌは、ミニマフィン型を使って、小さめにかわいらしく焼き上げています。 小さいながらもしっかりとしたブリオッシュ生地に自家製シロップを含ませ、ふんわり濃厚なカスタードクリームと泡立てた生クリームを合わせたクリーム「ディプロマットクリーム」と、バニラの風味豊かなアイスをサンドして、季節のフルーツとともに仕上げています。 さらに、注文が入ってから仕上げているとのことで、できたてのおいしいトロペジェンヌを味わうことができます。
『北鎌倉お菓子と喫茶マルン』では、食事やアルコールも楽しめます。 北鎌倉に遊びに来た際は、『北鎌倉お菓子と喫茶マルン』の「トロペジェンヌ」はもちろん、こだわりのフランス料理やドリンクも楽しんでみてくださいね。
北鎌倉お菓子と喫茶マルン
季節のフルーツやベトナムコーヒーを使用したトロペジェンヌ 大阪府・池田市『gruppetto(グルペット)』
大阪府池田市に2020年8月にオープンした『gruppetto(グルペット)』 築43年の元レストランの建物をフルリノベーションしたベーカリーです。季節の食材をふんだんに使った約100種類のパンや焼き菓子が店頭に並びます。 自家製酵母や国産小麦を使用し、低温長時間発酵で小麦の甘みを引き出した、もっちりとした生地のパンたちが特徴。 そんな『gruppetto(グルペット)』には、さまざまなトロペジェンヌメニューが並びます。
「ベトナムコーヒーゼリーのトロペジェンヌ」
こちらのトロペジェンヌは、「ベトナムコーヒーゼリーのトロペジェンヌ」 ベトナム産のコーヒー豆を使用したコーヒーゼリーと練乳&ベトナムコーヒーのクリーム、純生ホイップクリームをブリオッシュにサンド。 甘くて濃厚とも言われるベトナムコーヒーが口の中で再現されるよう。
期間限定の「岡山県たんぽぽ農園のシャインマスカットのトロペジェンヌ」
他にも、「岡山県たんぽぽ農園のシャインマスカットのトロペジェンヌ」や「宮崎県産マンゴーのトロペジェンヌ」など、季節の果物を使った期間限定のトロペジェンヌメニューも展開。 『gruppetto(グルペット)』のトロペジェンヌは、バターを折り込んだフワリとして口溶けの良いブリオッシュとの相性を考慮して、季節のフルーツ、たっぷりとしたクリームを複数組み合わせて味の変化をもたせ、食べ飽きないようこだわっているそう。 「他店では買えないここだけにしかないパンや焼き菓子で、ほんの少しでも幸せを感じて欲しい」 そんな想いがこもった『gruppetto(グルペット)』のトロペジェンヌをぜひご賞味ください。
gruppetto
グルペット
季節限定!山形県産「紅さやか」を使用したおすすめのトロペジェンヌ 山形県山形市旅篭町『eigyokudo Café gura店』
山形県山形市旅篭町にある『eigyokudo Café』は、山形の老舗和菓子店『榮玉堂』の8代目がプロデュースするお店です。 『本店 榮玉堂』からすぐ近くにあった、岩蔵を使った歴史ある建物を改装して、2023年2月にオープン。 お店のコンセプトは、「生活に寄り添った商品を提供する」 そのなかで、老舗和菓子店『榮玉堂』の新しい挑戦として「パン」を選んだそう。
「レモン トロぺジェンヌ」 ※期間限定メニュー
『eigyokudo Café』の「トロペジェンヌ」は、現在「レモン」「サクランボ」などの季節限定メニューを展開。 果物との相性を良くするために、クリームは重たくは作らず、素材の味を活かせるように3種類のチーズをブレンドして作っているとのこと。 「レモン トロぺジェンヌ」は、バターたっぷりのやわらかリッチなパン生地に、自家製のレモンシロップ、レモンクリームを挟んでいます。 ワッフルシュガーがふられて焼き上げるので、ふわっとした生地にシャリっとした食感のアクセントが絶品。 暑くなるこの季節に食べたくなるレモンの爽やかな香りと味が贅沢に香るクリームが口いっぱいに広がります。
「さくらんぼ トロペジェンヌ」 ※期間限定メニュー
山形県と言えば、さくらんぼ。 こちらの「さくらんぼ トロペジェンヌ」は、6月が旬となる山形県産「紅さやか」を煮詰めて作ったさくらんぼジャムとクリームをたっぷりサンドしたトロペジェンヌ。 「レモン トロペジェンヌ」とは違った、より甘みのあるトロペジェンヌが特徴です。 「季節によって商品もガラッと変わる時もあるので、季節ごとにお店を楽しんでいただきたい」という思いがあるのだそう。 そんな『eigyokudo Café』では、看板商品の「クロワッサン」や「チーズケーキ」、コーヒーもおすすめ。 季節のトロペジェンヌメニューと合わせて、『eigyokudo Café』の空間や独自のメニューをゆったり楽しんでみてください。
eigyokudo Café gura店
*** お店によって、さまざまな味わいやこだわりが楽しめるトロペジェンヌ。 トロペジェンヌを知らなかった方も虜になること間違いなし。 自分好みのトロペジェンヌをぜひ味わってみてください。
イラスト:aya.m
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