4/13-9/1|青森でつらなるアート体験「AOMORI GOKAN アートフェス 2024」
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4/13-9/1|青森でつらなるアート体験「AOMORI GOKAN アートフェス 2024」

青森県では、現代美術を楽しめる5つの美術館・アートセンター(青森県立美術館、青森公立大学 国際芸術センター青森、弘前れんが倉庫美術館、八戸市美術館、十和田市現代美術館)によるアートフェス「AOMORI GOKAN アートフェス 2024」を、2024年4月13日~9月1日の期間開催しています。 初開催となる2024年度のテーマは「つらなりのはらっぱ」。アートを起点に県内各地域にある自然や食、建築など豊かな文化に触れることを通じて、青森の魅力を発見することができますよ。 メイン画像:蜷川実花 《Sanctuary of Blossoms》 2024 年

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「つらなりのはらっぱ」に込めた想い

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「はらっぱ」と聞いて思い浮かべる風景は人それぞれ違うように、青森には「はらっぱ」にたとえられる、個性豊かな5つの現代美術を扱う館が揃っています。 「はらっぱ」は目的をもって行くところではなく、訪れることでなにかに出会い、なにかが起こる、特別だけれど日常とも地続きの場所です。そこは、訪れては去っていく人間、動物、植物などの訪問者たちが関係する境界上に位置し、日々思い思いの活動が繰り広げられる場とも言えます。

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青木淳 《つらなりのはらっぱ のための壁》2024年

アートフェスのテーマ「つらなりのはらっぱ」には、5つの美術館やアートセンターがまさに「はらっぱ」のように機能し、それぞれの個性的な活動のつらなりから新たな関係性が紡がれていくようにとの想いが込められています。 5館それぞれの 「つらなりのはらっぱ」を通して、これまでにない風景がいま、ここに立ち上がることを目指しています。 **** ここからは、ことりっぷ編集部が注目するアート作品をピックアップしてご紹介していきます。

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青森公立大学 国際芸術センター青森「currents / undercurrents -いま、めくるめく流れは出会って」

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岩根愛《The Opening》2024 年

「現在」という意味をもちながら、海流や気流をはじめとして、ある一定の方向に動く水や空気、電流などの変わり続ける流れを示す「current」と、表面や他の流れの下にある目に見え難い流れや暗示を意味する「undercurrent」をキーワードとして、ある場所とかかわり合いながら表現をつむぎ出す国内外のアーティスト、そして青森ゆかりの表現者たちによる作品が集います。 前期と後期の出展作家は同じですが、会期半ばで展示替えをし、異なる2 つの展覧会を行うことで、一回限りでない場所への働きかけや、変化し続ける「いま」をこの場に取り込むことを試みます。 それぞれの表現が発生させる流れや渦のようなものが、出会い交差することで、また新たな流れや渦を無数に生成させていく…実験的なアプローチを通して、私たちの現在地を問う企画です。 前期:2024年4月13日~6月30日 後期:2024年7月13日~9月29日 [参加作家]ジュマナ・エミル・アブード、青野文昭、岩根愛、是恒さくら、工藤省治、光岡幸一、中嶋幸治、澤田教一、鈴木正治、ロビン・ホワイト 、アイヌの衣装(青森市教育委員会所蔵/後期のみ展示)[会場構成]山川陸

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弘前れんが倉庫美術館「蜷川実花展 with EiM: 儚(はかな)くも煌(きら)めく境界 Where Humanity Meets Nature」

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蜷川実花 《Sanctuary of Blossoms》 2024 年

展覧会「蜷川実花展 with EiM:儚くも煌めく境界」は、写真家・映画監督の蜷川実花が、データサイエンティストの宮田裕章、セットデザイナーのEnzo、クリエイティブディレクターの桑名功らと結成したクリエイティブチーム・EiM との協働により実現する大規模な個展です。 うつろう時間やながれゆく季節の境界を超える壮大なインスタレーションを発表するほか、蜷川が弘前をはじめ、日本各地で撮影した桜の写真など、人の手とまなざしに育まれた花や木々を捉えた作品群を紹介します。 展覧会を通じて、人間と自然とが築いてきた関係性を浮かび上がらせ、それぞれが住まう土地の自然やその背景にある文化、歴史を新たな視点から捉え直す機会となることを目指します。 期間:2024年4月6日~9月1日 [参加作家]蜷川実花 with EiM[Eternity in a Moment ]

