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2024.04.15
紅茶工房&カフェ「TEA FACTORY 如春園」で小田原生まれの和紅茶やカレーランチを味わおう
江戸時代、たくさんの旅人が行き来していた、小田原市の旧東海道沿い。箱根板橋駅から徒歩3分の場所に「TEA FACTORY 如春園(じょしゅんえん)」はあります。こちらは、築90年のもとお豆腐屋さんをリノベーションした、紅茶工房併設の古民家カフェ。ゆるやかな時間が流れる店内で、小田原生まれの和紅茶や、お茶で炊いたご飯&南インドの味にこだわるスパイスカレーを楽しめます。
地元に愛されたお豆腐屋さんが紅茶工房&カフェに
味わい深い「とうふ」の看板が目印
小田原駅の一駅お隣り。箱根板橋駅から徒歩3分の場所に、「TEA FACTORY 如春園」はあります。お店があるのは、歴史的建造物が多く集まる旧東海道沿い。周囲の景観に溶け込むように、ひっそりと佇んでいます。 建物は、地元で100年以上愛された下田豆腐店をリノベーション。お茶農家の「如春園」が、お茶のおいしさを広めようと、2020年にティーファクトリー(紅茶工房)を併設したカフェをオープンさせました。
歴史上価値の高い建物として「歴史的風致形成建造物」にも認定された
お豆腐をつくっていた土間が紅茶工房に
ガラス製の引き戸越しに紅茶工房を見学できる
風にはためく暖簾をくぐって、店内へ。入ってすぐ左手には、紅茶工房があります。中をのぞくと、珍しいお茶を作るための機械がずらり。 壁には「如春園」が愛情たっぷりに育てた、小田原生まれの「こゆるぎ紅茶ができるまで」の流れをまとめた説明書きも。
ゆったりとしたジャズが流れるレトロな店内
組子細工の欄間が印象的なカフェスペース
奥へ進むと、昭和をぎゅっと凝縮したようなレトロな空間がお出迎え。築約90年の古き良き日本を感じながら、ほっとひと息つけます。 和の雰囲気を残した店内は、懐かしさとモダンさを感じられ、つい長居したくなります。
店主の小倉友哉さんと奥さまの純子さん
お店を切り盛りするのは、小倉さんご夫婦。もともと友哉さんは、旅行会社に勤務し、海外を飛び回っていた異色の経歴の持ち主。紅茶の本場インドやスリランカで紅茶のおいしさに魅了され、今から10年前に、東京からのどかで穏やかな小田原に移住し、お茶づくりをスタートさせました。 カフェのランチタイムでは、そんな友哉さんがつくる、南インドの本格スパイスカレーを提供。パティシエの経験を持つ純子さんがつくるお茶のスイーツも、人気を集めています。
和紅茶を飲み比べ、お茶の愉しみを知る
「こゆるぎ紅茶」夏摘み茶、春摘み茶(各600円~)
ドリンクのおすすめは、小倉さんが丹精込めて育てた「こゆるぎ紅茶」。春摘み茶と夏摘み茶、それぞれ用意しており、飲み比べて楽しむのにぴったり。 薄い色の春摘み茶は、渋みが少なく、クリアな味わい。太陽の光をしっかり浴びて育った夏摘み茶は、コクのある風味とまろやかな甘みがあります。
南インドのスパイス香るカレーに舌鼓♪
「スペシャルミールス」カレー3種(1600円)
ランチのメインは、スパイス香る南インドカレー。中でも人気なのが、「如春園」のお茶で炊いたご飯と本日のカレー、季節の野菜を使った副菜が一度で楽しめる、豪華なワンプレートのカレーです。 プレートの上には、カレーが3種類、副菜が6~7品も並び、目にも鮮やか!本場直伝のカレーはもちろん、バラエティ豊かな副菜もすべて自家製です。 美しく仕上げられており、崩すのがもったいないほどですが、混ぜ合わせながら味の調和を楽しんで。ひと口ごとに、また違ったおいしさに出会えます。
「本日のデザート」お茶付き(+1000円)
食後にぜひ味わいたいのが、「如春園」のお茶をつかったデザート。定番の「お茶のバスクチーズケーキ」は、ファンが多い人気の逸品。食べてみると、わずか数秒で、溶けてなくなっていく口溶けの良さにびっくり。芳醇なお茶の風味と濃厚なクリームチーズが混ざり合い、いくらでも食べられそうなおいしさです。 ケーキに使用するお茶は、ほうじ茶だったり、抹茶だったり。その日によって変わるのも魅力です。
店頭では、「如春園」のお茶やこだわりのカレー粉、地元作家さんがつくるおしゃれな雑貨などを販売。お時間のある方は、お気に入りを探してみてくださいね。 小田原の新しいランチスポットとして話題を集める「TEA FACTORY 如春園」。二度三度と足を運びたくなる名店で、ゆったりとおいしい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
TEA FACTORY 如春園
ティーファクトリージョシュンエン
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安藤美紀
Writer
安藤美紀
湘南を拠点に全国を旅するフリーライター。執筆した記事は1000以上。温泉の資格も複数保持。
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