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2024.04.02
お花見帰りに立ち寄りたい♪水の都・大垣に生まれた新たな憩いのスポット「船町ベース」
岐阜県大垣市は、街中のいたるところに井戸水が湧き出る水の街。市内を流れる水門川は揖斐川を経て伊勢湾へとつながっていて、かつては人や物資が行き交う交通の要所でした。江戸時代の俳人・松尾芭蕉が旅しながら作り上げた「奥の細道」の終着地としても知られています。そんな歴史ある水門川のたもとにこの春、新スポットがオープンしました。大垣の美味しいものとも出会える、憩いの場所をご紹介します。
かつて川湊として栄えた土地に、再びにぎわいを
「船町ベース」は、かつて川湊として多くの人が行き交った歴史を持つ船町にこの春オープンした、大垣の魅力を発信する交流施設。周辺には「奥の細道むすびの地記念館」や水門川沿いの遊歩道「四季の路」があり、春は「芭蕉まつり」や「舟下り」などが行われる、大垣観光の拠点となる場所です。
老舗和菓子店が復活。大垣で愛される、ほっこり優しいお菓子
この「船町ベース」には2つの店舗があり、その一つが和菓子店「シン・金蝶堂」。5年ほど前に閉店してしまった150年以上の歴史を持つ和菓子店「金蝶堂總本店」を復活させ、店の名物であった「金蝶饅頭」と新しい商品「こぼれどら焼き」の2つを看板商品として販売しています。
店内には「金蝶堂」の初代・すゑさんの銅像も
この「金蝶饅頭」には150年以上の歴史があると伝えられます。「金蝶堂」の初代・吉田すゑさんが、大垣藩家老に菓子作りの熱意が認められ、蝶の形をしたかんざしを賜ったことから「金蝶饅頭」と名付けたのだそう。地元で昔から愛されてきた饅頭のルーツともいえる味が復活したということで、大垣の人々からも注目を集めそうです。
新たな名物にと各地で修業し作り上げた「こぼれどら焼き」
大垣らしいグルメを取り揃えて。憩いのひとときを
「芭蕉むすび膳」(おむすびの金額+300円)
もう一つのお店「船町ベースカフェ」は、「奥の細道」のむすびの地、ということで岐阜食材を使ったさまざまなおむすびとコーヒーを提供するスタンドカフェ。おむすびのお米は美濃のブランド米「ハツシモ」を使用し、飛騨牛や奥美濃古地鶏など、地元の美味しいものを具材にしています。大垣の地下水は美味しいことで有名で、米を炊くのも、コーヒーを淹れるのもすべて井戸水を利用しています。
「揚げオダマキ」(200円)と「船町ブレンドコーヒー」(500円)
春は桜が見ごろに。川沿いを歩きながら立ち寄ってみては
「四季の路」など川沿いを中心に4月上旬は桜が見ごろになり「船町ベース」の周辺はお祭りなども開催され、多くの人でにぎわうシーズンになります。水門川を舟下りできるイベントなども開催され、水の都ならではの風情を味わうことができますよ。ぜひ「船町ベース」を拠点に大垣を満喫してみてくださいね。
船町ベース
フナマチベース
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田口真由美
Writer
田口真由美
好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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