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2025.02.16
旅先で読書の世界にどっぷり浸かれる♪本を読むために泊まるブックホテル7選
本を読みたいけれどなかなか時間がない、思う存分読書に没頭したい……。そんな本好きさんにおすすめしたいのが、近年注目を浴びているブックホテルです。今回は、それぞれのコンセプトを持ち、独自の感覚で選んだ蔵書を携えるホテル7選をご紹介します。 お気に入りの本を持ち込むも良し、ホテルの本棚を訪れて今まで手に取ったことのない一冊との出会いを楽しむも良し。「本を読むために宿に籠る」という、新しい宿泊スタイルの提案です。日常生活を離れ、旅先のホテルでじっくり本に向き合ってみませんか?
【名古屋】「旅」と「ミステリー」を中心に約3000冊の本をラインナップ「LAMP LIGHT BOOKS HOTEL Nagoya」
読書するために泊まるホテル「BOOK HOTEL 京都九条」
旅先で、一冊との偶然の出会いを「くろしお想」
多くの文化人が訪れ、緑と湯治に癒された宿「三木屋」
泊まりたい部屋を選ぶように、読みたい本を選んで泊まる「BUNSHODO HOTEL」

【名古屋】「旅」と「ミステリー」を中心に約3000冊の本をラインナップ「LAMP LIGHT BOOKS HOTEL Nagoya」

本好きな人が心地よく過ごせる空間。書籍に関連する雑貨も取り扱っている
名古屋の中心部にあり、24時間灯りが消えることのない書店「ランプライトブックス」。旅やミステリーをテーマにした本を中心に、およそ3000冊のラインナップを取りそろえています。普通の本屋としても利用できますが、“本の世界を旅するホテル”をコンセプトに掲げた併設のホテルに宿泊すれば、店頭の本を部屋で読んでもOK。手放したくない一冊はそのまま購入することも可能です。 客室は調光可能な間接照明とリーディングランプ、オットマン付きのソファなど、本を快適に読める環境が整っています。緑豊かな公園に隣接しているので、にぎやかな街中とは思えないほど閑静なロケーションなのもうれしいポイント。ホテルの1階にあるカフェでは、本を読みながら片手で食べられるミニバーガーやスナックメニューを楽しめます。

読書に疲れたら気分転換できる、バルコニー付きの部屋も人気

朝食はカフェや客室で食べられるブレックファストメニューがある

ランプライトブックスホテル名古屋
ランプライトブックスホテルナゴヤ
「ランプライトブックス」は名古屋だけでなく、札幌・福岡にもあるので、こちらもぜひチェックしてくださいね。
「ランプライトブックスホテル福岡」の記事はこちらから

読書するために泊まるホテル「BOOK HOTEL 京都九条」

1階ロビーにズラリと並ぶ2000冊の蔵書は自由に閲覧可能
地下鉄烏丸線九条駅から徒歩3分、JR京都駅から徒歩7分。小学館が全面協力した「BOOK HOTEL 京都九条」は、観光にも便利な好立地です。“読書するために泊まるホテル”をコンセプトに、2000冊を超える蔵書がテーマ別に並びます。棚にそろえられた本には、それぞれ選書した担当者からのおすすめのコメント付き。本好きの本気が詰まったホテルです。 「本で遊ぶ」をテーマにしたコンテンツとして、エントランスでは毎日20〜24時までナイトライブラリーを開催。照明を暗くした幻想的な雰囲気の中で読書が楽しめる、非日常的な空間が広がります。客室はお篭りステイにぴったりなコンパクトなつくり。京都観光を楽しむだけでなく、旅の疲れを読書タイムで癒したい人におすすめです。

インテリアのように本が飾られたフロントは見るだけで心躍る

読書に専念できる落ち着いた雰囲気の客室

BOOK HOTEL 京都九条
ブックホテルきょうとくじょう

旅先で、一冊との偶然の出会いを「くろしお想」

白浜の自然のテクスチャーに囲まれたロビー。やわらかな日差しが心地良い
“五感で感じるリトリート旅”を提唱する「くろしお想」。日本三古湯の一つ、南紀白浜温泉は源泉掛け流しで、伝統工芸や地産地消にもこだわった温泉宿です。ロビーライブラリーに並ぶのは、宿から徒歩5分の場所にある本屋「ivory books」の本のプロが選んだ特別な100冊。書くこと、暮らし、アートがテーマの本を中心に、普段なかなか手にしない意外な一冊に出会えます。 白浜の風景を切り取った大きな窓の客室は、余計なものを削ぎ落としたミニマムな空間。地元で育てられた井草の匂いが心地良い畳の部屋でゆったりと過ごすのはもちろん、木の香りに包まれ、太陽の光がたっぷり入るロビーで読書にふける時間も格別です。

