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2024.09.20
「八百熊川」に泊まって感じる“質素という贅沢”!暮らすように過ごす穏やかなひとときを
熊川宿の歴史的な風景の中に佇む、1日4組限定の古民家宿「八百熊川」。ここでは日常の喧騒を忘れ「質素という贅沢」を存分に体験できます。華美な演出を超えて、シンプルな暮らしの中にこそ見つけられる真の贅沢を体感してみませんか?自然のリズムに寄り添いながら心ゆくまでリラックスし、穏やかな時間を過ごしてみてください。
昔ながらの街並みと自然が調和する熊川宿

鯖街道を流れる前川(用水)は風情たっぷり
熊川宿は、若狭と京都を結ぶ鯖街道の宿場町で、若狭の玄関口ともいえる町。ここには重要伝統的建造物群保存地区に指定された歴史的な町並みが残り、昔ながらの美しい風景と共に地域の人々の温かさが息づいています。
チェックインは「菱屋」で

鯖街道の中央に位置する「菱屋」
八百熊川での旅のスタートは、熊川宿の真ん中にある「菱屋」でのチェックインから。築140年の歴史が息づく建物に足を踏み入れると、古き良き時代と現代が溶け合うような不思議な感覚に包まれます。 菱屋には、八百熊川オリジナルの商品やさまざまなジャンルの本が勢揃い。チェックインのひとときすらも特別な時間に変えてくれます。鍵を手にしたら、熊川宿の美しい町並みを楽しみながらそれぞれの客室へと向かいましょう。
客室「ひばり」で過ごす贅沢な時間

広々とした1階
八百熊川は、3棟4室の古民家宿が点在する分散型宿泊施設。今回ご紹介するのは、石庭のある客室「ひばり」です。 お部屋に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは大きなアイランドキッチン。築100年の古民家をリノベーションしたこの部屋は、昔ながらの温もりと現代の快適さが見事に調和しています。
縁側で楽しむ、心安らぐお茶会タイム

石庭がある客室は「ひばり」のみ
「ひばり」での滞在中にぜひ楽しみたいのが、縁側でのお茶会タイム。お部屋には福井県敦賀市の老舗茶屋「中道源蔵茶舗」の茶葉が置かれており、日本茶の香りとともにまったりとしたひとときを過ごせます。移動式のちゃぶ台を縁側に運び、静かな石庭を眺めながらのお茶タイムは、贅沢なリラックスの瞬間を演出してくれるでしょう。
歴史を感じる寝室で、ぐっすりと

最大宿泊人数は5名
2階へ上がると、太い梁が目を引く広々とした寝室が広がり、古民家ならではの歴史の深みが感じられる空間が待っています。広々とした寝室には、横並びで寝られる布団が用意されており、家族や友人と一緒のグループ旅行にもぴったりです。
若狭の味を堪能する、心温まるディナータイム

「熊川のおもてなし膳」を運んできてくれる地元のお母さん
八百熊川に宿泊したら、ぜひ楽しんでほしいのが「熊川のおもてなし膳」。地域の婦人会「おもてなしの会」のお母さんたちが、心を込めて作った郷土料理をお部屋まで運んでくれる、この特別な夕食は、まさに心温まるおもてなしのひとときです。

若狭の恵みが詰まった料理たちが並ぶ
テーブルに並ぶのは、熊川産のこんにゃくを使った唐揚げ、滑らかな熊川葛の葛豆腐、若狭湾で獲れた鯖の醤油干しなど、地元の恵みをふんだんに使った料理たち。ひと口ごとに、お母さんたちの愛情が感じられ、心がぽかぽかと温かくなります。
朝はお粥で始まる、贅沢なひととき

自分で炊く朝粥は絶品
八百熊川で迎える朝は、静かな時間がゆったりと流れています。 そんな朝を特別なものにするのが、自分で炊く朝粥の時間です。土鍋に入れた若狭町産のコシヒカリ「湧水米」と、全国名水百選に選ばれた「瓜割の水」で丁寧に炊き上げるお粥。ふっくらと立ち上る湯気とともに広がるお米の香りが、心をほっと和ませ、温かな気持ちに包まれます。 お粥には、地元の食材を使ったごはんのお供が添えられます。さらに、熊川葛で作ったなめらかな葛餡をかければ、ほんのりとした甘さが広がり心まで満たされる贅沢な味わいに。

若狭の梅や八百熊川自家製の「若狭鹿のしぐれ」など
自然に包まれる「山のお茶会セット」

出発前に自分たちで「中道源蔵茶舗」のお茶を淹れる時間も至福
滞在中は、バスケットを片手に「熊川トレイル」を散策しませんか?「山のお茶会セット」では、築140年の古民家で淹れたお茶と手作りピクニックセットを持ち、気軽に自然を楽しめます。 宿から徒歩5分の場所にあるトレイルは、頂上まで約20分。途中に設けられた2つのデッキで美しい景色を楽しみながら、頂上では自分で淹れた「中道源蔵茶舗」の香り高いお茶を味わえます。 緑豊かな展望台で日本茶の香りに包まれながら過ごす時間は心を穏やかにし、日常の喧騒を忘れさせる贅沢なひとときです。

頂上で絶景を楽しみながらお茶会を
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土屋香奈
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