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十和田市現代美術館「野良になる」

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展示風景(丹羽海子、䑓原蓉子)

近代が生み出した自律した主体としての「人間」を見直し、そこから排除された存在や思考に目を向けます。私たちの思考を規定するさまざまな二項対立的な枠組みの境界を撹乱しつつ強かに——野生でも飼われるのでもなく野良のように——息づくあり方や物語に出会うことになるでしょう。 日本とアメリカにルーツを持ち、トランスジェンダー女性として生きるあり方を彫刻で表現する丹羽海子、学校教育を離れ、独学でドローイングを柔らかいウールへと変換し風景を描く䑓原蓉子、品種改良や養殖といった人間のコントロールと動植物の生の関係を取り上げ、映像や料理の作品を作る永田康祐、ブラジルに植民地時代以前から伝わる知識をもとに、植物と人間の関係を問い直す作品を制作するアナイス・カレニンなど、多様な視点から自然を捉える若手アーティストの表現を紹介します。 期間:2024年4月13日~11月17日 [参加作家]丹羽海子、䑓原蓉子、アナイス・カレニン、永田康祐

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青森県立美術館「かさなりとまじわり」

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井田大介《Synoptes》2023年

青森県立美術館を設計した青木淳氏が提唱した「原っぱ」論を援用し、展示室のみならず、コミュニティギャラリーやワークショップエリア、屋外ヤードなども展示やプロジェクトに活用。展示室を含めた諸室をそれぞれの「原っぱ」に見立て、館内外の至るところでアートを発見、鑑賞、体験できる場を設けることで、美術館全体に大きな「つらなり」を生み出しています。「展示室で展覧会を見て、ショップやカフェに立ち寄って帰る」だけでなく、県立美術館というひとつの街を自由に散策しながら、建築×アートの魅力を美術館全体から体感することができます。 テーマは「かさなりとまじわり」。美術館を構成する特徴的な各空間が「かさなり」、いくつかのコンセプトに沿って作品がインストールされることで、青森の自然と人間の「まじわり」、死んだものと生きているものの「まじわり」、現代社会のありようとこれから未来を切り拓いていく人たちとの「まじわり」の諸相を浮かび上がらせていきます。 前期:2024年4月13日~6月23日 後期:2024年7月6日~9月29日 [参加作家]原口典之、吉田克朗、 吉田榘子、大森裕美子、大森記詩、吉田有紀、青秀祐、 Virtualion、吉田謙也、室谷心太郎、KOYA、糸虫、Nakaya、豊川茅、窪田梨絵、算用子綺香、宮野春香

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八戸市美術館「エンジョイ!アートファーム!!」

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5 人のアーティストたち (左から磯島、東方、漆畑、しばや まいぬ、蜂屋)

八戸市美術館では、美術館のコンセプト「出会いと学びのアートファーム」を体現する企画を実施しています。展覧会やプロジェクト、コミュニケーションを種として、そこに訪れた人々が得る出会いや学びが栄養となり、それぞれの感性や創造力が育まれる。美術館は、その畑(ファーム)として、多様な活動の土壌となり、まちの未来を創造していきます。 そんな美術館を象徴する空間「ジャイアントルーム」で、八戸を拠点に活動する5人のアーティストが、来館者と共につくり、楽しむプロジェクトを展開。作品を鑑賞したり、絵を描いたり、トークプログラムに参加してみたり、ジャイアントルームに滞在するアーティストと交流したり……。絵画や版画、写真、ダンスなど、多様なジャンルで日々繰り広げられる活動により、来館者とアーティストがこの場で出会い、関わり合うことで、まるで畑に蒔いた種のようにどんどん育っていくことを期待しているのだとか。 期間:2024年4月13日~9月1日 [参加作家]磯島未来、漆畑幸男、しばやまいぬ、蜂屋雄士、東方悠平

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* * * 詳細は、公式サイトをご覧ください。 それぞれの館の特徴を活かした新しい形のアートフェスを、この機会にぜひ体験してくださいね。

AOMORI GOKAN アートフェス 2024「つらなりのはらっぱ」

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青森県立美術館、青森公立大学 国際芸術センター青森 、弘前れんが倉庫美術館、八戸市美術館、十和田市現代美術館

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