【東伊豆】鮮やかな緑とシルエットが美しい「大室山」

お椀を伏せたような独特のシルエットが目を引く「大室山（おおむろやま）」は、伊豆東部火山群のひとつで、国の天然記念物。春先の伝統行事・山焼きでも知られます。 山の保護のため、徒歩登山は禁止。標高580ｍの山頂までは登山リフトで空中散歩を楽しみながらのぼります。噴火口沿いに約1kmのハイキングコースが設けられ、お鉢めぐりも。天気がいい日は伊豆七島・富士山・箱根・天城連山などを見渡す大パノラマを楽しめます。

【西伊豆】エメラルドグリーンにうっとり♪「堂ヶ島・天窓洞」

撮影：KOICHI NAKAI

美しい海に奇岩が並び、“伊豆の松島”とも呼ばれる絶景の宝庫、西伊豆・堂ヶ島。なかでもぜひ訪れたいのが、国の天然記念物「天窓洞（てんそうどう）」です。 凝灰岩が長い年月をかけて海水に侵食されて洞窟になり、やがて天井が抜け落ちてできた大自然の芸術。洞くつめぐりの遊覧船にのれば、天井から光が降り注ぐ様子を海上から間近で見られ、遊歩道で上から覗くこともできます。

撮影：KOICHI NAKAI

【中伊豆】ペリー来航の時代に誕生した世界遺産「韮山反射炉」

撮影：KOICHI NAKAI

江戸時代末期に造られた幕府直営の大砲鋳造施設「韮山反射炉（にらやまはんしゃろ）」。1864年まで西洋式の大砲を鋳造しました。実際に稼働した反射炉としては国内で唯一、現存。国指定の史跡で、「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産にも登録されています。 2本の塔は高さ15.7ｍ。現地申込み可能なガイドツアーもあり、内部も見学できます。近くに展望台も。富士山との“ダブル世界遺産”をぜひ一枚の写真に収めましょう。

**** いかがでしたか？連載「ニッポンいいとこ案内」では、日本全国の旅の目的地にしたいスポットを順次紹介予定。楽しみにしていてくださいね。