木の香りに包まれたライブラリーには独創的な選書が並ぶ

外の世界から遮断され、何にも邪魔されない客室
くろしお想予約はこちらから

くろしお想
くろしおそう

多くの文化人が訪れ、緑と湯治に癒された宿「三木屋」

ライブラリーラウンジに置かれているのは、その名も「本を読みたくなる本棚」
小説の神様と呼ばれた文豪・志賀直哉が、足繁く通った創業300年の日本旅館「三木屋」。「滞在中は時間を忘れてゆっくり過ごしてほしい」という宿の想いから、ライブラリーラウンジが設置されています。棚に並ぶのは、かつての逗留者たちが書いた名作から装丁の本、作家の旅本、写真集など、さまざまなジャンルの本が約250冊。選書はブックディレクターの幅允孝氏が手掛け、ゆったりとしたソファと落ち着いた照明で一日中いても飽きない空間です。 当宿で『城の崎にて』を執筆した志賀直哉ゆかりの客室からは、『暗夜行路』に描かれた300坪の美しい日本庭園を望むことができます。開湯1400年の名湯掛け流しの温泉も堪能できる、国登録有形文化財の宿です。

にぎやかな温泉街から一歩足を踏み入れると、閑静でゆったりとした時が流れる

志賀直哉ゆかりの客室は、宿泊者のみ見学可能

登録文化財の宿 三木屋
トウロクブンカザイノヤドミキヤ

泊まりたい部屋を選ぶように、読みたい本を選んで泊まる「BUNSHODO HOTEL」

寄贈(ドネーション)から始まる、本でつながるアーカイブホテル
「BUNSHODO HOTEL」は、かつて書店だった「文照堂」の跡地に建てられたホテルです。本屋としての役割を受け継ぎながら、滞在も楽しめる場所へと生まれ変わりました。このホテルでしか味わえないのが、「本に泊まる」という滞在プラン。宿泊の予約時にテーマ別に選書された本のセットを選ぶと、客室にあらかじめ数冊の本が用意されるシステムです。 選書しているのは、福岡近郊にあるさまざまな書店のキュレーターたち。客からの寄贈本も多く並び、本が人と人をつないでいくというねらいが込められています。客室はベッド1台が置かれた個室のほか、家族や友人など数人で過ごせる2段ベッドの部屋もあるので、気の合う仲間たちと読書を楽しむのも良さそうですね。

ラウンジでは“本と過ごす”をテーマに、定期的に読書会や古本市も開催

本を寄贈する際は、「この本を通して伝えたいこと」をカードに記入して添える

BUNSHODO HOTEL
ブンショウドウホテル

朝から晩まで本に浸れる「泊まれる図書館 暁」

伝統的な日本家屋は、読書に没頭するのに最適な落ち着いた空間
温泉地の路地裏にひっそりとたたずむ築110年の古民家。「泊まれる図書館 暁」に宿泊できるのは1日1組限定で、約1400冊の本は九州の“本好き”たちによって選ばれました。「自宅の本棚にずっと置いておきたい」をテーマにセレクトされ、選出者の本への思い入れもメッセージとして添えられています。 また、宿泊時の入浴は、近くの温泉街の立ち寄り湯を利用します。人肌より少し温かい、とろりとした泉質のぬる湯で、”美人の湯”や”秘湯”とも呼ばれる山間の温泉地です。湯けむりと豊かな緑に囲まれた地で本を広げながらのんびり過ごし、よく温まった体を布団に潜り込ませながら本と一緒に眠りにつく……。夢のような時間が流れます。

やわらかな陽だまりの中で、本を読みながらウトウトするのも最高の時間

備え付けの浴衣を持って、古湯温泉街の立ち寄り湯へ
泊まれる図書館 暁
トマレルトショカンアカツキ

温泉と読書を思う存分愉しむための宿「蓼科親湯温泉」

明治、大正、昭和史に彩りを添えてきた、日本の文豪たち。束の間の休息とひらめきを求め、お気に入りの温泉宿に足繁く通った作家も少なくありません。居心地のよい空間と、身も心も癒す名湯が、歴史に残る作品を生み出す源となったのです。 そんな文人たちに愛された温泉宿の一つが、長野県茅野市にある「蓼科親湯温泉」。創業は大正15年、およそ100年前から続く歴史ある老舗旅館です。そして、2019年のリニューアルオープンを機に造られたのが、文化の発信地であった名残を受けたライブラリーラウンジ。本好きにはたまらない時間が流れます。



蓼科 親湯温泉
タテシナシンユオンセン
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ナガシマエミ
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