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2024.06.01
陶芸体験と森のテラスのピクニックが楽しめる♪「桃林」での非日常の休日
佐賀県武雄市、黒髪山の麓にある森の中で、小さくてかわいいお店を発見しました。武雄焼の陶芸工房「桃林窯(とうりんがま)」がプロデュースするカフェ&陶芸ギャラリーです。水と緑に囲まれたテラスもあるので、天気のよい日は、森林浴をしながらカフェタイムが楽しめます。陶器づくりとバスケット入りのランチをセットにした陶芸体験もおすすめです。

土のぬくもりと手になじむフォルム、ナチュラルな色味が魅力の武雄焼

雑木林の間にのびる坂の途中に、白壁の建物が建つ
JR佐世保線三間駅から車で10分ほど、田園地帯の一角に「桃林」はあります。通りから坂の私道をのぼった森の中にひっそりと佇む山小屋風の建物は、隠れ家のような趣。何かすてきなものに出会えそうで、好奇心が湧いてきます。

建具や窓枠、家具などに古材を用いた店内にはクラシックが流れ、どこか懐かしい雰囲気
お店は、陶芸家・吉田求さん・嘉代子さん夫妻が営むカフェ&陶芸ギャラリー。とくにショップとカフェを仕切ることなく、テーブルや椅子のまわりに、まるでインテリアの一部のように求さん作のうつわが並べられています。訪れた人は、お茶や食事を楽しみながら、気に入ったうつわがあればお持ち帰りできる。そんなのんびりとした時間が過ごせる空間です。

白い粉引きをほどこした茶器。ころんと丸い形がかわいい急須(11000円)と湯のみ(4000円)
桃林窯は、磁器メーカーの造形デザイナーだった吉田求さんが、1991年に開いた武雄焼の工房です。棚には、土味のある素朴で日常の暮らしをより楽しませてくれる陶器を品ぞろえ。ふんわりとあたたかみのある粉引や刷毛目、素地の色味を生かした焼締めなど、伝統技法に求さんの感性を吹き込んだうつわは、和食にも洋食にも使い勝手のいいデザインが魅力です。

しのぎを入れた青織部のティーポット(15000円)に、葉っぱ模様の彫りものをほどこしたカップ&ソーサー(6500円)
研究熱心な求さんは、土や焼く温度、釉薬の配合など、あれこれ試しながら、新しい作風づくりにも取り組んでいます。近頃は織部焼をリスペクトした美しいグリーンのアイテムもラインナップに加わりました。

28種類のスパイス&ありたどりのうまみが効いた薬膳カレーが美味

航空会社で元CAをしていた嘉代子さんが、各国のカレーを食べ歩いて創作したという薬膳カレーは辛味のあとにくるフルーティーな味わいが印象的
カフェは、妻・嘉代子さんの担当です。おすすめメニューは1日8食限定の「カレーランチバスケット」(予約制)。地元の「ありたどり」に、カルダモンやガラムマサラなど28種類のスパイスや、玉ねぎ、りんごといった野菜やフルーツをたっぷり加え、4日間煮込んだ創作薬膳カレーが主役です。このほかセットのサラダ、小鉢、デザート、ドリンクをバスケットに詰めてくれます。 もちろん、食器類は桃林窯のもの。実際に食事をしながら、使い勝手を試せるのがいいですね。

森の入り口にあった、小さな案内版
もし訪れた日が、気持ちのいい陽気なら、ぜひ屋外に設けられたテラス「森のカフェ」へ。バスケットに詰めてくれた料理をもってでかければ、ちょっとしたピクニック気分が味わえますよ。ショップから歩いて1分ほどの近場ですが、周囲は木々に囲まれ、ウッドデッキのテラスからは池が眺められます。

春、秋はもちろん、夏も比較的涼しく、居心地のいい環境

チラチラと揺れる木漏れ日の中で、カフェタイムを楽しむ

ランチ付き陶芸体験で、マイカップをつくりましょう♪

体験は午前10時から15時まで。時間の変更は応相談
「桃林」では、陶芸のワークショップと「カレーランチバスケット」をセットにした「バスケットランチ付き陶芸体験」を受け付けています。午前中と午後それぞれに小さいぐい吞みとマグカップを作陶し、つくったうつわは焼成して約2か月後に郵送してくれます。2名以上からの予約制で、一人12000円(送料別途)。 木々に囲まれた森の中での陶芸とピクニックが体験できるメニューは、非日常の休日を楽しむのにぴったり。長崎新幹線の乗降駅となる武雄温泉駅からは車で20分ほどの立地です。近くを訪れた際は、ぜひ訪れてみてくださいね。

桃林窯
トウリンガマ
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文:コガユミコ 撮影:保志俊平
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